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エジンバラの小さなカフェから #5
マジックコーヒーでの仕事はとても楽しいものだった。
毎朝、苦手な早起きをし、目をこすりながら小走りでカフェに向かう。
フラットの玄関を出ると、まだ外は薄暗く、お月様さえ見える日もあった。
月曜はヨガのグループ、火曜日には3人の子供を連れたお母さん、小さなカーラ、2人のIT guys, スティーブ、向かいのパブ、Joiners, Taxiドライバー。
音楽はジャズのジャンルならなんでもかけら
エジンバラの小さなカフェから #7
いつもの水曜日のランチタイムが過ぎた頃、
お店のドアベルがカランと鳴った。
ヒョロっと背の高い青年がもの珍しそうに入ってきた。
ぎこちなくもスタスタとカウンターの方に歩いてきて
カプチーノを注文してくれた。
「ずっとこの街に住んでいたけれど、ここにカフェがあったなんてわからなかったよ」
黒縁のメガネの向こうに見える目元はとても彫りが深く
どこか奥深い雰囲気とは裏腹に
とても気さくで
スペインの魔女との出会い
エジンバラに来て初めての11月。
日本人にとっても 仕事のチャンスも多いロンドンに下見も兼ねて面接のため数日間滞在していた私は、最後の企業で面接を終えた その足でStansted Airportに向かいました。
エクスプレスで窓の外をぼーっと眺めながら、終えたばかりの面接のことや、この4日間の滞在のことを考えていました。
Oxford Circus, Liverpool Street...と
エジンバラの小さなカフェから #4
ある日のお昼。
お店の外にタクシーが止まった。
運転席から出てきたのは片手にNewspaperを持ったちょっと猫背のおっちゃん。
スタスタと歩いてドアを開けて入ってくる。
特に印象的な顔立ちでも装いでもないのだけれど、
素朴なその顔からも、どこか穏やかさが漂っている。
「え〜っと、今日のスープは・・・っと」
と手書きのメニューボードを見てから
「Lentil Soupにパンをつけた
エジンバラの小さなカフェから #3
マジックコーヒーでのしごとは、とても楽しいものだった。
毎朝、苦手な早起きをし、目をこすりながら小走りでカフェに向かう。
フラットの玄関を出ると、まだ外は薄暗く、お月様さえ見える日もあった。
ここで働き始めて3週目にもなると
顔や雰囲気で誰がどのコーヒーでどのサイズが欲しいのかがわかるようになっていった。
ヨガの先生、Benjiとは近所のスーパーで一緒になったり
ベジタリアンのご飯をご馳走
心のままに
心がみちびいてくれるまま
そうすれば
何をすればいいかわかる
”教科書”なんか読まなくったって
ほんとうはもう わかってる
何かに教えを請わなくても
もうちゃんと自分はわかってる
ただひとつひとつ
よけいなものをちゃんと 忘れていくだけ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/30428994/picture_pc_e25800f4933e6f566f0c073b08ca8ad9.jpg?fit=bounds&quality=85&width=1280)
エジンバラの小さなカフェから #2
月曜日の朝
冷え切ったお店にストーブをつけて ようやく温まってきた頃に
この人たちがやってくる。
今日も時間通り。
道路の向こう側にあるスタジオから
白い息を弾ませながら ゾロゾロと こちらに向かって歩いてくるのが見える。
入り口 ドアから ぎゅうぎゅうと押し寄せ入ってくるヨギやヨギーニたち。
今日は7人だけど、ある日は10人で来たこともあった。
ヒッピーのような頭をした先生を筆頭
いつでも心は旅してる
暮らすように旅をする
旅をするように暮らす
今はめっきり後者の方を楽しんでいます。
お家にいても いつもこんな感じで旅のお供だったビーチサンダル
(オーストラリアではThongsというらしい...セクスィー...!)を履かせてもらっています。
(もちろんちゃ〜んと洗ってね!)
旅先で譲り受けて以来、ずっとこの子と一緒に歩いてきたから
足馴染みが良くてこれを履いてると足も体も、そして心
エジンバラの小さなカフェから
ある素敵な夫婦が笑顔で入ってきた。
ロドニーストリートにあるこの小さなカフェには
お散歩中のご近所さんや旅行中のお客さんが、こうしてふらっと入って来る。もちろん常連さんも多いけれど。
10人ほどがやっと座れるくらいの この小さな店に、
ちょっとしたくつろぎの時間を求めて いろんな人が、頃合いを見計らったように入って来るのがこのカフェの魔法。
この幸せそうな夫婦も散歩がてら、この小さなカフ