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家にたのしくこもる

フランス政府により15日間の外出禁止令が敷かれ、今日で1週間。 正直、仕事・時間からのストレスが無い生活はとても快適だ。

フランス政府による外出禁止令とCOVID-19の規模

2020年3月17日の正午より出された外出禁止令により、仕事は休職扱いになったと連絡があり、最初に感じた事は「2週間働かなくていい真っ当な理由ができた」という事だった。

確かに私にとっても、コロナウィルスの感染拡大は政府によって声明が出されるまでは、どこか他人事だった。毎日どこかでニュースを見ても、友人、知人とそれについて話し合っていても。マクロン大統領によるスピーチを見て、やっと現実感をもって危機を感じた。世界規模でこんなことになるとは思わなかった。高齢の友人のこと、医療関係者の身内のこと、近隣国との鎖国、感染者数、死亡数・・・自分が感染しても、まあそれはそれで仕方ない。意識するべきことは「感染者数を広げないために他者との接触を避ける」のみだ。

社会や他者との接触を避けまくって生きてきた私にとってそれは楽勝だ。

今できること

他者と接近禁止で外出も基本的にはダメ、さて、今できることはなんだろう。ある?ある。たくさんあるよ。普段仕事で疲れて時間に追われてできなかったことだ。私は今の仕事が無理の無理の無理、と思っていて、今後自分に合った働き方として家でできる仕事をやろうと考えていた。それはデザイン・イラストで、独学でコツコツ試行錯誤してきた。だからこの時間を利用してもっと技術なんかを磨いたり勉強したりしようと思った。このような状況ではいつ、何を(仕事やお金)失ってもおかしくない。でも、知識、技術、感性なんかは失われない財産で、それを磨いたりすることが今できる事なのではないか。幸い「時間」と「仕事」というストレスが無い状態なのでのびのびやりたい事を考えたり作業したりできる。毎日何かしらつくったり、アイデアを出したりしようと思った。

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(夜明け前 イラストはここ

おうちでのんびり過ごす

最初の2日は部屋の大掃除をした。普段時間に追われてるとできない事、それは丁寧な掃除。これからずっと部屋の中にいるのだから、気持ちよく過ごすためには必要だった。音楽をかけてへとへとになるまで埃と戦った。おかげで部屋がすっきり綺麗になり嬉しい。

私の1日の大体の過ごし方
私は朝方人間なので5時前後に起床する。そしてまずコーヒーを入れる。早朝が最も集中力が高いのでこの時間に主にアウトプットの作業をする。仕事やデザインやイラスト、書き物など。集中が途切れたり疲れたら一旦休む。椅子から離れてストレッチなんかをし、それからパジャマを着替える。家を出なくてもとにかく服は着替える。リラックスできるゆったりした服がいい。そしてまた作業に戻る。朝食はあまりとらないけど、お腹すいたらバナナか、ゆで卵を食べる。コーヒーが無くなったら紅茶を飲む。

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(ゆでたまごは腹持ちがいいぞ)

昼前になったら昼食をつくる。普段は昼食をきちんとつくらないけれど、サンドイッチやパンケーキ、サラダやタルティーヌなんかを時間を気にせず作るのは楽しい。タルティーヌはパンが無かったりするとき小麦粉から作る。

日が出て暖かくなってきたら、窓を開けて猫と日向ぼっこしながらゆっくりお昼を食べる。ゆったりした音楽をかけてもいい。この時間が最高に平和で大好きだ。アパートの最上階のおかげで晴れているととても部屋が明るくて気持ちが良い。眠くなったら昼寝もする。

(正午の光景)

午後はまず軽く掃除をして、午前中の続きをするか、読書や調べものや勉強などのインプット的な作業をするか、写真の現像や整理、裁縫(服や小物)やクラフト、パン作り、お菓子作りなどして過ごす。

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(月みたいなパン)

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(バナナケーキ)

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(外出禁止前に摘んできた、からし菜は冷凍保存してある)

日が暮れてきたくらいの時間にスポーツをする。服を着替えて、筋トレをするか、youtubeを見ながらWorkOutを30分くらいする。ビデオを日替わりで変えて色々なスタイルでやってみる。筋肉をいじめるような内容のもの、音楽に合わせたリズミカルなもの、ダンス、などなど。階下に響くような動きは音がでないような動きに変える。スポーツマットを買おうとずっと思っていたけど無いから仕方がない。汗が出る、身体がへとへとになって動かなくなる、くらいの強度が良い。そのあとシャワーを浴びる。

(試した中で最もへとへとになるやつ、high intensity cardioといいます)

それから夜ご飯をつくる。冷蔵庫にある食材でなるべく野菜を摂るような内容の食事をつくったり、普段手間がかかるから作らないようなものを作ったり。時間を気にする事なく丁寧に食事をつくるのは本当に楽しい。

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(手間がかかるが楽しいほかほか肉まん)

(時間をかけてつくるカレー)

ごはんのあと、夜はアニメとかドラマとかドキュメンタリーをみたり、映画をみたり、ゲームをしたりあまり頭を使わない感じの事をして過ごして眠くなったら寝る。

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(夜を運ぶねこ)

インターネットがあるから、家に閉じこもっていても困る事がほとんどないね。仕事、ニュース、料理のレシピ、アニメ、ドラマ、映画、電子書籍、裁縫のパターン、音楽、スポーツのビデオ・・・ツイッターで呟く頻度もふえました。

大体こんな感じで、なるべく規則正しく生活しようとしていて調子も良い。だらだらとぼんやり過ごしちゃう時もあるけど、基本的にはストレスなくしたい事をしたいようにしている。したい事を咎められずにできることは素晴らしく健康で平和だなと感じている。私は主にお金を稼ぐための社会性みたいなものがポンコツなんだけど、暮らしたり生活したりすることが好きで、貧しくても色々工夫して楽しくやっていく事には長けていると思う。基本的に自分でつくるのが好き。だからこの状況は自分にとって普段の生活より健康的と感じる。

ただひとつ、残念なことは、今が春で外が美しいという事かな。
カメラをもって散歩へ行けない事が少し悲しいけれど、太陽の光と鳥のさえずりと朝夕の光のグラデーション、月の光も十分に美しいからそれで我慢する。

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(窓からみえる小学校と教会と屋根)

外出について
できるだけ自宅で待機が原則だけれども、買い物やスポーツなどについてはAttestationという許可書があれば可能。買い物は週に1回くらい、スポーツはジョギングを週に2回くらいしたいなと思う。スポーツについては、色々なルールがあるっぽいのだけど、早起きを利用してできるだけ人の居ない(感染リスクを減らすため)朝の6時頃に走っている。ジョギングはいいぞ。

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(ジョギングコースの風景)

パンデミックがもたらしたこと

世界規模で感染が広まった事で、苦しむ患者が増え、多くの人が亡くなり、社会機能が停止、仕事が無くなった事で収入が低下、それに伴い経済も下落。多くの苦しみ、悲しみ、不安があふれ出し、人々はそれと戦っている。この状況によって社会は、制度は、国は、人は、どう変わるだろう。良い事も悪い事も大きく変わるだろう。しかし私達はなんとかしてこれをして乗り越えていかなければならない。工夫と知恵と柔軟性とユーモアと好奇心をもって。

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