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感想を伝えられる人になりたい

やっと梅雨明けして、夏らしくなってきた。これだけ晴れると毎朝洗濯するのが楽しい。外干しは最高。

天気のせいか今はだいぶ気分が明るくなったが、7月は雨ばかりで、コロナの先行きも見えないし、とにかくしずみがちだった。仕事は基本リモートなので週に1日か2日、用があったときに会社にいく程度。土日に遊びにいくこともへり、友達に会うのも少人数。自殺報道はみるだけで悲しくなる。この先行き不安な中で、まったく今まで通り元気な人なんているんだろうか、みんな不安と元気の繰り返しの中なんとか暮らしているんじゃないかと思う。

出社した際に、久しぶりに会社の同僚と二人でランチをしたら、ずっと家にいると傷つきやすくなるよねという話で盛り上がった。基本在宅で、久しぶりに出社するときは不登校の小学生が久しぶりに学校にいくときみたいに緊張する。会社につけば別になんてことはないということはわかってるけど。

そんなこんなで気持ちが落ち込む中で救いになるような出来事があった。

久しぶりに出社したら、私宛の封筒がとどいていた。差出人の名前をみてもピンとこない。企画の売り込みかな?と思いながら開いたら、手紙と可愛いポストカードやメモや栞やマスキングテープが入っていた。手紙には、私のnoteをよんでくれたこと、企画した本の感想や、その気持ちをどうしても伝えたくて手紙を書いてしまったというようなことが書いてあった。

差出人の方はイラストレーターの方だった。私もSNSはフォローしていて、素敵なイラストの方だなと思っていた方だったので、この方がそんな風にみてくださっていたなんてと驚いた。

すごく励みになったし、ひからびていた気持ちに新鮮な水がいきわたるような感じがした。人の言葉はすごい。なによりも、わざわざ面識のない私に気持ちを伝えるために手紙を書き、会社まで郵送してくれたことに本当に驚いた。可愛いご自身のイラストのグッズまで送ってくださった。

手紙には、嬉しくなるような言葉が書いてあったけれど、これは本当に宝物なのでここで詳細は言わない。この手紙のことは、死ぬときに思い出す嬉しいことリストに入れた。作者でもないのに、ただの編集者に対してそんなふうに気持ちを伝えてくれるなんて本当に驚いた。

(↑その方が読んでくださっていたのはこの2冊だった。ちなみに今ならKindle Unlimitedで読めます)

数日前にはこんなことがあった。昔からの知り合いだけど、最近はなかなか会うことがなかったライターの方が、フェイスブックでメッセージをくれた。メンタルがしずみがちなときに、『がんばりすぎない休み方』という本を読みすごく心が楽になったと。あとがきをみたら知り合いが編集していたと気づき驚いてメッセージをくれたそう。

(↑コロナもあり「なんとなく不安」を感じる人におすすめです)

自分の仕事が時間が経った後でも役に立ったことが嬉しかったし、こうやってわざわざメッセージを伝えてくれることに感動した。

手紙やメッセージで、直接感想を伝えてくれたお二人の姿勢を心の底から尊敬する。私もなるべく、良いものを見たらその感想を作った人や関わった人に伝えたいと思った。Twitterで気軽につぶやくことすらつい忘れてしまうけれど、まずはつぶやくことから始めたい。

なにげない感想は思っているだけでなく、伝えるだけでものすごい力になることを身をもって感じた。良いと思った気持ちは、なるべく外に出そうと思う。作品の感想だけでなく、直接いうお礼や嬉しかった気持ちも、伝えすぎるということはないはず。

そして時間がたっても、著者の熱量を伝えられる本という媒体は素晴らしいと改めて思った。私にとっては数年前に編集した本でも、初めて読む人にとってはそのときが新しい出会いになる。だからこそ名作は何年たっても名作で、新たな読者に出会い続けるんだと思う。読み捨てられるのではなくて、時の流れにたえうる、熱量が下がらず色あせない企画を作りたい。

そんな私が思わずつぶやいた最近読んでよかった本はこちら。

手紙をくれたイラストレーターの方、noteもやってらっしゃいましたのでぜひごらんください。優しくて素敵な世界観のイラストです。本当にありがとうございました。↓




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