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映画、小説、コンテンツ

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#音楽

こういう話を酒場でしてみたい

こういう話を酒場でしてみたい

昨晩のことだ。午後8時は過ぎていたと思う。

スーパーに行った帰りに、うすぐらい路地を歩いていると、向こうから二人連れの女性がジョギングしながら近づいてきた。

さかんにおしゃべりしつつ走っている。暗いから顔はわからなかったけど、30代後半から40代前半だと思われる。

背の高いほうがさかんにしゃべり、背の低いほうが「ふーん」などとあいづちを打っていた。

何を話していたのかは覚えていないけど、や

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『最後にして最初の人類』について、ふたたび

『最後にして最初の人類』について、ふたたび

誰からも求められていないにもかかわらず「存在しなくてはならないもの」ってやつがある。たとえばブラックホール。

などと思っている人は一人もいないわけだが、それでもしっかりと存在している。それどころか、人類がまだアメーバにすぎなったころからすでに存在していた。

人類よりもブラックホールのほうが宇宙の先輩であり、ブラック先輩の目から見れば、人類の方が「余計な存在物」に見えるかもしれない。

これは極

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夜になれば話は別だ。

夜になれば話は別だ。

だれにでも「心の支え」ってやつはある。元気な時には、そんなものはどうでもいいような気で生きているが、やや弱ったときには「心の支え」があるかどうかが大きい。

弱ることのない人間などというものは存在しない。

夜になれば話は別だ

ヘミングウェイの『陽はまた昇る』という小説の中の有名なくだりにこういうのがある。

主人公のジェイク・バーンズは、このときたぶん泣いているのだと思う。泣いているとは書かれ

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この人すごい

この人すごい

自分がうまく言葉で表せないことをいとも簡単に表現している文章に出くわすと感動するし、それがマイナーな分野だったりすると応援したくなる。

きょうはそういう紹介文です。題して・・

「この人すごい」シリーズ

第1回は、ブログ「スムーズジャズを聴けば明日が見える」の管理人であるアサイユージ氏。*

(*2回目以降は未定です。)

スムーズジャズというジャンル自体が日本には定着していないんだけど、あれ

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『おしん』はなぜ世界で受けたのか

『おしん』はなぜ世界で受けたのか

いま国際的に話題になっている『音楽』という日本製アニメがある。ぼくは海外で受けていることなどまったく知らず、単に「ふと気になった」というだけでAmazonプライムビデオで観た。

いま『サント VS ゾンビ』(1962)という作品を見ているが、これをクリックしたのと同じ感覚だ。直感と興味だけである。

ちなみに『サント VS ゾンビ』は、ナゾの覆面レスラー"サント"がゾンビと戦うという物語だ。国際

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「ゴミ客」宣言

「ゴミ客」宣言

新年をめどに時間の使い方を考え直すつもりだ。先日の記事でそう書いた。

あのときは、「映画を見るのを止める」だとか「ゲームを止める」だとか「プロ野球観戦を止める」といった、なにか一つ「好きなことを断つ」的な方向で考えていたんだけど数日たって考えが変わった。好きなものを完全に断つのは体によくない。

好きなことをぜんぶ捨てるのではなく、新しいものだけを捨てる方向で考えようと思う。

たとえば、ぼくは

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ボーカルがわからない

ボーカルがわからない

フランツ・カフカが生涯なやんでいたことの1つに「映画がわからない」というのがあったそうだ。『カフカとの対話』という作品の中に書いてある。この本は、晩年のカフカと親交を結んだグスタフ・ヤノーホという青年の日記である。

映画がわからないというのは、特定の作品が理解できないという意味ではなくて、映画そのものが理解できないということである。映像に視線を拘束されることに耐えられなかったらしい。

当時は、

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びみょうにダサいジャケット

いまどきCDレンタルする人ってどのくらいいるのだろう?

オッサンだけなのかな?

ぼくは借りてしまう。ストリーミングの方が安くて早いのだが、なぜか借りてしまう。

たぶん、サブスクを解除したとたんに聞けなくなる・・みたいな感じがイヤなのだ。旧時代の人間なので物欲があるのだろう。

***

ともかく、ジャケットのハナシです。

レコードやCDの時代には「ジャケ買い」という買い方があった。音楽を度

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