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JKだし、青春部活ものを書いてみっか!(7)|「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」

「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」は、ラノベ作家を目指す少女・きぃちゃんと、その友人の日常を描いたゆるゆる物語である!!

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●きぃちゃん:ラノベ作家志望のJK2。アホな子。

●桃ちゃん:いい子。

●青ちゃん:不思議ちゃん。

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前回までのあらすじ:「青春部活ものもアリだよな!」ときぃちゃん。あれこれアイデアを出す3人だが……第3章、これが最終回!!

※前回はこちら!



 そういやさぁ。

 なになにー?

 桃ちゃんって「調理部」だっけ?

 ……えーと。

 あっ、うちの学校は「料理部」って言うんだっけ?

 えっ?えっ?

 「クッキング・クラブ」?

 英語かぁ!シャレてんなぁ!

 ちょっ、ちょっと!ちょっとちょっと!根も葉もないことを、誰もが知っている明々白々の事実のように話すの止めてよー!私は「調理部」も「料理部」も「クッキング・クラブ」も入ってないよ!「アレ、私って調理部だっけ?」って一瞬悩んじゃったじゃん!

 桃ちゃんって、甘い言葉にコロッと騙されるタイプだよなぁ。気をつけた方がいいよ。

 うっ、うん。ご忠告ありがとう……。

 えっと、それで、「MOCO'Sキッチン」がどうしたって?

 「MOCO」って誰よー!

 おおっ!そういうツッコミか!夫のポケットの中から思わぬものを見つけてしまった妻のようだ。

 だから私、「調理部」にも「料理部」にも「クッキング・クラブ」にも「MOCO'Sキッチン」にも入ってないってばー!っていうか私、料理できないし!

 ええっ!その顔と体で!?

 かっ、顔と体!?

 ホラ、桃ちゃんって良妻賢母っぽい顔だし、体も安産体型じゃん。腰のあたりなんて……。

 わかった!私の顔と体のことはもういいから!青ちゃんも、お尻をジロジロ見ないで!えっと、えっと……それで、調理部がどうしたの?

 ん?調理部って何の話?

 いい加減にしなさい!!

 冗談だよ、冗談。……なっ、ママっぽいよな?

 うん、ママっぽい。

 もー!

 あー、そうそう。ふと思ったんだけど、調理部を舞台にした「部活もの」って面白くできるんじゃないかなぁ。

 調理部……?

 例えばさ、全国の調理部が集結するインターハイを舞台に、料理バトルを描くとか!

 料理バトルっていうと……あっ!「食戟のソーマ」とか、「ミスター味っ子」とか!

 「美味しんぼ」の「究極VS至高」シリーズも有名だね。

 そうそう!そういう作品のJK版ってわけよ!「部活もの」らしく、個性的な選手たちが登場してさぁ!

 一口食べただけで、素材を完全に言い当てることができるとか!

 料理マンガの元祖「突撃ラーメン」にも登場する伝統的な特殊能力だな!いいねぇ!

 敵の策略にハマり、味噌汁の味つけに失敗。泣き崩れる主人公。あわや敗北というところで……主人公の涙が一粒鍋に落ちる。その涙に含まれていた塩分によって、味つけが完成する!奇跡が起きた!そう、主人公の逆転勝利だ!!……っていう熱い展開とか。

 おおっ!「包丁人味平」に登場する、どう見ても衛生的に問題があるものの、じつに印象深いあの名シーンをリスペクトとしたエピソードだぁ!

 盛り上がりそう!

 あるいは、別の方向で……うん!「他の部から依頼を受けてレシピを開発する」っていうストーリーもアリかもね。

 開発?

 例えば……ほら!バスケマンガなんかだと、選手がよくレモンの輪切りを食べてるっしょ?

 あー!疲労回復効果があるんだっけ?

 「今回は強敵だ。通常のレモンの輪切りでは回復が間に合わないだろう。……そうだ!調理部に相談だ!」なんてところから始まってさ。一口食べるだけで元気バリバリになるメニューを開発するわけよ。

 ……ドーピング?

 短編集にして、毎回異なる部から様々な相談を受けることにすれば、面白くなりそうだね。

 確かに!

 青ちゃんはどう?何かアイデアないかね?

 うん。それなら……動物を屠殺するところからやるのはどうかな?

 とっ、屠殺!?

 あー、確かにな!「食べる」ってのは、結局生命をいただくってことだもんな。マジでやるならそこからか!

 そっ、そうだけど……動物を解体したりするってことだよね?

 舞台は北海道の農業高校だな。そして、部員たちが家畜を育てるところから始まるわけだ。家畜に名前なんて付けちゃってさぁ。

 えっと……それ、調理部?

 ……うん。「銀の匙」だな、これ。


すべての生命に感謝ー!!

明日から新章突入だーい!!

明日も見逃すな!!(毎日更新中)


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