みと

自然のちかくにいること、つくることが好きです。

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  • おばけについて

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  • 自分でつくる

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固定された記事

おばけについて

私はなぜ おばけなのか気付いたときから私は、自分の存在というものに違和感を持っていた。 自分はこの社会という場所では価値の無い異物であり、ここに関わる事はできな…

みと
5年前
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元に戻る世界と私

フランスで外出禁止が解除されてから、もうすっかり元の世界に戻ってしまった(社会では様々な解決すべき問題はあるにせよ)。4月下旬から、元に戻る事に大きな不安感があ…

みと
4年前
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自分で服をつくる

私は自分でつくる事が好き。自分で作れそうかな?と思ったら作りたくなる。それが無いなら、手に届かないなら、自分で作ればいいんだ。それに作ることは楽しい、自分の好み…

みと
4年前
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おばけと創作

物語の中の旅 自分が生涯必要ものは「非日常の世界」だ。 本とか音楽とか絵とか映画とか漫画とかアニメとかゲームとか、誰かの日記とか、誰かの思い出とか、誰かの古い写真…

みと
4年前
45

てまひまカリー

こういう時だからこそ時間をかけてのんびり料理をする事もありじゃなかろうか。という事で手間も時間もかかるカレーのレシピの紹介です。 フランスに来てすぐの頃、カレー…

みと
4年前
34

タルティーヌで昼食を

大体家にある食材で30分くらいで作れるタルティーヌのレシピを紹介します。難しくないよ。 このレシピはある日パンが無かった時に家にある食材で適当につくって生み出さ…

みと
4年前
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家にたのしくこもる

フランス政府により15日間の外出禁止令が敷かれ、今日で1週間。 正直、仕事・時間からのストレスが無い生活はとても快適だ。 フランス政府による外出禁止令とCOVID-19の規…

みと
4年前
56

おしゃべりな森できのこに出会う

夏から気温が少しずつ下がり、雨が沢山降るようになって秋が来ると、にぎやかになる場所がある。きのこたちがあちらこちらに生えてくる森だ。 フランスではきのこ狩りは秋…

みと
4年前
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これは弔いなのだろうか

ある朝散歩をしていたら、遠くに小動物の亡骸が見えた。 近づいてみるとリスだった。 そっか。死んでいるんだね。ふさふさのしっぽ。 まだそんなに時間は経っていないよう…

みと
5年前
41

エルダーフラワーを飲んで初夏がくる

5月下旬から6月にかけて咲き始めるこの小さなかわいい花が、エルダーフラワーという名であり、その花でシロップを作れる事を知ってからは毎年それを作って飲んでいる。エル…

みと
5年前
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花を食べる

春先には新芽の葉っぱを色々食べたけど、新緑、初夏にかけて咲き始めた花を、今度は食べてみたい。食べられる花は、エディブルフラワーと呼ばれ、スーパーなどでもたまに見…

みと
5年前
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イラクサをフランス風に食べると行方不明になった

春に色んな野草を食べてみた記事を公開したところ、「イラクサのスープについて書かれた本を思い出した」という声がありました。野草を食べたときもシンプルな調理しかしな…

みと
5年前
31

春に野生をたべる

山歩きをしていたら、植物の柔らかな新芽がそこらでみられ、美味しそうだなと思った。春だもんな。 日本で食べられる山菜をフランスで探してみた 日本では春になるとよく…

みと
5年前
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おばけについて を書いてみて

この記事を書いた後に思ったこと 最初に、本を読んで得た気づきを形にしなければ、と思った。自身を客観的に眺めてみるために、人の目につくところで。客観的にわかりやす…

みと
5年前
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おばけについて

おばけについて


私はなぜ おばけなのか気付いたときから私は、自分の存在というものに違和感を持っていた。
自分はこの社会という場所では価値の無い異物であり、ここに関わる事はできない。そんな風に感じていた。普通の人とは違い、決定的な何かが欠けている。自分に魂というものが無いような気がする。みんなと同じ場所に居るのに自分はそこには居ない、という感覚を、なんだかおばけみたいだなと思ったら、とても腑に落ちた。私はおばけだ

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元に戻る世界と私

元に戻る世界と私

フランスで外出禁止が解除されてから、もうすっかり元の世界に戻ってしまった(社会では様々な解決すべき問題はあるにせよ)。4月下旬から、元に戻る事に大きな不安感があり、また自分と身近な人との関係において解決しなければならない問題があり、5月中はほぼ憔悴しきっていた。

不安が大きくなり、悪夢、睡眠過多、目覚めが悪い、日中身体が怠い、気力がない、部屋が片付けられない、掃除ができない、料理ができない、運動

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自分で服をつくる

自分で服をつくる

私は自分でつくる事が好き。自分で作れそうかな?と思ったら作りたくなる。それが無いなら、手に届かないなら、自分で作ればいいんだ。それに作ることは楽しい、自分の好みに合った、たったひとつのものになる。料理、木工、洋裁。レシピ、設計図、パターン、そして素材があれば大抵のものは自分で作れる。

趣味ではないこれは趣味の話ではない。料理をつくる事も、棚をつくることも、服をつくることも、趣味ではなく、私にとっ

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おばけと創作

おばけと創作

物語の中の旅
自分が生涯必要ものは「非日常の世界」だ。
本とか音楽とか絵とか映画とか漫画とかアニメとかゲームとか、誰かの日記とか、誰かの思い出とか、誰かの古い写真とか、あるいは散歩とか旅とか山登りとか。あらゆる場所に物語への扉があって、それを見つけて覗く事が好き。この社会から、自分から、肩書から、切り離された場所で、ひとりきりになれる時だけ私は呼吸ができた。

