マガジンのカバー画像

日々と世界を思う文章とか2016.1~

61
日々の思いと発見を綴った文章とかです。
運営しているクリエイター

記事一覧

分岐点の3冊 #愛読書で自己紹介

分岐点の3冊 #愛読書で自己紹介

山根あきらさんの募集企画  #愛読書で自己紹介  
に参加させて頂こうと思います。

愛読書、ということで人生の中で繰り返し読んでいる本に焦点を当てて紹介します。

一冊目
サン=テグジュペリ「星の王子さま」
お馴染みの世界的ベストセラーですので、子どものころから家にありました。が、少年時代、本など読まない野球少年だったもので、目もくれず。

初めての読んだのは22歳のころです。きっかけは、恋人と別

もっとみる
【お報せ】カラフル写真コンテスト2023写真展

【お報せ】カラフル写真コンテスト2023写真展

息子がモデル登録させてもらっている、㈱華ひらく、の「カラフル写真コンテスト2023」の撮影が9月にありました。

華ひらくは、代表の方の息子さんに障害があり、障害がある世界と、ない世界の見えない壁をなくし、障害のある人も堂々と生きられる社会を作りたいと始めた事業です。

その想いに共鳴し、ダウン症の息子もモデルとして登録させてもらいました。ぼく自身、障害のある方との接点は息子が生まれるまでなかった

もっとみる
【私小説風】だいじょうぶ米俵

【私小説風】だいじょうぶ米俵

毎日毎日、バレないように息子は大きくなっている。本当に少しずつ、少しずつ。

彼にはダウン症があるがゆえ、一般的な成長よりも緩やかだ。三歳が近づいているが、まだ歩かないし、意味のある発語も少ない。それでも、昨日まで着ていた服が着られなくなっていたりする。

「この服、もう着れないね」

ぼくの言葉に妻は頷きながら、少し懐かしそうな想いを吐露する。

「そうだね。この服、手術したときに着たね」

もっとみる
【バトンリレー】普通の人生が大丈夫になること。

【バトンリレー】普通の人生が大丈夫になること。

フォロワーの193さんより、バトンがまわってきました。

お題企画などで、何作も書ける193さんのアイデア力には感服します。冗談ではなく、引き出しが無限にあるんじゃないかと思うほどです。

そんな193さんからのバトン、せっかくですので受け取り、書かせて頂きますね。

スタートはこちらの企画。

・人に喜んでもらったこと
・してもらって嬉しかったこと

を書いて、バトンを渡してくださいとのこと。ど

もっとみる
我が子の未来 #ひとつだけ記事を残すなら

我が子の未来 #ひとつだけ記事を残すなら

ひとつだけ記事を残すなら。

振り返ったら、noteにはいろんなかたちの表現を書いていました。小説、詩、短歌、エッセイ、コラム、写真、歌、つぶやき、等々。

そのときどきで、したい表現をしているなあと客観的に思います。

おそらくこれからもそんなふうに書き続けると思うのですが、ひとつだけ残すとするなら、創作ではなく、迷わずこれです。

この記事から半年ほど経って、もう少し付け加えたいことがあります

もっとみる
【作文】かみさまはいる。 #バカじゃないの自分

【作文】かみさまはいる。 #バカじゃないの自分

むかし働いていた職場は、車で現場に向かい作業をする仕事だったのですが。

何日か前に雪が降って、その日も雪が降ってきそうだなという天気。一応チェーンを車に積んでお客さんのところへ向かったんです。ナビに従って走っていると、どんどんと人気のない道に入っていきました。

残った雪と降り出したで積もるくらいになって、轍もない道。

ノーマルタイヤで行ける?

