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どうでもいいんですよ

紙(ランプライト)  製図インク  水彩

親しくさせていただいているお宅の猫ちゃんです。

いい面構えです。

何か文言を入れよう、何がいいかなあ、と検索して、結局、デカルトの「われおもう ゆえにわれあり」になりました。

猫、そういう感じに見えますもの。

ちなみに、猫という生き物は、人間のことを「変な、大きな猫」だと思っているのだそうです。まあ、そういわれれば、そうかも知れません。同じ哺乳類ですし、人も猫とそう変わりません。

生まれて生きて死ぬ。日々、食べて寝る。なるべくなら美味しいものが食べたい。

同じです。

この絵は、写真を元にしているのですが、絵にするとまた雰囲気が変わっていいのでは。

前にも描きましたが、コロナが収まって、また世の中が活動し始めたとき、前よりも絵を観たり描いたりする方が増えると思うのです。

もちろん、希望的観測ではありますが。

何でも、コロナ以前の世界には戻らないそうではないですか。

たくさんの方々が、そのようにおっしゃっておられて、わたし自身もそう思います。思いますといっても、何の見識もありませんから、ただ、そう感じているだけです。

しかし、多くの人がそう感じているということは、そうなる方向に向かっているということなのでしょう。

世の中の、何が変わるのかというと、産業革命とか経済成長とか資本主義とか、イケイケドンドンだったものが限界に達して、ちょっと大人しくなるというか、精神的なものを大切にする・・そんな風潮になるのではないかと。

すこし前から、若者達は、ずいぶんと大人しく、まるで老成してるかのように達観した雰囲気でした。

それを、昔の自分達と比べて「覇気がない」「野心を持て」などと揶揄するオジサン達がワンサといました。いまもいます。

でも、彼らは無駄な希望を抱きたくないのかも知れないと思います。彼らが生まれたころ、世界はもはや弱ってきていました。高度経済成長も知らず、バブルも知りません。生まれたころから世の中は不況で、これからもきっと不況なのです。

そして、コロナです。失業率は跳ね上がりました。

達観するほかないですね。

物で幸せを買う世の中は終わり、心を豊かに幸せを感じる世の中になる・・といいなと思っております。

希望的観測です。

そのときこそ音楽や美術や文学などの出番ですよ。

タイトルの「どうでもいいんですよ」は、先生の「昔は、絵とはこうでなければ!と思うところがありましたが、最近はあまり思わなくなりました」とのお言葉から。

つまり「どうでもいいんですよ」ということ。

自由でいいですね。


見ていただいてありがとうございます。イラスト・デザイン・コミックを手がけています。よろしければポートフォリオをご覧ください。 https://salon.io/nobuko/nobuko-portforio