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エピキュリアンの食卓

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レストランで戴いた記憶に残る一皿  美味しさを求めて作ってみた記録 食にまつわる記事をまとめてみました
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泡盛コーヒー

泡盛コーヒー

先日、沖縄の出張から帰った職場の人からお土産を貰った。ちょうどインスタントヌードルくらいの大きさのカップに何やら黒い液体が入っている。

「今飲まないでくださいね。」

そう言われてよく見ると、「泡盛コーヒー」とラベルに書いてある。ブラックコーヒーよりも少し薄い色。アルコール度数12度とある。これは仕事の途中では飲めない。

帰宅して、夕食後に飲むことにする。結構な量なので、家内にもお裾分けする。

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パエーリヤ トマト水煮入り

パエーリヤ トマト水煮入り

昨年夏にスペインのサンチャゴ巡礼から帰ってきて、初めてパエーリヤを作った。スペイン風オムレツの方は何度も作っているのだけれど、パエーリヤを作るのはなぜか思い切りのようなものがいる。

スペインで3回パエーリヤを食べたけれど、サフランの色より、トマトの赤の方が多かったように思う。ということで、今回は初めてトマトの水煮を入れるレシピを採用し、少しアレンジを加える。

魚介を揃える。アサリ、イカ、タラ、

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ホワイトデーはチーズケーキ

ホワイトデーはチーズケーキ

3月14日はホワイトデー。バレンタインデーにチョコレートケーキを作っていた息子が、今度はチーズケーキを作ると言って、レシピを持って買い物に出かける。

無塩バターやらチーズの塊やらを買ってきて作業を始めたと思ったら、いつの間にか出来ていた。

その息子に、夕食は洋食にするように言われ、ミネストローネとサーモンのソテーにグリーンサラダという組み合わせにした。

食後にいよいよチーズケーキをいただく。

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トリュフの香り

トリュフの香り

昔、一度だけだと思うけれど、レストランでいただいた料理が「トリュフ風味です」と言って出されたことがある。名前は知っていたけれど、どこにトリュフがあるのかわからないし、香りも嗅ぎ分けられなかった。恐らく目視出来るほどの量でもなかったのだろうし、初めてでは香りも判断できなかったのだろう。

7、8年前、家内がトリュフ塩を貰って帰ってきた。何度か使うとようやくトリュフの香りにも慣れてきて、いい香りだなと

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モネ展

モネ展

家内に誘われて大阪中之島美術館で開催されているモネ展を見に出かけた。平日にも関わらず、切符売り場にはかなりの行列。あらかじめコンビニでチケットを買っておいて良かった。

印象派以前の作品から始まり、ジベルニーの最後のアトリエでの作品までが時系列に並べられていて、画風の変化がわかりやすくなっている。モネが残した睡蓮などの連作がいくつか展示されて面白い。同じ場所で、同じ題材を時間をずらして描いてみたり

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バスクチーズケーキ

バスクチーズケーキ

息子が誕生日だったので、夕ご飯のリクエストを聞く。予想通り「鍋」との返事。きりたんぽ鍋が良いというので、きりたんぽを探しにスーパーをハシゴする。幸い2軒目で発見。

一応ケーキも買う。こちらも決まってチーズケーキだ。神戸のレーブドシェフで売っているバスクテーズケーキにする。昨年スペインでも同じようなケーキを食後のデザートで食べたけれど、「バスク」という言葉はなく、「チーズケーキ」、もしくは「ケ

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お手製チョコレートケーキ

お手製チョコレートケーキ

昔と違って、「バレンタインデー = 女性から男性にチョコレートを渡す日」という訳ではないようだ。いや、まだ大半はそうかもしれないが、ジェンダーにかかわらずのやり取りも多くなっているようだ。その方が本来の趣旨に合っているし、そうなれば取ってつけたようなホワイトデーは要らない気がする。

