はやく人並みに働かねばと呪縛をかけている自分に気づいた
人との対話は面白い。そう思わずにはいられない。
最近家族とゆっくり話す時間がなかった。仕事が立てこんでいたし、学校のテストがあったし。あと、友人と過ごすのに忙しかった。
でも今日はテスト後に直行で帰ってきたから、時間に余裕があった。
昼ごはんを食べた後。お母さんに電話しようか、でもスーパーに行きたいし、だけどもう日本では時間も遅くなってしまったし。
そう思っていたら、暴風雨でスーパーにいけなくなった。あーあと思いながら家に戻ってきたら、タイミングよくお母さんからLINE。
これは電話をするしかないと、ビデオ通話をかけた。
母にはなんでもわかるのだなと
母と久しぶりに電話をする。この感覚を私はよく感じるのだけど、私たちはなぜ親子なのだろうと、母の顔をまじまじと見ながら思う。
顔はきっと似ている。性格は似ていない。前歯が大きいのは似ている。思想はぜんぜん違う。
でも私たちはきっとまぎれもなく親子で、たとえ血のつながりがなかったとしても親子であると言える。そんなふうに、母に対してはよく思う。
母と電話をするとき、これが話したいということは特にはない。どちらかといえば、いつも母の話を私はウンウンとただ聞く。よく話す母なので。
でもなんだか今日は、私も話したいことがあった。電話をかけてみたらあれこれと出てきた。仕事のこととか学校のこととか、聞いてほしかった。
でもなんていうか、そんな話をする前に、「学校いつまで?」「延ばしたら?」と、母から言われたように思う。なぜかはわからないけど。
そんな気持ちは、さらさら持っていなかった。これ以上延ばすなんて、選択肢にはまったくなかった。
それで、私の口から出てきた答えはこうだった。
「延ばすとしたら2か月だけど……」「延ばしたらその分だけ仕事がしづらい期間が延びるから……」
母にはこう言われた。
「仕事はまたいつからでもできるけど、学校はいましか通えないんじゃない?」「せっかく今ドイツにいるのにもったいなくない?」
まったくにその通りだ。ぐうの音も出ないし、なぜこれに気づかなかったのだろうと思う。気づかなかった自分にびっくりした。
もし私が大学生の頃の私に出会えたら、間違いなく言いたかった言葉なのに。すっかり私は、呪縛にとらわれていた。
人並みに働かなければいけない
すっかり私のなかに根をおろしていた呪縛。どういうものかといえば、「はやく人並みに働かなければいけない」ということ。
ここでいう人並みとは、主に時間。いま私は主に週末しか働けていない。稼働時間が圧倒的に少ない。
それでも、ありがたいことにある程度の生活ができるほどの収入はある。貯金があるから心の余裕があるということもあるけど、収入は悪くはない。
それなのに、だ。私はまた、時間に対する呪縛を持っていた。人並みくらいの時間を働かなければならないという呪縛。
呪縛とは、なぜこんなにも気づかぬうちに根づいてしまうのだろう。1ミリ気づいていなくてびっくりした。
コーチングを学び、自分の話をしたり人の話を聞いたりしている。それなのに、こんなにも大きな呪縛に気づかなかったとは。
だからやっぱり、人と話すのは面白い。話さないと気づけないことがある。そして母にはお見通しだった。
呪縛に気づいた私
私はついに、呪縛があることを見つけてしまった。そして、その向こう側にある願いにも気づいてしまった。
私は本当は、もっとドイツ語を学びたい。いま予定しているレベルの、できれば2つ先まで。中級を終えるところまで学びたい。
それより先は、体力がかかりすぎるので学ばなくていい。大学に行くわけでもないし、そこまでドイツ語の勉強もとい座学というものはしなくていい。
でも、中級くらいまでは学びたい。きちんと学ぶ機会と、アウトプットとしての話す機会、そこでできる友人との体験を得たいから。
あ〜、私はこう思っていたんだよな。呪縛が強すぎたうえに当たり前にそこにあって、気がつかなかったけど。
人並みの時間分働くことだけが、正解じゃない。それ以外の生き方も受け入れていいし、自分にOKを出していい。
というか、人並みってなんだろうか。私、そんなこと思ってたんだな〜。手放したつもりのものをまだ持っていた。ほんとうに人って面白い。
きっと私はまた、学校を延ばすんだろうな。さらに2か月ほど。
その期間にやりたかったお仕事は、調整できるように考えてみよう。いまがその生活なのだから、調整のしようは大いにある。
仕事を完全に再開してしまった後にまた空けるよりも、この生活を続けるだけのほうが調整は簡単なはずなのだから。
いや〜、面白い。ドイツ語の勉強、もう少し頑張ろう。
きっともっと話せるようになってみせるぞ。ドイツ語で話せる友人を増やしたい。ドイツ語で自分の話をしたい。
そうなる自分を想像して学びたい。楽しみだな。
7年半勤めた会社を30歳で辞め、好きな場所に住んで好きな仕事をする人生を作り直すと決めました。サポートいただいたお金は、退職後にお仕事にしているコーチングのスキル向上や、noteを書き続けるための生活に使用します🙇🏻これからも記事を通してみなさんと繋がれたら嬉しいです☺️