金子ゆうき
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「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」あるがままを受け入れる、家族の物語の終着点(初見鑑賞ガイドあり) 【シネマのレンガ路】
みなさんこんにちは、金子ゆうきです。
大変ごぶさたしています。
覚えているでしょうか。
ポイされていないでしょうか。
noteに映画評を書くのは2022年3月以来。1年9ヶ月、21ヶ月ぶりです。
気づけば2023年も年の瀬。いかがお過ごしでしょう。年の瀬、海の瀬、山瀬まみ。言いたかっただけですし、海の瀬なんて言葉はありません。まずい、すっかり書けなくなっています。このままではポイされます。が
Twitterがしたいです…
Twitterアカウントは凍結されたままですが、なぜか「おススメ」のタイムラインは閲覧できるので断片的にツイートが追えている。私の凍結に触れてくれている人もいてとてもうれしい。ありがとうございます。必ず、帰ってまいります!
Twitterアカウント凍結されたりもするけれど私はげんきです
【書評】 『スローシャッター』が教えてくれる、日々の仕事の尊さと誇り
『スローシャッター』は紀行短編集である。
紀行とはなんだろうか。手元の広辞苑を開いてみた。
なるほど。
しかし、「旅行」とひと言でいっても、目的や中身は千差万別だろう。だからこそ、「紀行」も多種多様で、文学のジャンルとして確立しているはずだ。
若者が自分探しの旅を記すのは、紀行。小説家が新作執筆のため海外を転々と生活する様子を記すのも、紀行。ジャーナリストが、紛争地帯の実態を目と耳で確かめ
【書評】 自分が自分でいるのを、我慢しない。 『全部を賭けない恋がはじまれば』は、可笑しくも力強い自分宣言だ。
ブックスマート
僕は、下ネタが苦手だ。
正しくは、「直接的でキツい」下ネタが苦手だ。特に、女性の発する「それ」に抵抗を感じる。
「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」という映画がある。
多様性を当たり前のものとし、互いのありのままを認め合うすばらしい映画だ。しかし、劇中で女の子たちが結構な下ネタを連発する。いわゆる「女の子」の枠に捉われるのを拒絶する意図で組み込まれているのは分かる
うちに猫がやって来る ニャァ!ニャァ!ニャァ!
いつもの日曜のまま、終わるはずだった。
40歳の誕生日を翌週に控えた日曜日の夕方、晩ごはん作りで台所に立っていると、少し開けた勝手口の窓から動く影が見えた。勝手口は庭に通じている。
「猫がおるよ」
そう伝えると、ダイニングから続くウッドデッキに家族が集合してきた。少し離れたところに猫が見える。子猫だ。
野良猫が庭を通ったことは何度かあるが、子猫が一匹で迷い込んだことはなかった。
遊び心で
僕は、本が出せない。 ~もしも、人生が40から始まるのなら~ 【プロローグ】
「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である」
喜劇王チャールズ・チャップリンの言葉だ。
どんなに悲惨な人生だろうと、カメラを通して離れたところから見れば、滑稽におかしく映る、ということだろう。チャップリンは、その視点で歴史的な映画を生み出した。不勉強な僕は、彼の作品をすべて見たわけではないのだけれど。
無知を棚にあげるが、どれだけ森羅万象にくわしく知識があっても、世界を完璧には把
フォロワーさんがもうすぐ2000に。ありがたい限りです。数か月後の40歳に向けて文章群を仕込み始めているので、長い映画評は少し休憩します。お前自身の話に興味はねえ!とは思いますが、どうがご容赦とお付き合いのほどお願いいたします。
「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021」がくれるひみつ道具、それは“希望” 【シネマのレンガ路】
映画ドラえもん、と聞いて何が浮かびます
「のび太の恐竜」でしょうか? ザンダクロスが活躍する「のび太と鉄人兵団」でしょうか? それとも、星野源さんのヒット曲もヒットした「のび太の宝島」でしょうか?
「のび太の宇宙小戦争」が思い浮かんだ方もいるはず。
1980年にスタートし、毎作興行収入20億円以上を叩きだす国民的映画シリーズなので「映画ドラえもんといえばコレ」という作品があるはずです。
今
「SING/シング: ネクストステージ」に溢れる多幸感とモヤモヤ 【今、推したい映画 イマオシ】
きました! きました!
「SING/シング」の続編です。
2017年に日本で公開され、大ヒットしたイルミネーション制作の「SING/シング」。その続編「SING/シング: ネクストステージ」が公開となりました。
僕は「SING/シング」が大好きなんです。3Dアニメ作品では生涯ベスト。「映画」とくくっても相当上位にくるくらい好きです。
ミニオンズなどで知られる製作会社「イルミネーション」につ
「ドライブ・マイ・カー」を語ってわかった、多様な映画解釈のすばらしさ 【シネマのレンガ路】
つい先日、zoomで映画について語らった。
僕のように地方在住でも、インターネットを通じて顔を見ながら話せる。それは、あのウィルスがもたらした本当に本当に数少ない良かったことだと思うのだ。
おい、調子にのるな、あのクロン。褒めてないぞ。そろそろ身の振り方を考えろ。
相手は数年来の付き合いになる、気心がしれたメンバーだ。映画観を信頼し合える相手。
テーマは、「ドライブ・マイ・カー」である。公