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映画、読書、料理と海外旅行が好き。 退職を機にサンチャゴ巡礼路を踏破しようと準備を重ね…

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映画、読書、料理と海外旅行が好き。 退職を機にサンチャゴ巡礼路を踏破しようと準備を重ねて1年あまり、 2023年7月から8月に無事巡礼に行ってきました。

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  • 退職ノート

    退職にあたってのいろいろをまとめて見ました。

  • Book Review

    国内外のミステリーなどエンターテイメントを中心に読んでいます。自分の読書記録も兼ねて内容や感想を書き連ねています

  • 美術展ノート

    美術展を訪れて、見たものや感じたことを記録しています。

  • CINEMA REVIEW

    映画を観た感想を記録として残していきます。昔観た映画も掲載するかも。

  • 旅行ノート

    日帰り旅行、国内旅行、海外旅行、一人旅、家族旅行…… いろんな旅の記録

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還暦クラス会

11月初旬に大学のクラス会があった。本来は2年前の予定だったのだが、コロナのため延期となっていた。2年前というのは現役で入学した人がちょうど還暦を迎える区切り。還暦を記念して再会を企画したというわけだ。今までに数回行われたクラス会はまだ若い時期に一度参加したきり。この度は幹事の熱心なお誘いにつられて参加をした。 40人のクラスメートの半数余りが参加。神戸にある大学なので、神戸三宮の会場にビアレストランに集まった。文系で男子が少なかったクラスなので、男性陣は歳をとってもすぐに

    • 片足の靴下

      洗濯機から洗濯物を取り出す。洗濯と乾燥を終えて少し縮み気味の衣類を畳んでいく。ふと家内の靴下が片方しかなくて、洗濯機の中を検めようとして気がつく。しばらく前に家内が片足を骨折してしまった。階段で転けてしまい、医者に行くと骨折と診断。踵のあたりを固定され、しばらくは歩かないように申し渡された。 2人で行く予定の正倉院展も1人で行くことに。平日のため、家内のチケットを譲る人も見つからず無駄にしてしまった。仕事の方はリモートで問題はなさそうだ。家事も子供が少しは分担してくれている

      • 八月の御所グラウンド

        万城目学著「八月の御所グラウンド」を読んだ。なかなか良かった、というのが感想だ。先日文庫化された「ヒトコブラクダ層戦争」や「あの子とQ」と較べても、その世界観を受け入れるのに要する労力があまりかからない。そして高校生や大学生という主人公が身近で、入っていきやすい。 この作品は「十二月の都大路上下(カケ)る」と「八月の御所グラウンド」の2篇からなる。共に京都を舞台に、前者は女子全国高校駅伝大会、後者は草野球をストーリーの軸としている。 両作品とも、京都の舞台となる地に縁のあ

        • 神戸の山と海を歩く

          8月末にサンチャゴ巡礼から戻って、ひと月は放心状態だった。このnoteもあまり書く気がしなかった。巡礼中に40日以上続けて書いたせいだと思う。歩いたり山に登る気にもなれなかった。お陰で巡礼で痩せた体重が元に戻った。 ひと月経って10月から山歩きを再開した。11月は悪天気や体調不良のせいでなかなか機会がなかったが、今日山登りには最適な天気で久しぶりに須磨アルプスを歩きに出かけた。先月は高取山から東へ布引、摩耶山、六甲山と歩いたが、今日は東山から西に向かって須磨浦公園まで歩く。

        還暦クラス会

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        柳生街道を行く 近鉄奈良〜柳生の里

        サンチャゴへの道 巡礼プロローグ 【2023年夏】

        フェルメールと17世紀オランダ絵画展 大阪市立美術館

        四角い皿と四角いフライパンで作る四角いクロックムッシュ

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          ハンティング・タイム

          ジェフリー・ディーヴァーの「ハンティング・タイム」を読んだ。「懸賞金ハンター」コルター・ショウのシリーズ最新作だ。 今回ショウが探しだすのは、元夫のジョンの追跡を逃れようとする母アリソンと娘ハンナ。ジョンは以前は市警で表彰までされた優秀な刑事だったが、ストレスからアルコールに溺れ、妻のアリソンに暴力をふるって重傷を負わせ、服役となる。その後、模範囚として早期に釈放されるものの、逆恨みから「元妻を殺す」と周囲にもらし、アリソンを追う。 一方、元妻アリソンは優秀な技術者で、ジ

