アカツカ

テレビとか音楽とかの感想とか

アカツカ

テレビとか音楽とかの感想とか

記事一覧

4ヶ月の娘を連れて

近場だけど 初めて一泊二日の旅行に。 着替えもミルクもオムツも 念の為にと多めに持って行った。 荷物の多さは母の愛だよ。

アカツカ
2か月前
5

『怪物』のラストシーン

※ネタバレあり 映画『怪物』のラストシーンは、どういうことだったのか、最近ずっと考えていた。 先生と母親が助けに来たとき、もしそこで2人が生きていれば、そのまま…

アカツカ
1年前
148

季節の果物

我が家では、仕事柄、妻の方が帰ってくるのが遅いことが多い。そういうとき、妻はしばしば、果物を買って帰ってくる。私は妻が帰る前に簡単に夕飯を済ませているのだが、妻…

アカツカ
1年前
4

お疲れ様でした

先日、私の職場でも定年退職を迎えた方々がいた。花束を受け取って帰る背中は、少し疲れていて、だけど達成感に包まれているように私には見えた。 最後の挨拶で一人の方が…

アカツカ
1年前
2

ツーベースヒット

私の実家には、リビングの広さと不釣り合いなほどの、大きな大きなテレビがある。映画好きの両親が、家でも映画を大画面で見れるようにと張り切って買ったものだ。そのテレ…

アカツカ
1年前
8

夏はサザンだ。音楽は自由だ。

先日見たテレビで、「好きなラブソングはなんですか?」というテーマでトークをしていた。嵐の櫻井君とお源さん(星野源)が楽しそうに話しているのを聞きながら、もし僕が…

アカツカ
2年前
2

物語は終わり、生活は続く

『ローマの休日』の終わり方が好きだ。 オードリー・ヘプバーン演じるアン王女が、グレゴリー・ペック演じるジョー・ブラッドレーと夢のような休日を過ごした後、記者会見…

アカツカ
2年前
2

シソンヌを観た後

なんとなくYouTubeでシソンヌの「別れ」というコントをみた。これが本当にすごかった。「それを観る前と観た後では、見える世界が違う」という映画や本に、年に何個か出会…

アカツカ
2年前
3

本の帯、どうしてますか?

趣味が読書なので週一くらいのペースで書店に行く。面白そうな本を見つけたら、それを買って、そのままカフェに行き、カフェラテとチョコスコーンをオーダーする。ちなみに…

アカツカ
2年前
3

ビールの飲み方

「明日はきっといい日になる、いい日になる、いい日になるでしょぉ〜」 と急に歌われても、心の中のおいでやす小田が 「なるかーー!!きっしょい歌ーー!!」 とバタバタ…

アカツカ
2年前
2

大豆田とわ子と矛盾する感情

「家族を愛してたのも事実、 自由になれたらって思ってたのも事実。 矛盾してる。 でも誰だって心に穴を持って生まれてきてさ、それを埋めるためにじたばたして生きてんだ…

アカツカ
3年前
4

繁忙期にはスピッツを聴け

4月、新年度スタート。忙しい。まぁ忙しい。 引き継ぎ、慣れない仕事、残業。疲れる。でも、スピッツが新曲を出してくれた。 「紫の夜を越えて」 繁忙期にスピッツが新曲…

アカツカ
3年前
2

野田と虎

「これ、何かに使われるのかな?」2007年、マヂカルラブリーとしてコンビ結成したばかりの野田クリスタルが画面に向かって話す。当時の野田は今よりずいぶんと痩せていて、…

アカツカ
3年前
9

君の癖はなんですか?

