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今日は西塚市クリーンデー!
2025年、夏。
ついに西塚市の犯罪率が120%を超えた。
原因は明白で、10年前、政府は治安維持のため西塚市を犯罪特区に指定し、以来、凶悪犯罪者をこの街に送り込み続けたのだ。おかげで市の年間死者数は50万人を超え、毎日どこかで死体の山が見つかる。
「………」
そこは西塚市役所。
その一室にいる、1人の男。
小木曽正平、現市長である。
彼は疑問に思う。
なぜ、どうしてこうな
BRING THE NINJA BEAT
真夏の空。
コバルトブルーの海。
照り付ける日差しと、ビキニからはみ出る褐色の肌、そして乳房。
そこは東暁市海水浴場。
毎年多くの若い男女で賑わう人気スポットである。
しかし!
そんな楽園も、一瞬にして惨劇のビーチと化す!
今、サーフィン青年が不自然にボードから落下し、海中へと引きずり込まれた!
また、別の場所でもドーナツ浮き輪でゆったり漂っていた麦わらサングラス女が突然
サンディエゴ大呪術合戦!
安倍晴明が五芒星を逆にした印でアノヨから魔物を召喚して暴れている。サンディエゴの夏。
繰り返される破壊と殺戮。無限に湧く魔物に支配され死都となったその街は、もはや地獄の形相を見せていた。
ブロロロロロ……。
しかし、今ここに、1台の車が走っている。いや、その後に続く2台の…いやその後の10台…20台…………その数100台以上!
全員窓やサンルーフから体を出して武器を振り回して
ようこそ殺人鬼の街へ
『殺人鬼また死亡。これで4人目』
俺は新聞から顔を上げ、「また殺されたらしいぞ。殺人鬼」と妻に言う。だが、反応無し。妻は食器を洗っている。
最近、この街を賑わせている連続殺人鬼殺人事件。
ここ、西暁町は殺人事件が日本一多い街として有名だ。毎年1万人くらい殺されており、町長はもう開き直ってそういう町としてプロモーションしている。市のホームページにはおどろおどろしい文字で「ようこそ殺人鬼の街
パルプ小説練習 #3
MAKE MONEYを目指してパルプ小説の練習をする。
プラクティス4
これまでのあらすじ
ハードないじめを受けていたユキオが転生した先は元の世界によく似たただの並行世界だった。いじめも健在で絶望するユキオ。しかし、転生し損なった怒り、そして持ち前のタフネスによって下っ端のヤンキーどもを次々と撃破。自信を持つユキオ。だが、ついにマサフミ、あの最悪の男が重い腰をあげる。
パルプ小説練習 #2
MAKE MONEYを目指してパルプ小説の練習をする。
プラクティス3 佐野が倒れている。俺は何が起きたかわからない。わかるのは、右手の銃が、確かな熱量をもってそこにあるということ。
「弾が…なんで…?」
俺は銃を確認する。
しかしその時だった。
「いいから続けろよ、隆太」
神崎がニヤけながらそう耳打ちする。そして、何事もなかったかのように演技を続けている。
芝居なんて続けている場合じ
パルプ小説練習 #1
MAKE MONEYを目指してパルプ小説の練習をする。
プラクティス2
佐野が倒れている。俺は何が起きたかわからない。わかるのは、右手の銃が、確かな熱量をもってそこにあるということ。
「弾が…なんで…?」
俺は銃を確認する。
しかし、その時だった。
「いいから続けろよ、隆太」
神崎が俺にそう耳打ちする。そして、何事もなかったかのように演技を続けている。(139文字)
I Love This Fucking Town
『気に入らねえ奴はぶちのめしちまえよ。隆太』
俺は目を覚ます。
汚え川だ。
そこは淀川の河川敷。スマホで時間を確認するともう午後の6時を過ぎていた。向こうの鉄橋の背後には、赤く染まった太陽が見える。
こんな時間か。
俺は黙って立ち上がり、そのまま家までの道のりを歩く。今日は本当に疲れた。二度も能力を使ったのだから当然か。思い出したように俺の左肩がズキリと痛んだ。
すると、しばら
I am the One who Deduces!!!
俺の名前は田中太郎。仮名でもペンネームでもない。これが本名なんだ。最近キラキラネームが社会問題となっているらしいが、俺の名前はこれ自体がアンチテーゼとなっているだろう。今時田中太郎なんて名前の奴がいるのか?映画でも小説でもとりあえず仮名として使う時の名前だ。一体俺の親は何を考えていたんだろう。いや、おそらく何も考えていなかったに違いない。そうじゃないとこんな名前を付ける訳がない。
俺は高校でも
Who Let The One Out?
ひょんなことから時間移動できるようになった俺は適当に10年くらい前にタイムスリップしてどこかの家から金をかっぱらおうとしていた。
俺の住んでいたホワイトレスト駒川は10年前は一軒の平屋だったらしく、部屋で適当にタイムスリップすると俺はその知らん平屋の庭であぐらをかいていた。
俺はあたりを見渡す。すると、その縁側のところに、肘掛け付きの籐椅子に座って日光浴をしているババアがいた。
「ババアだ。
ノスタルジー・オブ・ウラサワ・スローイングストーンズ
「さっきから何一人でぶつぶつ言ってるの?」
「なんかおかしいぞリュウセイ!そんなことじゃベネチアンに負けちゃうぞ」
「……あ、俺急に思い出した!」
「何を?」
「適当に考えておいて!」
「うん!分かった!」
これは人造昆虫カブトボーグV×V 7話「涙の素パスタ! オーバー・ザ・レインボー」に出てくる会話をそのまま書き出したものだ。
始めてこの会話を聞いた時、俺の中で何かが崩れ落ち