のんこ

大阪生まれ。東京育ち。日本デザイン専門学校卒。デザイン事務所勤務を経てフリーランスに。…

のんこ

大阪生まれ。東京育ち。日本デザイン専門学校卒。デザイン事務所勤務を経てフリーランスに。デザイン・イラスト・コミック・油絵など。夫と息子3人。ポートフォリオ https://salon.io/nobuko/nobuko-portforio

記事一覧

どうでもいいんですよ

紙(ランプライト) 製図インク 水彩 親しくさせていただいているお宅の猫ちゃんです。 いい面構えです。 何か文言を入れよう、何がいいかなあ、と検索して、結局、デカ…

のんこ
4年前
1

RGBとCMYK

紙(ランプライト) 水彩 水彩絵具で塗っていると、非常に楽で驚きます。 何が楽かというと、水で溶け、また筆先で簡単に好きなだけ伸びるのです。 油絵具と真逆ですね。…

のんこ
4年前
1

展覧会をやるかやらないか

紙(ランプライト) 水彩 教室では、定期的に展覧会を催しているのですが、それがコロナの影響で、中止となりました。 それは、我が教室に限ったことではなく、各地で中止…

のんこ
4年前
1

どうなるのか楽しみですね

和紙 油彩 この絵は、このあとまったく別のものを描いたため、もはやこの世には存在しません。 あとから思うに、このまま置いておけば良かったのに、などと後悔しました…

のんこ
4年前
1

いいから描き切りなさい

泥 顔料 今日の画像は平面でなくて、すみません。 わたしのデザインの方の師が関わっているワークショップに参加させていただいて、制作した「光る泥だんご」です。 泥…

のんこ
4年前
3

どこにサインを入れますか?

紙 鉛筆 デッサンを習っているときのものです。 たまに歴代巨匠のデッサンやドローイングが展示されていることがありますね。当たり前のようですが、上手いです。 上手…

のんこ
4年前
1

モチーフは見なくてもいいです

キャンバス 和紙 油彩 完成していない絵を遠くから撮ったので、ボヤけてますね。すみません。 完成したら、全体を載せます。枠が横長なので、全部は載りませんが。 モ…

のんこ
4年前
1

好きなものを描くといい

紙 アクリル 絵を教えるというのは、あくまで画法・技法を教えるのであって、何をどう描きたいかという、気持ちまでは教えることは出来ません。 「こういう絵が描きたい…

のんこ
4年前
1

完成しないのではないか

紙 鉛筆 デザイン学校のつながりで、植物画を習いに行ったことがあります。 いわゆるボタニカルアートです。植物図鑑にあるような、学術的な植物の絵です。 何度か展示…

のんこ
4年前
2

金色に見える色 紫に見える色

たとえば王様の王冠とか、騎士の鎧とか、貴婦人のブレスレットとか、金色に光るものを描くとき、本物の金は使いません。 金色に見えるように塗るわけです。 たいていは、…

のんこ
4年前
3

変わっていっていいんです

紙 油彩 たぶん、油絵教室に入って、1番はじめに描いた絵ではないでしょうか。 キャンバスでなく紙に、下塗りもなしにいきなり描いてます。何も分からなかったものです…

のんこ
4年前
5

赤と青緑、紫と黄色

紙 アクリル 色相環というものがあります。 色という、つかみどころのないものを、数値化し分類し、並べたものです。 この色相環の、ある色の対極にある色が、補色です…

のんこ
4年前
1

こうしようという意思を持って

紙 木炭 物のカタチというのは、こういう黒い輪郭線が存在するわけではなくて、物に光が当たったとき、そこには同時に影ができます。 その影を見ているんですね。 白い…

のんこ
4年前
1

自画像を描くのは嫌

紙 鉛筆 人間を描くのはとても難しいです。 わたしはそう思います。 それは、わたし達が人間だからです。すこしゆがんでいたり、不自然な人間の姿を見ると、敏感に、違…

のんこ
4年前
2

どこでやめるかを決める

グラフィックス アクリル絵具で描いたものをスキャナーで読み込んで、PCで加工しました。 ソフトは万能のPhotoshopです。 本当に万能です。何でもできてしまうので、何…