修学旅行はとても楽しい。しかし、とても楽しいがゆえに、解散した後の一人の帰り道でとてつもないさみしさが襲ってくる。そんな「みんなと一緒にワイワイしていた時間から…

アカツカ
3年前
3

きっかけはニシダ

先日、お笑い芸人ラランドのニシダがnoteを始めたということを、相方サーヤのTwitterで知った。サーヤはいつもニシダのことを「クズ」「クソ」とディスって周りの笑いを誘…

アカツカ
3年前
4ヶ月の娘を連れて

4ヶ月の娘を連れて

近場だけど
初めて一泊二日の旅行に。

着替えもミルクもオムツも
念の為にと多めに持って行った。
荷物の多さは母の愛だよ。

『怪物』のラストシーン

『怪物』のラストシーン

※ネタバレあり

映画『怪物』のラストシーンは、どういうことだったのか、最近ずっと考えていた。

先生と母親が助けに来たとき、もしそこで2人が生きていれば、そのまま保護されて家に帰ることになるだろう。だから、ラストシーンで、嵐が去った次の日に、2人が電車から出てきて、草原を駆け回ることはあり得ないことになる。

だから、SNSで感想を見ていると、ラストシーンは死後の出来事であると解釈している人もた

もっとみる
季節の果物

季節の果物

我が家では、仕事柄、妻の方が帰ってくるのが遅いことが多い。そういうとき、妻はしばしば、果物を買って帰ってくる。私は妻が帰る前に簡単に夕飯を済ませているのだが、妻と一緒になってその果物を食べ、録画したドラマを観る。その時々の旬の果物はやっぱり美味しい。

私の実家ではあまり果物を夜に食べることがなかったので、この習慣は妻と暮らし始めてからのものである。

なので、私はカネコアヤノの「季節の果物」とい

もっとみる

お疲れ様でした

先日、私の職場でも定年退職を迎えた方々がいた。花束を受け取って帰る背中は、少し疲れていて、だけど達成感に包まれているように私には見えた。

最後の挨拶で一人の方が「僕は仕事より飲み会が好きだったんだけど、この2年くらいはそれができなくて寂しかった」ということを話した。毎日職場で顔を合わせていたけれど、その時に初めてお酒が好きだということを知った。

コロナ禍で歓送迎会をはじめ、ちょっとした飲み会な

もっとみる
ツーベースヒット

ツーベースヒット

私の実家には、リビングの広さと不釣り合いなほどの、大きな大きなテレビがある。映画好きの両親が、家でも映画を大画面で見れるようにと張り切って買ったものだ。そのテレビがうちにやってきたのは、私が大学2年生くらいのことだった。

電気屋さんがやって来て、テレビの設置を終えて帰った後、「せっかくだから」と過去に撮影したホームビデオをその大画面で観ようということになった。

私はそのときに初めて、自分の中学

もっとみる

夏はサザンだ。音楽は自由だ。

先日見たテレビで、「好きなラブソングはなんですか?」というテーマでトークをしていた。嵐の櫻井君とお源さん(星野源)が楽しそうに話しているのを聞きながら、もし僕がそこに参加していたらどの曲を選ぶかな~と考えていた。絶対あり得ないシチュエーションではあるが、妄想するのは自由だ。

僕はサザンオールスターズの『LOVE AFFAIR~秘密のデート』が思い浮かんだ。きっと最近暑くなって、夏用のパジャマを出

もっとみる
物語は終わり、生活は続く

物語は終わり、生活は続く

『ローマの休日』の終わり方が好きだ。

オードリー・ヘプバーン演じるアン王女が、グレゴリー・ペック演じるジョー・ブラッドレーと夢のような休日を過ごした後、記者会見の場でお互いの本当の姿で会う。

公の場で、周りの目があるため確信的なことは言わない2人だが、その表情やスマートな種明かし、スピーチ台本を少し外れた受け答えから、彼らが過ごした時間はお互い隠し事があったが、永遠に嘘ではないということを分か

もっとみる

シソンヌを観た後

なんとなくYouTubeでシソンヌの「別れ」というコントをみた。これが本当にすごかった。「それを観る前と観た後では、見える世界が違う」という映画や本に、年に何個か出会うのだが、まさしくそれであった。

妹を亡くした兄(じろう)とその従兄弟(長谷川)が葬式でスピーチをするという設定。笑いと哀しみという対極にありそうなものが、2人の演技によって表裏一体のものとなり、自由に行き来している感じだった。これ

もっとみる

本の帯、どうしてますか?

