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3 count...の仕入れ先『あちらの世界』のおはなし

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3 count...(3カウント)は、不思議なあちらの世界から仕入れた魔法や不思議な雑貨を使うハンドメイド雑貨屋さん。 minneギャラリーで販売中。 ここでは、アクセ… もっと読む
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#アンティークのある暮らし

#88 悲嘆の涙の扇

#88 悲嘆の涙の扇

私は、もう一つの箱を開けた。

そこには【悲嘆の涙のマスカレード】と
似た装飾が施された扇が入っていた。

あちこちからストーンがキラキラと輝き
鮮やかな青や深みのある紫など
様々に移ろう様子も同じだった。

縁にあしらわれた黒いレースや
繊細な模様もゴシック調で
ステンドグラスのような
透き通る紫や青が悲し気な雰囲気を纏っていた。

勝手に約束を決められてしまったが
土曜日はもともとOlivia

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#87 悲嘆の涙のマスカレード

#87 悲嘆の涙のマスカレード

こちらの世界に戻った翌日、
朝早くにコツコツと窓を叩く音で目が覚めた。

あぁ、Oliviaがフクロウを送ってくれたんだ…
そう思って体を起こしたとき、
それはおかしいと気が付いた。

Oliviaは昨日、遅くまで仕事をしていて
今日中には送る、という話だった。

仮に昨晩送れたとしても
一晩で着くはずがない。

恐る恐るカーテンを開けてみると
外側の窓枠を何かがガチャガチャと音を立てて
歩きなが

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#43 可憐なメタルローズ

#43 可憐なメタルローズ

Oliviaが次に取り出したのは
小さな一輪の花だった。

しかし、自然の色とは思えないほど
輝いていて金属のような質感だった。

「これも、持って行ってって
言われたものよ。」

「これって薔薇の花?」

「そうよ、メタルローズっていう名前の
薔薇の花よ。」

「確かに、すごいメタリックだよね。
でも、メタル感すごいのに
どこか可憐な感じするよね。」

「そうよね~。
薔薇特有の繊細な感じ?

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#29 時間のズレ

#29 時間のズレ

Leonardoの儀式用品店を出た時
外はすでに薄暗くなっていた。

店内が薄暗いので
あまり気が付かなかった。

Leonardoに教えてもらった通り、
鉱石店への道を歩き出したが
ふとJackに言われた時間のことが
気になった。

Jackによると
ここで過ごす時間と
自分の世界で経過している時間には
ズレが生じていて
そのズレの大きさは人ぞれぞれ違うらしい。

私は、前回、この世界に来た時の

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#26 儀式用品店オーナーLeonardo(レオナルド)

#26 儀式用品店オーナーLeonardo(レオナルド)

1人で街を散策し始めた私は、
まずは前回Rajeepに最初に案内してもらった
鳥類専門店を目指した。

確かこの辺りに鳥類専門店があって…
あ、あった!

通りからも
甲高い鳥たちの鳴き声が聞こえる
鳥類専門店を通り過ぎ、
そのあとに行こうとしていた
鉱石店を目指した。

この通りを左?
いや。右だったかな?

とりあえず右に曲がってみた。
元の通りから数歩歩くと
先の道がすごく細くなっているのが

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#24 心を奪う3種の薬

#24 心を奪う3種の薬

その薬棚の中には
厳重に守られているもの、
縛られているもの、
空にしか見えないものなど
特別扱いをされているような薬たちがあった。

中でも
見慣れないガラス瓶に入った3つの薬が
とても綺麗だった。

ひとつの箱に入っているが
3つとも少し色が違う。

薄く色づいた液体はキラキラしていて
もっと眺めていたい気持ちで
いっぱいだった。

…じょうさん!
ちょっと!お嬢さん!!

すぐ耳元で急に大声

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#23 薬屋のLily(リリー)

#23 薬屋のLily(リリー)

Oliviaと私は
Jackの家のすぐそばにある
薬屋さんに向かった。

Olivia、肘、大丈夫?
痛むの?

Oliviaの肘は少し赤く
少し腫れている程度だが
直径4,5㎝ほどの大きさがあった。

う~ん
触ると少しピリピリするくらい。
Jackさんに言われるまで
気付かなかったくらいだから大丈夫よ。

Oliviaが
ここよ、と入っていったのは
私たちの知る薬屋さんのイメージとは
随分かけ

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#21 教授のJack(ジャック)

#21 教授のJack(ジャック)

Eveの家を後にした私たちは
その町のメインストリートまで
戻ってきた。

確か…このお家だったかしら。

Olivia、来たことあるの?

来たことはないんだけど
何か扉やあなたの世界から来る人のことで
面白いことがわかったら教えてくれって
お家の場所を聞いていたから。

表札はなかったが
インターホンを押してみた。

…はい。

あ、えーと…
Jackさんのお宅でしょうか?

…あぁ。

えっ

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#20 妖精を呼ぶ小さな薔薇のブーケ

#20 妖精を呼ぶ小さな薔薇のブーケ

あっ!
ちょっと待って!!

Eveの家の玄関を出る時、
急いでEveが後を追ってきた。

それ、ちょっと見てちょうだい。

Eveが指差す先の木箱には
大小様々、色とりどりのお花が
雑多に置いてあった。

整っていた庭や
丁寧に飾られていた花とは
対照的な置き方にとても驚いた。

わぁ。綺麗なお花たちね!
でも、このお花たち、どうしたの?
お庭のお花じゃないの?

最近、庭のお花を増やしすぎちゃ

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#19 聞かなければいけないこと

#19 聞かなければいけないこと

Eveありがと~
たくさんハーブ摘んじゃった!

Oliviaが庭から戻ってきた。

Olivia、お疲れ様。
そろそろ摘まなきゃいけない時期だったから
助かったわ。

いいえ~
私にもハーブティーちょうだい。

もちろんよ、ちょっと待ってて。

私の隣に座りながら、
Oliviaは摘んだハーブを綺麗に籠に整えていた。

あなたの方は、Eveから何か聞けた?

ん?何かって?

えーと…
この世界

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#6 魅惑のハート

#6 魅惑のハート

あちらの世界のペガサスの話をしたあと
Oliviaは、あっ!と何かを見つけた。

これ、私も持ってるの。

ショップ店員みたいな
セリフを言ったOliviaの指差す先には
繊細な模様のハートが入った
タイルのようなジュエリーがあった。

これのピアスを持ってるんだけどね、
このハート、身に着けてると
その人の魅力が引き立って見える魔法が
込められているのよ。

私もこの前、好きな彼とのデートに

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