コロナ禍に始まったVanishing Inc.主催のオンラインマスタークラスで、今回見たのはスクリプトマヌーヴァ社が訳した日本語字幕付きの映像です。
Luke Jermayといえば、観客の考えていることを次々に当てていくパフォーマンスのイメージが強いと思いますが、今回のマスタークラスは”カジュアルな場で本物の魔法を見せる”というテーマで、基礎理論とその理論を適用させた演技例が解説されます。
理論に関してはJermayがカジュアルな場で魔法を見せるということについて試行錯誤
NEAT REVIEWから出版されたAnson Chenの作品集です。
Luke Jermayが序文を書いていることからも分かりますが、著者はマジックを通して本当の魔法のような体験を与えようとするスタイルのマジシャンで、この本に掲載されている作品も観客の体験に重きを置いている作品が多い印象です。
基本的にはメンタルマジックですが、予言、変化、移動、念動、復活などバラエティに富んだ現象の作品群で、演じるシチュエーションはホッピングや大人数のショー、友人に見せるようなカジュア
ストロングマジック
Darwin Ortizが1994年に著したクロースアップマジックのプレゼンテーション術に関する本で、今回読んだのはその日本語訳版です。
マジックを通して、観客に与えたい印象を与えることを目的として、現象、キャラクター、アクト、観客と4つのテーマに分けて書かれています。
現象については同書の半数ページ以上を占めており、どうしたら現象を明瞭に見せることができるのか、観客が興味を持続するためにはどのような構成にしたらいいのかなど、具体的な手法とともに解説されています。
一つひ
Young Girls Are Coming To the Canyon (Andy)
Jerxブログ(※1)の著者AndyによるWWC(White Wand Chronicles)のvol.2にあたる本で、2021年秋から2023年春までのサポーターに配布されました。前作のWWC vol.1同様に一冊の中で一貫したテーマはなく、基本的には単独の作品が一冊にまとめられています。一貫したテーマはないものの、E.D.A.S(※2)と名付けられたフレームワークを用いた作品がいくつ