          ハンティング・タイム

          正倉院展 2023

          先日、正倉院展に行ってきた。毎年秋になると話題になるので、行こうと思いながらも、期間が短いために行けないままで終わってしまうことが今までは多かった。今年は仕事のない木曜日に出かけた。 いい天気で、平日にもかかわらず人が多い。外国人観光客が一杯で、ここはどこの国かと思うほどだ。近鉄奈良辺りから観光客が興福寺、東大寺、春日大社へ方面と一斉に向かって歩く。正倉院展は東大寺手前の奈良国立博物館で開催されているので、皆と同じ方向に歩く。 チケットは予めネットで日にちと時間を指定して

          正倉院展 2023

          何か

          急に寒くなった。昨日ちょうどお昼時に温かいものを食べたくなって、うどん屋に入った。「鍋焼きうどんにしよう」と思い、テーブルに案内されるや否や注文をした。 その時、女性の店員さんがつけている大きな名札が目に入った。大きな字で「何か」と書いてある。よく、アルバイトを始めたばかりの方が「研修中」などと書いてある名札を見るが「何か」である。 「何か?」と疑問符をつけた方が良いのではと一瞬思ったが、よく見ると平仮名の「か」の大きさが「何」より小さいことに気づく。そこでようやく合点が

          ミッション・インポッシブル デッドレコニング Part one

          映画「ミッション・インポッシブル デッドレコニング Part1」を見た。夏休み前にインディ・ジョーンズを見た時に予告編が流れたので、是非とも見ようと思って出かけたのだが、詳細を知らずに行ったので、これが「Part one」と銘打っているのに気がつかなかった。 このシリーズは欠かさずに見ているが、テレビシリーズ「スパイ大作戦」の単純なプロットからだんだんと複雑化してきて、最近では組織そのものとの対決など、分かりにくくなっている。また今回はPart oneなので、ストーリーも完

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          京都〜壬生を訪ねて 「京の夏の旅」文化財特別公開

          京都では「特別公開」という事で、いつもは公開されていない場所や展示物を期間限定公開していることがある。この間、京都の壬生では新撰組にゆかりの旧前川邸などが特別公開されていたので、今回家内と一緒に出かけた。 旧前川邸 東の蔵 朝9時前に家を出て、阪急で大宮に11時前に到着。まずは旧前川邸に入る。公開されているのは邸宅の蔵だ。2つある蔵のうち、1つに入ることができた。新撰組がその名を広めることになった池田屋事件。その事件を察知することができたのが、前川邸の東の蔵で、土方歳三が

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          サンチャゴへの道 巡礼振り返り(6) YAMAPを利用して【2023年夏】

          サンチャゴ巡礼を無事終えて、準備段階を含めて振り返りたいと思います。今回はYAMAPについての話になります。 YAMAP 1年前、サンチャゴ巡礼に挑戦する体力的な準備として、山登りを始めた。その時に使い始めたのがYAMAPのアプリだ。近所の低山とはいえ、道迷いや怪我などの危険性に対しての備えとしてこのアプリを活用させてもらった。 山行の計画を立てる際、地図をダウンロードし、ルートを決め、出発の時間や携帯する荷物などの詳細を入力して、YAMAPに提出する。家人にも自分の計

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          サンチャゴへの道 巡礼振り返り(5) サンチャゴ到着〜何処で何をするか【2023年夏】