趣味が読書なので週一くらいのペースで書店に行く。面白そうな本を見つけたら、それを買って、そのままカフェに行き、カフェラテとチョコスコーンをオーダーする。ちなみにブックカバーは付けない派で、チョコスコーンは温める派だ。そして、席に着いたら早速本を読むのだが、本には必ずと言っていいほど帯がついているので、まずそれをすぐ外す。

僕は本の帯が嫌いだ。まず、それがあることで読みにくい。次に、本棚に並べると

もっとみる
ビールの飲み方

ビールの飲み方

「明日はきっといい日になる、いい日になる、いい日になるでしょぉ〜」
と急に歌われても、心の中のおいでやす小田が
「なるかーー!!きっしょい歌ーー!!」
とバタバタとツッコミを入れてしまい、ゆっくりとその曲に耳を傾けることができなくなる。

なぜそう思うのか、冷静に考えてみると、最初からポジティブ過ぎるのは拒絶されてる感じがするからだと思う。なかなか前向きになれないダメな僕を、まずうけとめて、そっと

もっとみる
大豆田とわ子と矛盾する感情

大豆田とわ子と矛盾する感情

「家族を愛してたのも事実、
自由になれたらって思ってたのも事実。

矛盾してる。
でも誰だって心に穴を持って生まれてきてさ、それを埋めるためにじたばたして生きてんだもん。

愛を守りたい。恋に溺れたい。
1人の中にいくつもあって、どれも嘘じゃない。」

ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』の最終回で、特に心に残ったセリフだ。このドラマでは他にも、「ひとりでも大丈夫になりたい?誰かに大事にされたい?」

もっとみる

繁忙期にはスピッツを聴け

4月、新年度スタート。忙しい。まぁ忙しい。
引き継ぎ、慣れない仕事、残業。疲れる。でも、スピッツが新曲を出してくれた。

「紫の夜を越えて」
繁忙期にスピッツが新曲を出してくれて助かった。これでなんとか、心を健康に保って、仕事に取り組めそうな気がする。

私はこの前まで、スピッツのつかみどころのない歌詞に少し苦手意識を持っていた。しかし、あいみょんがテレビでスピッツについて話しているのを聞いて、そ

もっとみる

野田と虎

「これ、何かに使われるのかな?」2007年、マヂカルラブリーとしてコンビ結成したばかりの野田クリスタルが画面に向かって話す。当時の野田は今よりずいぶんと痩せていて、漫才用のスーツではなく白のタンクトップを着ていた。どこかの舞台袖で撮られたと思われるその古く暗い映像の中で、相方の村上は「使われないよ」と野田の問いかけに笑いながら答えた。「M1の優勝特番で使われるよ」と僕は心のなかで答える。

202

もっとみる

君の癖はなんですか?

修学旅行はとても楽しい。しかし、とても楽しいがゆえに、解散した後の一人の帰り道でとてつもないさみしさが襲ってくる。そんな「みんなと一緒にワイワイしていた時間から急に一人になる」というとき、私はきまってイヤホンを耳に入れ、周りの情報を遮断し、ある曲を聴く。それは、星野源さんの「くせのうた」という曲だ。シンプルなピアノの伴奏から始まり、星野さんの素朴な歌声がじんわりと伝わってきて、さみしさが心地よいも

もっとみる

きっかけはニシダ

先日、お笑い芸人ラランドのニシダがnoteを始めたということを、相方サーヤのTwitterで知った。サーヤはいつもニシダのことを「クズ」「クソ」とディスって周りの笑いを誘い、実際その二人の姿はとても面白いのだが、このときはニシダの初投稿を「流行り廃りに関係のない、熟成された文章だと思います」と表現していた。それを見たとき、相方の感性を大切にしている感じが伝わってきて、全く関係のないこちらまで嬉しい

もっとみる