*おばけについてはこちらの記事にて説

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てまひまカリー

てまひまカリー

こういう時だからこそ時間をかけてのんびり料理をする事もありじゃなかろうか。という事で手間も時間もかかるカレーのレシピの紹介です。

フランスに来てすぐの頃、カレーをつくりたくて、でもルーが手に入らなかったとき、カレー粉でできるカレーを作ろうと試行錯誤して幾度も失敗をしてようやく出来上がったカレーのレシピです。うちの近くにはインド料理屋もないし、カレーが食べられる場所がとにかく無い。フランス人にとっ

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タルティーヌで昼食を

タルティーヌで昼食を

大体家にある食材で30分くらいで作れるタルティーヌのレシピを紹介します。難しくないよ。

このレシピはある日パンが無かった時に家にある食材で適当につくって生み出されたものなのですが、簡単でおいしくて気に入ったのでたまにつくるようになりました。

タルティーヌというのは広義でいえば「オープンサンド」です。スライスした固めのパンの上に野菜などサンドイッチの具をあれこれのせたものです。でもこの写真のタル

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家にたのしくこもる

家にたのしくこもる

フランス政府により15日間の外出禁止令が敷かれ、今日で1週間。 正直、仕事・時間からのストレスが無い生活はとても快適だ。

フランス政府による外出禁止令とCOVID-19の規模
2020年3月17日の正午より出された外出禁止令により、仕事は休職扱いになったと連絡があり、最初に感じた事は「2週間働かなくていい真っ当な理由ができた」という事だった。

確かに私にとっても、コロナウィルスの感染拡大は政府

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おしゃべりな森できのこに出会う

おしゃべりな森できのこに出会う

夏から気温が少しずつ下がり、雨が沢山降るようになって秋が来ると、にぎやかになる場所がある。きのこたちがあちらこちらに生えてくる森だ。

フランスではきのこ狩りは秋のレジャーのひとつ。私の住む街には大きな森があって、秋になると人々はパニエというカゴと、ナイフを持って森へ出掛ける。

フランスに来てはじめてきのこ狩りに連れて行ってもらい、きのこを発見したときの驚き、そしてそれを持ち帰ってオムレツにして

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これは弔いなのだろうか

これは弔いなのだろうか

ある朝散歩をしていたら、遠くに小動物の亡骸が見えた。
近づいてみるとリスだった。
そっか。死んでいるんだね。ふさふさのしっぽ。
まだそんなに時間は経っていないようだ。顔だけが潰れていた。車に轢かれた訳ではなさそう。鳥に突かれたのだろうか。ともかく、道の真ん中に放置する訳にはいかない。数メートル向こうの木のある場所へ運ぶことにした。

でも、どうやって運ぼうか。なんとなく、そのまま手に乗せる勇気がな

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エルダーフラワーを飲んで初夏がくる

エルダーフラワーを飲んで初夏がくる

5月下旬から6月にかけて咲き始めるこの小さなかわいい花が、エルダーフラワーという名であり、その花でシロップを作れる事を知ってからは毎年それを作って飲んでいる。エルダーとはヨーロッパではよくみかけられる低木で、そこに咲く花をエルダーフラワーと呼びます。

これがつぼみ。枝分かれのこの感じが幾何学的でとてもかわいい。

5月下旬ごろ、こんな感じで小さな小さなかわいい良い香りの花が咲く。この花の雰囲気が

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花を食べる

花を食べる

春先には新芽の葉っぱを色々食べたけど、新緑、初夏にかけて咲き始めた花を、今度は食べてみたい。食べられる花は、エディブルフラワーと呼ばれ、スーパーなどでもたまに見かける。料理に花を散らすときれいで楽しくなる。でもね、私はただの飾りとしてだけではなく、花も味わって食べたいんだ!もちろん自分で採集して料理して食べる!

どんな花がおいしいのか?
食べられる花や食べられる草は色々あるけれど、「どれがおいし

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イラクサをフランス風に食べると行方不明になった

イラクサをフランス風に食べると行方不明になった

春に色んな野草を食べてみた記事を公開したところ、「イラクサのスープについて書かれた本を思い出した」という声がありました。野草を食べたときもシンプルな調理しかしなかったので、今回フランス風の調理ということでイラクサでキッシュとスープをつくってみました。手袋をはめ、ペンチを使ってイラクサの若葉を近場でどっさり採集してきました。

イラクサのキッシュ

キッシュっていうのはフランスのアルザス地方の郷土料

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春に野生をたべる

春に野生をたべる

山歩きをしていたら、植物の柔らかな新芽がそこらでみられ、美味しそうだなと思った。春だもんな。

日本で食べられる山菜をフランスで探してみた
日本では春になるとよく山菜を食べる。私はあの少し苦みがあったり滋味深い味がけっこう好きだ。ここフランスにもあるのかな?と思って日本で一般的によく食べられる、蕗の薹、タラの芽、コシアブラ、ウド、コゴミなどを、山や森で探すって事を春が来る度しているんだけど、見つけ

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おばけについて を書いてみて

おばけについて を書いてみて

この記事を書いた後に思ったこと

最初に、本を読んで得た気づきを形にしなければ、と思った。自身を客観的に眺めてみるために、人の目につくところで。客観的にわかりやすく書けたか、というと、細かく書きすぎたり、書かなさ過ぎてわかりにくい所もあるなあと思う。まだ過去になっていない事はここには書けていないしまだ文字に起こせない事もある。書けた事は、過去だと認識した事柄だ。自分がこうなのは、理由があったのだ、

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