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2020年7月の記事一覧
宙の裏側で、君を見ている。(100年後 あなたもわたしもいない日に/土門蘭、寺田マユミ)
時々、てのひらに違和感が出る。てのひらの皮膚の表面を、軽く電気が流れるような感覚がする。しびれというにはかすかすぎる感覚(後略)
――『拓けども拓けどもまだ』より引用
この歌集を読んでいたとき、自分の「てのひらに違和感が出」た。痙攣というほどではないけど、かたかた震えている。よく見ると、特に右の方が震えている。なぜか、人さし指だけ前の方に出ていて、そして最も震えている。
「何を主張しているの
ぼく の (8ヶ月)じゆうけんきゅう(水温集/古本屋 弐拾dB)
先日、理想的なバケツを見つけた。
見つけた瞬間、「コレだ」と思った。ので、その場でお買い上げした。
何に対する理想かといえば、『水温集』に対する理想だ。
これは世にも珍しい水に溶けてしまう一冊の本。
――BOOTH商品紹介より引用
『水温集』をお買い上げし、早8ヶ月。
8ヶ月前、僕は尾道を訪れた。旅の目的に、「古本屋 弐拾dBを訪れること」そして「『水温集』を手に入れること」があった。
職場カウンセラーにおすすめされたYouTuberの話(パーカーチャンネル)(1829字)
「××さん(僕)は、YouTube見とる?」
「はあ、まあ」
「パーカーくんって、知ってる?」
「知らないです。YouTuberの方ですか?」
「そうそう。大学生で、友達が少ないなりに学生生活を楽しんでいる子なのよ」
これが、YouTuber・パーカーさんとの出会いだった。
当時、僕はまだ以前の職場に勤めていた。障がい者枠で入職し、何かと配慮してもらいながら働いていた。でも、他人と働く
その静寂を、泳いでゆけ(Afterimage/Takaaki Izumi)(1636字)
註:本文は、ライナーノーツではない。筆者が本作を通して目にした光景だ。
眠っていないのに、夢を見ることがある。
「アレは、現実に起こったのだ」と思っていたのに、そうではなかったことが、時々ある。あれは、夢だったのか現だったのか。どれだけ現実離れしていようと、判断しかねることがある。
例えば、海の上に立っているとき。
ヒトは海の上に立てないので、やはり夢なのだと思う。けれど、足の裏が水を掴む