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2024 上半期読んだ小説
早いもので2024年も半年が過ぎました。
読んだ本の振り返りはまとめて年末にしようと思っていたのですが、半年も経つと記憶も曖昧になってきた気がするので、備忘録がてら読んだ本を思い出しながら書いていきます。
1.なれのはて(加藤シゲアキ)
加藤シゲアキさんの小説を読むのは、昨年読んだ「オルタネート」に続いて2作目でした。「オルタネート」のザ・青春小説の雰囲気から一変して、少し暗めの雰囲気の作品
Luke Jermay マスタークラス
コロナ禍に始まったVanishing Inc.主催のオンラインマスタークラスで、今回見たのはスクリプトマヌーヴァ社が訳した日本語字幕付きの映像です。
Luke Jermayといえば、観客の考えていることを次々に当てていくパフォーマンスのイメージが強いと思いますが、今回のマスタークラスは”カジュアルな場で本物の魔法を見せる”というテーマで、基礎理論とその理論を適用させた演技例が解説されます。
理
REALITY IS MAGIC
NEAT REVIEWから出版されたAnson Chenの作品集です。
Luke Jermayが序文を書いていることからも分かりますが、著者はマジックを通して本当の魔法のような体験を与えようとするスタイルのマジシャンで、この本に掲載されている作品も観客の体験に重きを置いている作品が多い印象です。
基本的にはメンタルマジックですが、予言、変化、移動、念動、復活などバラエティに富んだ現象の作品群で
Six Impossible Things
Joshua Jay がコロナ禍前にニューヨークで240回以上に渡り行ったマジックショーの映像です。
2022年にvanishingincから映像が販売されていましたが、この度スクリプトマヌーヴァから日本語字幕版が販売されました。
ショーの説明ではイマーシブという言葉が使われており、通常のマジックショーよりも没入的な体験ができるように考えられたショーのようです。
なお、1回あたり20人限定、再
FACTFULNESS
FACTFULNESSは、副題の通り、10の思い込みを乗り越え、データを正しく基に世界を正しく見る習慣を持つための本です。
著者のハンス・ロスリングさんは残念ながら原著の出版前の2017年に亡くなっていますが、息子のオーラ・ロスリングさん、その妻アンナ・ロスリングさんとの共同作業によって書かれました。
日本語版が出版されたのは2019年ですが、世界100万部越えの大ベストセラーのようで、202
A FLORIN SPUN
2023年12月、とあるメールが届いた。
メールによれば、新しい本を書いたけれど中身はまだ教えない、とのこと。
中身が分からない本を買うような変人たちのために作られた販売ページには本の書影だけ。
それから数日。
私の元にもその本が届きました。
タイトルはA FLORIN SPUN。
著者はHector Chadwick。
中身はコイントスの結果をコントロールするテクニックとその適用例につい
The Definitive Mental Mysteries of Hector Chadwick
Hector Chadwickによるメンタルマジックの作品集。
本書は2008年に出版されたMental Mysteries of Hector Chadwickを基盤として、いくつかの作品、エッセイが追加された決定版です。
サイコメトリー、チェアテスト、メンタル風カードマジック、ブックテストなど現象のバリエーション豊かな作品に加え、one ahead、equivockなどに関する示唆に富んだエ
アルマンド・ルセロレクチャー2024
スクリプトマヌーヴァ主催のアルマンド・ルセロさんのオンラインレクチャーに参加したので、感想を書いていきます。
アルマンド・ルセロさんのオンラインレクチャーは2021年に続き2回目で、前回はカード、コインを使い、バラエティに富んだ現象のレクチャーでしたが、今回はFind four(4枚のエースを集める)という一貫したテーマに沿って、いくつかの作品とそれらに使われている策略の考え方を共有するスタイル
超・自習法 ULTRA LEARNING
超・自習法(スコット・H・ヤング 小林啓倫 訳)
MITの4年分のカリキュラムを1年で習得したという著者による学習術の本。
Nate Staniforthというマジシャンのマジックを創作するオンラインコースを受講した際に紹介されていたので手に取ってみました。
Nate Staniforthに関しても書きたいことはあるのですが、彼についてはまた別の記事に譲るとして、今回は簡単に同書の感想を書きた
honmikujiをしてみた話
年始の話。久しぶりにBOOKOFFに行ってみるとhonmikujiなるものを発見。
その名の通り、何が出るかはお楽しみの本のおみくじ。
普段はあまり中古本は買わないのですが、自分が選ばない本との出会いを求めて買ってみました。自分で選んだ本ですら積んでいるので、言いづらいところではあるものの、普段であれば選ばないものとの出会いは、半ば強制的に世界を広げてくれるという意味ではたまには必要だなと思った