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自分の感覚と世間の擦れに、たまに驚くマガジンの記事が100件になったので第2弾作りました。
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【後編】自分の中のアンコンシャス・バイアスに気づいた話

【後編】自分の中のアンコンシャス・バイアスに気づいた話

さてこちらの文章の違和感の正体、わかりましたでしょうか?
詳しくは前編をご覧ください⇩

女性初のIBMのCEOになったジニー・ロメッティの言葉です。

そして指摘を受けて、修正した原稿がこちら。実際に出版されている本では、このようになっています。

こうやって並べると違いがわかると思います。元々の原稿では、一部の女性のリーダーの言葉遣いが、「〜だわ」「〜よ」のような「女性ことば」になっていたので

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自分の中のアンコンシャス・バイアスに気づいた話【前編】

自分の中のアンコンシャス・バイアスに気づいた話【前編】

5月10日に担当した翻訳本が刊行されました。

この本を編集する中で、自分で無意識な偏見を持ったまま編集をしてしまっていたことに気付かされることがありました。

その問題となった原稿の一部を抜粋します。これは女性初のIBMのCEOになったジニー・ロメッティの言葉です。

これだけ見て違和感がある人はどのくらいいるでしょうか。何が問題なのか説明する前に、この本を編集した際の経緯からお話します。

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感想を伝えられる人になりたい

感想を伝えられる人になりたい

やっと梅雨明けして、夏らしくなってきた。これだけ晴れると毎朝洗濯するのが楽しい。外干しは最高。

天気のせいか今はだいぶ気分が明るくなったが、7月は雨ばかりで、コロナの先行きも見えないし、とにかくしずみがちだった。仕事は基本リモートなので週に1日か2日、用があったときに会社にいく程度。土日に遊びにいくこともへり、友達に会うのも少人数。自殺報道はみるだけで悲しくなる。この先行き不安な中で、まったく今

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古くなるものならないもの

古くなるものならないもの

コロナの影響で、最近ドラマの再放送が多いらしい。友達は「愛してると言ってくれ」にはまっていると言っていた。私は最近アマゾンプライムで現代版になった「東京ラブストーリー」を観て石橋静河演じる赤名リカが大好きになった。伝説のドラマと言われるオリジナル版も見てみたいと思ったけど、サムネイルにうつっていた江口洋介の長すぎる髪型にどうにも時代を感じてしまい見る気が無くなった。

数十年前の作品は、近い分逆に

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動きのない日々の中で嬉しかったこと

動きのない日々の中で嬉しかったこと

リモートワーク2日目。

NHKの朝の天気予報によると、1週間ぶりの快晴らしい。今の家は浴室乾燥機はないがわりとひろい庭がある。洗濯物を外で干せると幸福度が上がる。前からその傾向があったが、これから家にいる生活の中ではより天気に気持ちが左右されそう。窓が大きくて庭がある家に住んでいるのはラッキーだった。あと10日くらいで引っ越すけど、次のお家も窓が大きくてベランダが広いからそれは嬉しい。

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有賀さんの3000日スープはこんな人におすすめ!

有賀さんの3000日スープはこんな人におすすめ!

有賀薫さんの『3000日以上、毎日スープを作り続けた有賀さんのがんばらないのにおいしいスープ』、ついに3000日スープ記念日の2020年3月12日、発売です!

さて、有賀さんのレシピ本はなんと今回で5冊目!有賀さんファンの方も、どれが自分に必要な本か迷うくらいの冊数かもしれません・・・、というわけで「今回のレシピ本をおすすめできる人はこんな人」というのを担当編集者がお伝えします。

今回のレシピ

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料理は自分のための快感と言いたい

料理は自分のための快感と言いたい

 作家の坂口恭平さんとスープ作家の有賀さんのトークライブ@cakesに参加した。『cook』と『まとまらない人』を読んで坂口さんの魅力にとりつかれてしまったので、その坂口さんと有賀さんとの対談だなんてどんな内容になるんだろう、全く予想がつかないとワクワクしていた。結果的に普段から感じていた有賀さんのレシピの魅力や、料理というものの面白さについて、たくさんの気づきがあった。