          サンチャゴ巡礼を無事終えて、準備段階を含めて振り返りたいと思います。今回はサンチャゴ到着後の動きを確認します。 サンチャゴ到着 歓喜の丘を過ぎ、国道の上を通ってサンチャゴ・デ・コンポステラの町に入る。新市街から道幅の狭い旧市街へと進む。土産物屋や食料品店、バールの並ぶ猥雑な通りをしばらく歩く。そして階段を下ってトンネルを抜け、左を見上げると大聖堂が聳えている。そこがオブラドイロ広場、長かった巡礼のゴールの瞬間だ。 喜びを噛み締めたあと、サンチャゴでやる事はいくつかあるの

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          サンチャゴへの道 巡礼振り返り(4) 宿泊について【2023年夏】

          サンチャゴ巡礼を無事終えて、準備段階を含めて振り返りたいと思います。今回はアルベルゲなど宿泊施設についてです。 アルベルゲと宿泊費 アルベルゲは巡礼者(=クレデンシャル保持者)のみが宿泊できる宿だ。アルベルゲには公営のもの、キリスト教団体運営のもの、私営のものなどがある。今回泊まったアルベルゲの宿泊費で一番安価なところが7ユーロ。平均的なところで8〜15ユーロの印象を受けた。寄付制の所もあり、2回お世話になった。公営のアルベルゲのない所ではどこも20ユーロ前後というところ

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          サンチャゴへの道 巡礼振り返り(3) タイトルについて【2023年夏】

          サンチャゴ巡礼を無事終えて、準備段階を含めて振り返りたいと思います。今回は「サンチャゴへの道」というタイトルについてどうでもいいことを語る回です。適当に読み飛ばして下さい。 タイトル「サンチャゴへの道」の由来 このタイトルを見て、フランス映画「サンジャックへの道」から取ったものだと思った方も多いだろうと思う。実は違う。私の同年代の人であれば、「ミュンヘンへの道」というアニメを覚えておられる方もいるであろう。ミュンヘンオリンピックに出場する男子バレーボールチームを取り上げ、

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          サンチャゴへの道 巡礼振り返り(2) 荷物の準備【2023年夏】

          サンチャゴ巡礼を無事終えて、準備段階を含めて振り返りたいと思います。今回は荷物についてです。 荷物は人それぞれ 荷物については共通に必要な物も、人によって必要な物もある。私は近視で、海外旅行には必ず予備の眼鏡を持っていく。眼鏡が壊れたりすると、美術館に行っても意味がないからだ。また、肌が日焼けに弱いため、夏にはアロエジェルも必須だ。荷物になるが仕方がない。人によって譲れない物があるのは当然だ。だから荷物の話は歩く季節、年齢、男性か女性か等により、また個人的な事情により変わ

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          サンチャゴへの道 巡礼振り返り(1) 自分の足で歩き通すために 【2023年夏】

          サンチャゴ巡礼を無事終えて、準備段階を含めて振り返りたいと思います。 サンチャゴ巡礼路は1日に20〜30キロを毎日歩くことになる。ピレネーを始め、何ヶ所か登り下りのきつい場所もある。脚を痛めて途中で離脱する人もいると聞く。自分がこれに耐えられるかどうか、というのが一番の不安だった。当初は、身体のコンディションが悪ければ、バスでのスキップもやむを得ないと考えていた。実際は足にマメができたり、少し膝が痛くなったりしたものの、歩く支障にはならず、無事歩き終えることができた。時には

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          サンチャゴへの道 巡礼エピローグ 【2023年夏】

          巡礼36日 地の果てまで 7月15日に出国し、36日に渡って巡礼を続け、昨日8月30日に帰国した。こんなことに挑戦することができること自体、様々な面で自分は恵まれていると思う。巡礼の初日の7月18日、まだ暗いうちに宿を出発し、ピレネーを越えてアルベルゲに疲労困憊してたどり着いたのが遠い昔のように思える。8月18日の朝にサンチャゴ大聖堂にたどり着いた時はひょっとして興奮のあまり落涙するのではないかと思っていたが、存外冷静な自分に驚いた。勿論安堵と嬉しさはあり、就中達成感もあっ

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