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社会

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#生き方

毒にも薬にもならない生き方

毒にも薬にもならない生き方

ここ数日、しょぼくて怪しい生き方のすすめみたいなことを冗談めかして書いてみたんだけど、実は、こういう生き方はぼくのが理想としている生き方でもある。

毒にも薬にもならない生き方と言えるかもしれない。ひっそりと、したたかに生きるマイノリティみたいな生き方だ。

この手の存在は、むだなもめ事を起こさず、むだに地球を汚さず、かといって長い物に巻かれることもなく、したたかに生きていけるのではないだろうか。

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20代の自分に向けてこれを言いたい

20代の自分に向けてこれを言いたい

しばらく前にクローズアップ現代で「過疎地に移住する若い世代が増えている」という特集を見た。

ただし、ほんとうに増えているのかどうか、数字的な裏付けは示されなかったように思う。

東京近郊でマンションを買う30代のパワーカップル(共稼ぎの高所得者)も増えていると聞くし、ホームレスになる若者も増えているらしい。

プロゲーマーも増えているし、YouTuberだって増えている。もちろん、インスタグラマ

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「あれがないと困る」みたいな人生だけはイヤ

「あれがないと困る」みたいな人生だけはイヤ

これまでいろんな土地で暮らしてきたけど、キライになった土地はひとつもない。どこもよかった。暑い地方も寒い地方もそれぞれのよさがあったし、せまい盆地も、だだっぴろい大平原も思い出せばみななつかしい。

好きな土地、好きなたべもの、好みの映画、好きな異性のタイプなど、ひとそれぞれ好みのゾーンというのがあるわけだが、ぼくはなんにつけてもわりにストライクゾーンが広いほうだ。

今後どこかに引っ越さなければ

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スクリーンショット1枚でも人を恨むのはきもちがわるい

スクリーンショット1枚でも人を恨むのはきもちがわるい

ちょっとSFっぽい発想をしてみたい。いまは2021年ではなく2019年だ。あなたは野比のび太である。手元にはドラえもんに借りたタイムマシンがある。それで2020年をのぞきにいってみたところ、世界中で感染爆発が起こっていた。

ふたたび2019年に戻ってくると、だれも感染症のことなど心配していない。あなたが「ちょっと心配したほうがいいのでは?」というツイートを入れると「バカバカしい。感染爆発などおこ

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世の中に正解はないとぼくは思いたい

世の中に正解はないとぼくは思いたい

かつてぼくがある組織に勤めていたとき、大きな不祥事がもちあがったことがある。国際的な問題になる可能性があり、地元の左翼系新聞がさわぎだした。

しかし、組織の内部をリアルタイムで経験していたぼくが感じた「真相」と新聞に書かれていた「真相」とは似ても似つかないものだった。胸を痛めて奔走していた人が加害者とされ、彼女を困らせていた人が被害者と書かれていた。

前者が要職にあり、後者が一留学生だったため

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アウェイな人生

アウェイな人生

作家の吉行淳之介さんが、太平洋戦争後の食糧難について書いたエッセイがある。

今、手元に本がないので正確な引用ができないのだけど、だいたい以下のような内容である。

吉行さんは、戦後食べるものがぜんぜん足りなくて、それでもがんばって小説を書いていたそうだ。すると最後には皮膚から粉がふいてきたという。栄養失調の末期的な症状らしい。そうなると、原稿用紙に向かっても一文字も出てこない。少し年齢が上なら死

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あほの認定証明書

あほの認定証明書

このnoteではまいにちいろんなことを書いている。

しかし、世間を見ていると、そんなにいろいろ書く必要はないんじゃないかなあと思えてきた。

「世間」といっても、あまりにばくぜんとしていて具体的にだれを想定したらいいのかわからない。

しかし、ぼくがこれまでイメージしていた読者は、ちょっと理解力のありすぎる人だったのかもしれない。

もしかすると、読んでくれた人のほとんどを置いてきぼりにしていた

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塀のない刑務所に住みたい

塀のない刑務所に住みたい

昨日、Apple社が新製品の発表をした。

新型のApple Watchが話題を呼んでいる。

それについて、NYタイムズの論説記事を読んだ。

「Apple Watch is a Private Road(Apple Watchは私道である)」というもの。

私道とは、公道にたいする私道といういみである。

ここで筆者が「公道」になぞらえているのはWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)。

だれでも

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スナフキン、ついに群れる

スナフキン、ついに群れる

にんげんは群れをつくる生き物だそうだ。

しかしそうでない人もいる。

ぼくは、この12年ほど、なんの群れにも属さず、ムーミン谷のスナフキンのように生きてきた。

ただし、そのまえには「第一期群れの時代」があった。

12年を経て、今年から「第二期群れの時代」に入っているので、まるで干支である。

ちなみに「第一期群れの時代」は2004~2008年までで、非常に求心力の強いカリスマの下にいた。

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