のんこ
4年前
1

嘘をついていいんです

グラフィックス 演奏会のプログラムの表紙のためにつくったものの一部分です。 部分を切り取って見ると、またちがって見えますね。 そういえば、絵を描く人が、指で四角…

のんこ
4年前
2
どうでもいいんですよ

どうでもいいんですよ

紙(ランプライト) 製図インク 水彩

親しくさせていただいているお宅の猫ちゃんです。

いい面構えです。

何か文言を入れよう、何がいいかなあ、と検索して、結局、デカルトの「われおもう ゆえにわれあり」になりました。

猫、そういう感じに見えますもの。

ちなみに、猫という生き物は、人間のことを「変な、大きな猫」だと思っているのだそうです。まあ、そういわれれば、そうかも知れません。同じ哺乳類

もっとみる
RGBとCMYK

RGBとCMYK

紙(ランプライト) 水彩

水彩絵具で塗っていると、非常に楽で驚きます。

何が楽かというと、水で溶け、また筆先で簡単に好きなだけ伸びるのです。

油絵具と真逆ですね。

画材が違うのだから、当たり前ですが、われわれ日本人のDNAには、どこか水というものが染み付いているのでしょうか。稲作も水ですし、湿気の多い風土に、墨と筆の文化。

考えすぎですか・・・

美しい水彩絵具の発色を、スキャナーで読

もっとみる
展覧会をやるかやらないか

展覧会をやるかやらないか

紙(ランプライト) 水彩

教室では、定期的に展覧会を催しているのですが、それがコロナの影響で、中止となりました。

それは、我が教室に限ったことではなく、各地で中止や延期が相次いでいることと思われます。

開催しようと思えば、開催することは可能でした。

しかし、当然のことながら、感染のリスクはあります。

主催者はもちろん、観にいらしたお客さまにもあります。それを承知で友人・知人にお声かけす

もっとみる
どうなるのか楽しみですね

どうなるのか楽しみですね

和紙 油彩

この絵は、このあとまったく別のものを描いたため、もはやこの世には存在しません。

あとから思うに、このまま置いておけば良かったのに、などと後悔しましたが、いいんです、いろいろやってみる方が。

やってみれば、やらなければ良かったと思いますが、それはやってみたからそう思うのであって、やらなければ、何も思わなかったでしょう。

やらずに通り過ぎてしまうよりは、いいと思います。

絵も、こ

もっとみる
いいから描き切りなさい

いいから描き切りなさい

泥 顔料

今日の画像は平面でなくて、すみません。

わたしのデザインの方の師が関わっているワークショップに参加させていただいて、制作した「光る泥だんご」です。

泥だんご、こどものころつくった方もいらっしゃるかと思いますが、うまくつくると、このように美しく光るのです。

もちろん、泥もよく選別し、注意深く研磨して、顔料で色をつける必要があります。

そもそも、正しい球をつくるのが、大変でした。ち

もっとみる
どこにサインを入れますか?

どこにサインを入れますか?

