びみょうにダサいジャケット
いまどきCDレンタルする人ってどのくらいいるのだろう?
オッサンだけなのかな?
ぼくは借りてしまう。ストリーミングの方が安くて早いのだが、なぜか借りてしまう。
たぶん、サブスクを解除したとたんに聞けなくなる・・みたいな感じがイヤなのだ。旧時代の人間なので物欲があるのだろう。
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ともかく、ジャケットのハナシです。
レコードやCDの時代には「ジャケ買い」という買い方があった。音楽を度外視しててジャケットが気になるアルバムを思い切って買う。
今のように気軽に試聴できなかったので、ジャケットに賭けるしかなかったというのもある。
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アール・クルーというギタリストのアルバムを昨日7枚レンタルした。それがそろいもそろってジャケットがびみょうにダサいので、そのことについてひとこと言いたい。
ちなみにかれの音楽は大好きだ。
しかしジャケ買いの時代だったらぜったいにで手を出さなかっただろう。そう思うとネット時代でよかったな~。
うまく言えないんだけど、びみょうにダサい。
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ダサいジャケットの中には、気迫のこもったダサさゆえに愛されるアルバムもある。
たとえば、これ。
タイトルもズバリの「ホットドッグ」。デッドボール覚悟で攻めているのは明らかだ。ここまでくるとむしろカッコいい。ぼくの愛するダサジャケットである。
これ↓もジャケット買いしたけど、音楽もよかった。このビジュアルをそのままを音にした感じ。
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しかし、アール・クルーのジャケットには、そういう気迫のこもったダサさはないのである。
スーパーで売られている衣料品みたいな感じとでもいおうか。自己主張はなく、ぼんやりと残念さがただよっている。
最初に出会ったのはこれだった。
オシャレな感じを出そうとして失敗したんだろうな~。。。
うしろのぐにゃぐにゃしたフロアランプにもべつにデザイナーに悪意はないと思われる。90年代ってこんなもんである。
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さて、3年後の99年のアルバム。
それにしても反省というものが感じられない。世紀末に"stereo"をそれほど強調する必要があったのだろうか。
ならばと、80年代をふりかえってみるとこうである。
ホームセンターの入り口で売られているベストアルバムのようなジャケットだが、渾身のソロアルバムだ。89年の作品なのに99年のアルバムよりも老けてみえるのはなぜだろう。
そして2014年の新作がこれである。
上に映っている人の息子のようだが、本人である。
ほかにもこういうのがある。
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ひとりのミュージシャンのジャケットがそろいもそろって、びみょうにダサいというのはどういう現象なのだろう。
もしかしたら、親戚のおじさんにジャケット制作を一任してしまっているのだろうか。
次回作が気になる。
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