って、自問自答すると、

いけるところまで行っ

もっとみる

【名言】偉いやつははじめからワルにならない。

今はどういう感じかわからないですが、ぼくの子どものころの少年誌といえば、圧倒的に「ジャンプ」が一大勢力でありました。

マガジン派だったぼくは、ジャンプをほとんど読んでいない少年だったのですが、「こち亀(こちら葛飾区亀有公園前派出所)」だけは読んでいて、今でも何度も読み返してしまうほどです。

「こち亀」の主人公、両さん(両津勘吉)のセリフで、最近グッとくるものがありまして、それについて、ちょっと

もっとみる
【手記的】オノマトペピアノ #毎週ショートショートnote

【手記的】オノマトペピアノ #毎週ショートショートnote

2歳を半年過ぎた息子にはダウン症がある。発達がゆっくりな故、意味のある言葉はまだ発することができない。けれど、誕生日にあげた「オノマトペピアノ」を使いこなしているためか、不安はない。

「ごはん食べる?」

と聞いたら彼は、ソの鍵盤を鳴らす。

そそそそそ!

とピアノが言うのだ。

「今日は楽しかった?」

ししししし!!

「好きな季節は?」

ミーンミーンミーン〜

「夏が好きなのか」

もっとみる

【回想文】尊敬はしないけど、愛はあるのだと思う。

若い頃のひととき、とあるお店で働いていました。

そこの店長はその界隈では、やり手という感じだったんですが、自分にとってはあまり尊敬していませんでした。

利益を追従するのは経営者として普通のことなんですけど、人を大切にしているという感じがあまりしなくて、どうも苦手だったんですよね。

お客さんのことも数字で見ているように思えました。それで売上があるものだから、それは彼にとって成功なのでしょうけど

もっとみる

【感想文的】観ていない映画なのに観ている気がすることについて

観たことがない映画

「となりのトトロ」

お笑い芸人「かまいたち」の漫才のネタで「《となりのトトロ》を1回も観たことがない」というのがありました。

毎年毎年、あれだけ放送してるのに1回も観たことがない、というのを自慢するネタです。

ぼく、まったく観ていないというわけではないけれど、「となりのトトロ」は断片的にしか観ていません。断片的にしか観ていないのに、毎年その断片を繋ぎ合わせて、まるで観て

もっとみる

【感想文】役に立つ以前にすでに愛されていることをコジコジに教わるの巻

人は「役に立つ」ことに喜びを感じる生きものだと思うのですが、「こんなにやったのに役に立てなかった」とか、「何の役にも立ってない自分には価値がない」という思考に騙されがちかもな、とも思います。

でも、そもそも何かをしているから役にたっているのではなくて、存在していること自体が役に立っているとぼくは思うんですよね。

姪や甥の誕生日やクリスマスにプレゼントを贈ることがぼくのよろこびの一つなのですが、

もっとみる

【感想文】戦国武将が好きじゃない側から見た「どうする家康」

大河ドラマは、ほぼほぼ見る気にならいのですが、チラ見した「どうする家康」はちょっと見たくなる感じでした。

これから書くことは、かなり偏見がございます。しかも歴史には詳しくないものの偏見でございます。そのへん、よろしいですか?
よろしくない方は、読まないでくださいね。

いいですか。

では、書きます。

1話目の松本潤演じる家康、13歳という設定の場面があったのですが、無邪気に遊ぶシーンがありま

もっとみる

【エッセイ】昭和歌謡と有害な男性性についての考察。

今、43歳なんですけど、30代後半くらいから、テレビはほとんど見なくなりました。それでも、たまに見るテレビで「懐かしの名曲特集」みたいものに遭遇します。

よくテレビを見ていた10年くらい前に、そういう番組を見て、「あー、10歳くらい上の人たちのど真ん中の歌だろうなあ〜」とか思ってたんですけど、10年くらいたって、自分の世代のど真ん中を特集してることが多いなって気付きました。

それってもしかして

もっとみる

【手記】出生前診断とダウン症の我が子がとにかく可愛い話。

我が家のアイドル(息子、2歳)がとんでもなく可愛いという話を書きます。どんな親も自分の子どもが最高に可愛いと思えていれば、世界はかなり平和になりますよね。

そんな息子には、ダウン症があります。

馴染みのない人に説明をすると、ダウン症というのは、ヒトの染色体は通常、1番目から22番目までペアになっているのですが、これの21番目が3本になっている状態で、正式には21トリソミーと呼ばれます。

それ

もっとみる