紙 鉛筆

デッサンを習っているときのものです。

たまに歴代巨匠のデッサンやドローイングが展示されていることがありますね。当たり前のようですが、上手いです。

上手いのに加えて、センスがいいです。

だから、作品が残っているのですね。

作品には、画家のサインがあります。絵が完了したときに描き入れます。

あまり話題にはなりませんが、みんなけっこう工夫して描いていますよ。

クリムトは、デザイン

もっとみる
モチーフは見なくてもいいです

モチーフは見なくてもいいです

キャンバス 和紙 油彩

完成していない絵を遠くから撮ったので、ボヤけてますね。すみません。

完成したら、全体を載せます。枠が横長なので、全部は載りませんが。

モチーフが花でした。

花はモチーフとして、ごくありふれたものです。人によっては、もう描き飽きてしまったという方もいるくらいです。

わたしは、まだ飽きていませんよ。

植物を描くのは大好きです。

春先に、家の近所で、実に不思議な配色

もっとみる
好きなものを描くといい

好きなものを描くといい

紙 アクリル

絵を教えるというのは、あくまで画法・技法を教えるのであって、何をどう描きたいかという、気持ちまでは教えることは出来ません。

「こういう絵が描きたい」とか「こんな風にしたい」という気持ちがあれば、指導することが出来ますが、そうでなければ、指導のしようがないのです。

「先生、どう描いたらいいですか?」

ときく生徒さんも中にはいます。

そういう方には、教えられないのだそうです。

もっとみる
完成しないのではないか

完成しないのではないか

紙 鉛筆

デザイン学校のつながりで、植物画を習いに行ったことがあります。

いわゆるボタニカルアートです。植物図鑑にあるような、学術的な植物の絵です。

何度か展示をギャラリーに見に行きましたら、実に美しくて、幸せな気持ちになります。

それで、この植物画のワークショップがあると聞いて、参加させてもらったのです。

わたしはすぐにその気になって、習えば出来るようになるのかと思ってしまうのです。

もっとみる
金色に見える色 紫に見える色

金色に見える色 紫に見える色

たとえば王様の王冠とか、騎士の鎧とか、貴婦人のブレスレットとか、金色に光るものを描くとき、本物の金は使いません。

金色に見えるように塗るわけです。

たいていは、ベージュというか、黄土色です。すこし赤みを増すと、それらしく見えます。

さらに、それよりすこし明るい色と暗い色で光沢をつけると、よりそれらしくなります。

この配色は、よく見るポスターやチラシなどでも使われています。派手に見える金色の

もっとみる
変わっていっていいんです

変わっていっていいんです

紙 油彩

たぶん、油絵教室に入って、1番はじめに描いた絵ではないでしょうか。

キャンバスでなく紙に、下塗りもなしにいきなり描いてます。何も分からなかったものですから、「好きに描いてごらんなさい」という先生のお言葉を受けて、好きに描いたのです。

モチーフは、流木と、花瓶に生けた植物でした。

モチーフのカタチと色を分離して、組み換えてみようと思ったのでした。

絵を描くということは、実験のよう

もっとみる
赤と青緑、紫と黄色

赤と青緑、紫と黄色

紙 アクリル

色相環というものがあります。

色という、つかみどころのないものを、数値化し分類し、並べたものです。

この色相環の、ある色の対極にある色が、補色です。

色相的に正反対の色同士である補色を並べて配置すると、落ち着かない気分になるといいます。

絵画も、よくよく見れば、鑑賞者の気分を揺さぶるように配色してあるはずです。心地よい配色もあれば、危機感をあおる配色もあります。

あるとき

もっとみる
こうしようという意思を持って

こうしようという意思を持って

紙 木炭

物のカタチというのは、こういう黒い輪郭線が存在するわけではなくて、物に光が当たったとき、そこには同時に影ができます。

その影を見ているんですね。

白い背景に白い物が置いてある、同じ白なのに物のカタチが分かるのは、影があるからです。

光はとても重要です。

何しろ「見える」ということの根幹に「光」はなくてはならないものです。

西洋絵画は、光と影をとても重要視してますね。

面(色

もっとみる
自画像を描くのは嫌

自画像を描くのは嫌

紙 鉛筆

人間を描くのはとても難しいです。

わたしはそう思います。

それは、わたし達が人間だからです。すこしゆがんでいたり、不自然な人間の姿を見ると、敏感に、違和感を持つのでしょう。

風景や静物が、すこしくらいゆがんでいても、不自然であっても、それほど気にはなりません。味があるとも思えます。

しかし、人間はそうはいかない。デフォルメするのであっても、相応の技術や力量がなければ格好がつかな

もっとみる
どこでやめるかを決める

どこでやめるかを決める

グラフィックス

アクリル絵具で描いたものをスキャナーで読み込んで、PCで加工しました。

ソフトは万能のPhotoshopです。

本当に万能です。何でもできてしまうので、何をしたらいいか困るほどです。

どんどん加工していくと、元の画から離れていきます。

どこでやめるか、判断が必要です。

絵を描いていると、もっと描くのか、ここでやめるのか、終わりを決めなければなりません。

それを決めるの

もっとみる
嘘をついていいんです

嘘をついていいんです

グラフィックス

演奏会のプログラムの表紙のためにつくったものの一部分です。

部分を切り取って見ると、またちがって見えますね。

そういえば、絵を描く人が、指で四角をつくってのぞいていることがあります。あれは構図を考えているのですが、景色を切り取っているのだともいえます。

どこをどのように切り取るのか。

切り取って、それからどう描くのか。

「見たままを、そのまま描かなくていいんですよ。自分

もっとみる