今年は大学生の息子が何を思ったのか午後になって買い物に出掛けては、急にケーキを作り始めた。ここ何年かはホワイトデー

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ソレント風レモンクリームのスパゲッティ

ソレント風レモンクリームのスパゲッティ

東京青山のリストランテ「アクアパッツァ」の日高シェフは地元神戸出身だ。残念ながらお店にお邪魔をしたことはないけれど、Youtubeの料理配信は時折見ている。先日、本屋で日高シェフのレシピ本を見ていたら、とても丁寧な解説で、作ってみようと思った料理がいくつかあったので、買い求めた。「教えて日高シェフ! 最強イタリアンの教科書」という本だ。

早速「ソレント風レモンクリームのスパゲッティ」に挑戦した。

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ジェノベーゼソース

ジェノベーゼソース

昨日は息子が友人達と新年会の会食だった。といわけで、久しぶりの家内と二人の夕食。この際、息子は苦手で我々二人は大好きな激辛カレーにしようかとも思った。でも使い残しのバジルがあったので、思い直して久々にジェノベーゼソースのパスタを作ることにした。これも息子が「あんまり好きじゃない」ものの一つだ。

元旦から食べては飲んでの状態だったので、メイン料理やパン無しで軽く済ませることにする。ただ消費期限が迫

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海鮮フランス料理 尾野

海鮮フランス料理 尾野

先日街歩きをした際に、お昼ご飯を「海鮮フランス料理 尾野」でいただいた。お店の存在は20年近く前から知っていたけれど、普段は行かないような住宅街の中にあるため、行く機会がなかった。今回の街歩きは息子と一緒だし、街中でおにぎりを食べるのも憚られるので、お店で食べようと考えた時にこのレストランが思い浮かんだ次第だ。目的の五色塚古墳の途上にあり、時間的にもお昼時に到着するのでぴったりだ。

平日のランチ

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ジャンドゥーヤ

ジャンドゥーヤ

何かの本で読んだ記憶があるのだが、ジャンドゥーヤというのは「トリノ野郎」くらいの意味なのだそうだ。アンクル・サム(略してUS)がアメリカを擬人化したものなら、ジャンドゥーヤはイタリアはトリノの都市を擬人化したもののようだ。

チョコレートの話へと繋がるのだが、トリノのチョコレートにジャンドゥーヤの名前がつけられている。ヘーゼルナッツを練り込んだ風味豊かなチョコレートで、私の中ではナンバーワンなのだ

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シンプルなラグーソース

シンプルなラグーソース

最近、アルバイトの方が暇になってきたので、ラグーソースを作ろうと思い立った。家にある5冊のレシピ本は20年〜30年前のものと古く、材料が当時手に入るもので書かれていることがある。例えば、バジルに関しては以下の通りだ。

時代を感じさせる表記だ。また、ラグーソースに関してもその材料に「トマト」と「トマトピューレ」の両方を使うのも当時の工夫の一つだろう。

今回は朝日新聞に載っていたレシピ(料理研究家

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オステリア ブッコ ボロネーゼ

オステリア ブッコ ボロネーゼ

先日映画を見た後、オステリア ブッコ ボロネーゼでランチにした。神戸元町の大丸近くにあるカウンター主体のイタリアンだ。以前は北野にお店を構えていたのだが、そちらを閉め、いろんな形態で展開しているお店だ。そのうちの一つがオステリア ブッコ ボロネーゼで、一人で出かけた際にふらっと寄ることがある。

平日の訪問だったが、お昼時なのですでに先客がお店の前に並んでいる。お店の名前についている「ボロネーゼ」

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神戸三宮 カレー専門店 サボイ

神戸三宮 カレー専門店 サボイ

今日は映画を見に三宮に出てきた。映画の上映まで30分程だったので、手早くお昼を済ますためにサボイへ行った。神戸にはインドやスリランカのカレー、最近はネパールのカレー店も多い。そんな中にあって、昔から通っているのが三宮の地下街にあるカレー専門店のサボイだ。メニューはビーフカレーのみ。具材が溶けるほどに煮込んだスパイシーなビーフカレーにサフランライスを合わせている。

30年程前に職場の同僚に教えても

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