 昔から有賀さんのレシ

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もしも一年後、この世にいないとしたら

もしも一年後、この世にいないとしたら

最近編集をした本のタイトルに、上のようなことばをつけた。私自身、この言葉をみるたびに少しドキっとする。

著者は、国立がん研究センターの精神腫瘍科で働く清水研先生という精神科医の方。「精神腫瘍科」という言葉は初めて聞く人が多いと思う。精神腫瘍科とは、がん患者さん専門の精神科医のことだ。

今、がんになる人は二人に一人と言われている。自分ががんでなくても、身近なひとががんに罹ったことがある、がんで亡

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自分以外になろうとしないでいいと思う

自分以外になろうとしないでいいと思う

この業界に入る前から出版不況という言葉は聞いていた。前の職場では昔は本が売れたから毎年社員旅行に行っていたらしい。そんな話を昔話として聞かされた。

最近では(というか私がこの業界に入ってからずっと)ただ出すだけでは本は売るのは難しい。SNSで宣伝したり、著者のイベントを企画したり、新聞や雑誌に書評を書いてもらったり、新聞広告を出したり、TVでとりあげてもらったり、どこの会社の編集者もみんなそれぞ

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本は日用品だけど消耗品じゃない

本は日用品だけど消耗品じゃない

三省堂神保町本店のカリスマ書店員の新井さんが、本は日用品であると何かのエッセイで書いていらっしゃり、このことばがとても心に残っている。そういえば新井さんが特集されていたセブンルールでは、読み終わった本は適当に本棚に積み上げて、溢れたら捨てるという新井さんの姿があった。
私は本を簡単に捨てることができない性格なので、そうやって割り切って入れ替えられるのは正直羨ましい(でも新井さんのエッセイやらいろい

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フランクフルトブックフェア、こんな感じでした

フランクフルトブックフェア、こんな感じでした

ブックフェアでは海外の美しいデザインの本をたくさん見れた。
日本の本にある帯という習慣もないし、商業的な要素が少ないところは羨ましい。

書店に行っても、分厚い本をよく見かけた。
日本の本の方が、読者の裾野を広く(本が苦手な人でも読めるように薄く簡単にする)しようとしているのかもしれない。
ロンドン在住の通訳さんは、イギリス人よりも日本人の方が本を日常的に買うといっていた。本の値段が高いせいもある

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フランクフルトにきました

フランクフルトにきました

さきほどドイツのフランクフルトについた。
これからしばらく、フランクフルト滞在日記になりそう。

ルフトハンザのCAさんが足でゴミ箱を蹴って奥に押し込んでいるのをみて、いいなと思った。日本の航空機だったらありえないだろう。

機内食の軽食で、日本のコンビニおにぎりみたいなおにぎりが出たのが地味に美味しかった。

気づけば四年ぶりのヨーロッパ。四年前に行ったときは、出版社に就職する前。新卒で入っ

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頑張るのは得意でも休むのが苦手な人へ

頑張るのは得意でも休むのが苦手な人へ

学生のときは入学、卒業などの区切りがあるけれど、社会人になると生活って毎日続いていくものだなと当たり前のことを感じている。働くことも生活の一部だと思っている。

大学生になるまではずっと、何か目標を決めてそこまでは我慢、頑張るっていう生き方をしていたように思う。行きたい大学に入ることが目標で、それまでは我慢だと思っていた。

私の寿命が、高校生まででなくてよかった。何か目標を決めて、そこまでは我慢

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#notemeetup でnoteがより好きになった

#notemeetup でnoteがより好きになった

最所あさみさんのお話を聴いてみたくて、#notemeetup に参加しました。

最所さんが最初に言っていた、「noteは儲けるため、読まれるよりも、自分の好きなことを書くもの」という言葉が強く印象に残った。

私がnoteを好きな理由も、最所さんのnoteが好きな理由もここだと改めて思った。

noteで仕事に関する文章を読むのも好きだけれど、書き手がどんな人か(朝はパンなのかごはんなのか、甘い

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