#詩
一才藤(いっさいふじ)【散らかる文・詩 青紗蘭】
左に嫋やぎくるりくるりと枝垂れてみれば、
結わえた髪がはらりと薫る。
わたくしが、酔うているのでせうか。
あなたが、わたくしを染めゆくのでせうか。
ああ…もし、あなた。
あなたが、妖でないのなら
幾時か簪を与えてくりゃんせ。
ああ…散る。散るのですね。
わたくしは、あなたの終まで共にゆけませぬ。わかっていました。
夢は短く甘く酔わせる。
あなたをお慕い申し上げておりました。
ああ…
あ
左に嫋やぎくるりくるりと枝垂れてみれば、
結わえた髪がはらりと薫る。
わたくしが、酔うているのでせうか。
あなたが、わたくしを染めゆくのでせうか。
ああ…もし、あなた。
あなたが、妖でないのなら
幾時か簪を与えてくりゃんせ。
ああ…散る。散るのですね。
わたくしは、あなたの終まで共にゆけませぬ。わかっていました。
夢は短く甘く酔わせる。
あなたをお慕い申し上げておりました。
ああ…
あ