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2020年8月17日 03:29
扇風機の風に揺れるカレンダー窓際で太陽を浴び、今にも踊り出しそうな観葉植物ふと床に目を向けると、ダンボールから届いたばかりの雑誌が顔を覗かせて小さいテーブルの上にはネイルが散らばっている読みっぱなしの文庫本、しおりはきちんと挟んだかなメガネはどこに置いたかなベッドの上でパソコンを開いてさて、この後は何をしようかと考える休日の午後、いつもの風景ありふれた贅沢数
2020年8月7日 12:35
週末に読みたい本をどっさり買い漁る金曜日。相変わらず、紙の本は増えるばかり。幸せな悩みだ。そんなこんなで、これまでは「読むこと」しかしてこなかった私は、物語を「書くこと」に最近ハマっている。学生時代は国語が一番の苦手科目だった。そんな私が、いま一番関心を持っていることが物語を書くことだなんて、高校生の私からは想像もつかなかっただろう(笑)ツイッターで何気なく書いている文章の一つ一つにも、そ
2020年8月19日 19:25
下北沢から和泉多摩川までは、小田急線で約20分ほど。お互いにバイトを終えた夜22時ごろ、私たちは行きつけの居酒屋で待ち合わせをし、明け方まで盃を交わした。朝が夜を飲み込むころには、駅に近づくにつれてスーツを着た者から楽器を背負った者まで、夜通し下北沢の街を彩っていた人々が電柱や道路と一体化し、下を向いて項垂れている。「水、買ってあげたい。」「たぶん、この量だとキリがないな。」彼はそう言って
2020年8月28日 23:45
「泣きながら飯を食ったことがある人間は、きっとこの先、どんな困難も乗り越えられる。」高校時代、親しくしていた先生が私に教えてくれた言葉だ。当時の私も、昨日までの私も、きっとそんな日が訪れることなどないだろう。漠然と、そう思っていた。しかし、そんな矢先。「泣きながら飯を食う日」は、唐突に訪れた。そう。まさに今日だ。今日は、初めて泣きながら飯を食った記念日だ。正直、涙の味で