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higoto
喪失の果てに (詩)
悲しみと落胆から目をそむけ
それぞれに蓋をする
そして、元気になったふりをする
彼が去って行ったのは
最初から、そういう筋書きだったということ
だから、嘆いても無駄よ
そして、自分に言い聞かせる
彼を失っても私は生きていける
要するに、心底愛してなかった、と
一時、ベターハーフだと信じていた
でも、それは幻想
私達は、ただの通りすがりの関係
時が過ぎれば何もかもが
記憶の底に埋もれていく
やがて、肉体を脱ぎ捨てる時
私を惑わせた辛い記憶も
肉体と共に消滅する
私、夢を見てたのね
長い、長い夢を
あまりにも甘い幸せ過ぎた夢を
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