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たび・また・たび

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たびの思い出を切り取ります
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#旅人

Where are you from?_シリア



興にのったパルミラの遺跡観光で熱中症になった。
朦朧とした中でなんとか宿に戻り、クーラーの中で横になり体調が戻るのを待つ。
夕方からはアラブ城に登り、サンセットを見ようと思っていた。
当初は歩いて頂上を目指そうと思っていたが、車を手配することにした。
明日の朝にはパルミラをたち、ダマスカスに戻る予定でいたので今日行くしかなかったのだ。

車を頼みにフロントに行く。
スタッフは馴染みの運転手に連

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ゴラン高原を眺めて_ヨルダン



「シリアの花嫁」という映画をご存知だろうか?
わたしは日本で上映されたそれを見て、ゴラン高原に興味を持った。

イスラエルに実効支配されているゴラン高原。昔は日本のPKO部隊も派遣されていた。

映画はゴラン高原に住む家族の物語で、娘がダマスカスのテレビ局に勤める男性と結婚するという話から始まる。
嫁ぐとそれは片道切符で、娘はゴラン高原の家族の元には帰れなくなる。
家族と二度と住むことは出来

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キターーーーー!!_ナミビア



N○Kスペサルの「金正恩の野望第2夜」で、39号室の資金調達が題材になってて、アフリカでの銅像作製がその一つとされていた。

まさしくナミビア最終日に散策してたら見つけたそれ。

その時は知らなかったけど見れば見るほど、

「キターーーー!」と思ったのでるんるんで写真撮った。
観光客は殆どいなくてわたしのテンションだけが異様に高かった。

テレビでは「マンスデ創作社」という39号室傘下の企

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タイムトラベラー_イエメン



日本だと「日光江戸村」や、「太秦映画村」に行けば、よく出来たテーマパークとしてお江戸を体験できる。

しかし、わたしがイエメンに行った第一印象は、
「作り物ではなく本物の江戸時代がここにあるぞ!」

21世紀のこの世界に武士が普通に街にいる。

まだ、タイムスリップの技術は世の中にないけれど、わたしがイエメンに行った感覚としてはまさしくそれだった。

カタール航空で一緒に到着した旅人3人でタク

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「世界の小さな村」_チェコ



…という本を立ち読みした。
丁度、両親が「海外旅行に行きたい。綺麗な街並みが見たい。でもツアーは嫌だ。」というリクエストの元、旅先をチェコに決めたあとだった。

両親を連れての旅行だったのでチェコ1か国にして、滞在先も首都のプラハと、世界遺産のチェスキークルムロフくらいであまり移動のない旅にしようとしていた。

しかし、この本を読んで、
「ホラショヴィツェ」という可愛らしい村を見たくなり、チェ

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一緒にアメリカを倒そう!_シリア



今日、「ラッカは静かに虐殺されている」公開初日観てきました。
観てる最中、私の知ってる平和なシリアを思い出し、今の気持ちのまま、何か書きたいと思いました。

カタール航空で到着したダマスカスの空港は、入国審査がなかなか進まずカオスでした。
あとでわかったのは、サブのターミナルの方に降り立った模様でインフラが整ってなくて捌き切れなかった模様。

8月のシリアは30度を軽く超える気候だけど、周辺の

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CODE 04です_グルジア



昼に赤ワイン1杯。
夜に赤ワイン1杯。

幸せーー!という国、グルジア。
「セミスイート?」と聞かれて、いや、かなり甘いし!と、思ってこれがとても美味しい。

宿の親父からは朝から量り売りでストックしてる赤ワイン勧められるし。

この親父、酒勧めることしかしなかったな…w

グルジアにヨーロッパの中で人が住んでる標高最高地点があるらしい。
私なんかは、「あれ??ハイジは?」。
それはスイス

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He is Mr. Nasrallah!_イエメン



東南アジアで興味のある国は一通り行ったな、と、思った2006年に、東南アジアを飛び出し、遺跡に興味があったシリアに行こうと計画を立てていた。
ところが、その頃に隣国レバノンでヒズボラが暴れ出したというニュース。
今なら特に気にせずに当初の予定で決行したと思うが何せ初の中東旅行。
隣国のシリアに影響があるのかないのかも分からず、ただもし難民が出たらシリアに押し寄せる可能性は無きにしも非ず。それに

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1シュケル!1シュケル!_イスラエル



海外一人旅を始めて18年目に突入した。
大学院の卒業旅行でインドネシアに海外一人旅に出たのが最初なので、まさしく社会人生活と共に旅はわたしに寄り添ってくれている。

そんな一人旅のキャリアを今まで続けて来られたのは、ただただ命が続いているからだが、そうは言っても今までの旅人人生の中で、デンジャラスな経験も片手で数えられるほどには経験している。

今回はその中のひとつのお話。

「イスラエルとい

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自分の物差しの外に出る経験_エチオピア



とにかく疲れていた。

初めてのアフリカの旅先をエチオピアに決めてから、渡航までの間に色々な準備をしていた。

当時はまるで都市伝説のようにエチオピアといえば以下のような話を聞いていたからだ。

現地名でコニチャと呼ばれている南京虫に関するあれこれ。

・現地の乗合バスの座席に南京虫は住み着いていて座ると刺される。
・宿のベッドは言わずもがな。しかも安宿ではなく高級ホテルにも住み着いている

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日本語を学んでたロヒンギャの彼_ミャンマー



メイッティーラという町に、当時、ミャンマーのお坊さんが自分のお寺で日本語を教えているという話を聞いて、パガン遺跡の観光の後に向かった。

早朝のバスに乗り5-6時間で着いた記憶がある。

ホテルは2軒くらいしかなくて、1軒に行ったら頼んでもないけど2部屋しかないコテージ風の部屋を充てがわれた。

湖が有名な町みたいだけど特に観光客が寄るような町ではないらしく、町を歩いても観光客は皆無だった。

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サロメの舞台にて_ヨルダン



はじめてのヨルダン旅行で行きたいところは3箇所あった。

ひとつは言わずと知れたペトラ遺跡
赤い砂漠のワディラム
そして、大好きなサロメの世界に浸れる、ムカーウィルの遺跡。

わたしが行った当時は、ムカーウィルを含んだ現地のツアーはなくて、最初から1日タクシーチャーターにした。

アンマンから、マタバのキリスト教寺院をいくつか見て、ムカーウィルに行き、最後は死海に行く1日ツアー。

マタバから

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とにかく食べて生きる_チュニジア



チュニスの旧市街も楽しかった。
イスラム圏の旧市街は、どこも旧くて人が生き生きとしてて、そして楽しい。
生活者の喜びを感じる。

ひとりで海外を旅する中でとにかく当て所なくぶらぶら歩くのが好きだ。
それが、その国らしさの残る、旧市街だとわたしのテンションは数倍に跳ね上がる。

この日は夕飯には少し早い時間だったけど、この後に宿の近くのオサレカフェでビールを飲もうと考えていたから、早いけどここら

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