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アラサー男子が語る、懐かしドラマレビュー②「プロポーズ大作戦」(2007)

ハレルヤ~、チャンス!

というわけで、今回取り上げるのは名作「プロポーズ大作戦」
山下智久×長澤まさみという2大若手スターが共演、このキャスティングは当時も話題でしたね。

この作品、ベタですけどやっぱストーリーとテーマが良いですよね。
最終回まで通して、山Pが演じている岩瀬健は過去に戻って必死に未来を変えようとする。
でも、結局は今と向き合うことが大切だ、っていうのが主題な訳です。

だから、最終回は初回で描かれた現代、礼(長澤まさみ)の結婚式に戻る。
そして、成長した健は今と向き合うことを選ぶのです。
全11回を通して、名ゼリフ「明日やろうはバカ野郎」を体現しているのは非常に好印象。

キャスト的には、やっぱ山Pが輝いてますよ。
長澤まさみも勿論かわいいんですけど、この作品は絶対的に山Pが引っ張っています。

当時の山Pって、別に際立って演技が上手いわけじゃないんです。
でも、何か惹かれる存在感を放っている。
多分、飛び抜けたルックスにそこまでうまくない演技が素朴さを加えていて。それが魅力に繋がっているんでしょうね。

そもそも、こんなに爆イケなのに普通の男子を演じられること自体が特別な才能な気がする。
この作品でも、どちらかというとイケてない男子を演じている訳ですが。それが自然に出来ちゃうのが彼の一番の才能かも。
友達と掛け合うシーンとか一歩間違うと寒くなりがちなんですけど、そこもうまくこなしている。全部計算でやっているなら、もしかして天才俳優なのか?

ドラマの演出的には、要所要所に仕込まれた伏線、小ネタの仕込み方がうまいですよね。
連ドラで過去6年間を描くってあんまりないパターンで。それをうまく生かした伏線や演出が物語を盛り上げる。

脇にいるコメディリリーフの濱田岳と榮倉奈々や、裏回しとして機能している平岡祐太の存在も面白いし、ちょろっと出てくるクラスメートや先生も個性的で印象に残る。
脇役が輝いているって、群像劇が名作になる絶対条件ですからね。

藤木直人の噛ませ犬っぷりも素晴らしい。
この人と一時期の田中圭って噛ませポジ多かったよね。
最終回で見せた男気は、名シーンとして語り継がれるものでしょう。

まあ、強いて言うなら最終回はちょっと残念でした。
あそこまで全然終わらせる気がないのはちょっとなあ…連ドラは連ドラで終わらせてほしい、というのが個人的な意見。

ただ、SP版も見ごたえあったし納得感ある終わり方だったのでまだ許せるかな。
「あなたがしてくれなくても」とか、超イヤな終わり方な上に特別編で何も解決してくれなかったですから。あれに比べりゃ100倍マシだ。

FODで2話まで無料で観れるんですが、今観ても中々ストーリーが凝っているし、あの頃の青春を感じることができてオススメです。

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