見出し画像

〇〇の価値を子供が理解するとき、兄妹が協力し合って「兄妹喧嘩」を避けようとするようになる

家庭で取り組む金融教育が進んでいる。

【お小遣いを「稼ぐ」】

家庭で取り組む金融教育では「稼ぐ」「使う」「貯める」「運用する」という4つのカテゴリーの学習に取り組む。

これらの学習カテゴリーを土台として支えているのは「稼ぐ」事だ。これはちなみにお小遣いを「稼ぐ」という事である。

子供たちは家庭で設定された「作業タスク」に取り組むことにより、お小遣いを「稼ぐ」事が出来る。

【一日の稼ぎ】

我が家では5歳児の長女は70円~120円/日、中学2年生の長男は200円~300円/日のお小遣いを「稼ぐ」事が出来るように作業タスクが設定されている。

【金融教育に取り組んだ期間】

5歳児の長女はお小遣いを「稼ぐ」「使う」ということを既に4カ月間取り組んでおり、中学2年生の長男は1年間、さらに「貯める」「運用する」ということを4カ月間取り組んでいる。

そして取り組んだ期間が長期化した事で「金銭感覚」にも変化が出てきた。

【現在の作業タスクと月の「稼ぎ」】

5歳児の長女は最大で120円/日お小遣いを「稼ぐ」事が出来るようになっているので、毎日頑張れば最大で3600円/月のお小遣いをひと月で「稼ぐ」事が出来るのである。

中学生のお小遣いのひと月の平均が2500円前後という中、5歳児に渡す金額としては大きくなっている。

さらに中学2年生の長男は最大で9000円/月お小遣いを「稼ぐ」事が出来るのである。平均の3.6倍だ。

もちろん金融教育の一環として取り組んでいるため、長男の「稼ぎ」は全てが自由になるお金ではなく、「貯める」「運用する」という学習テーマにお金を使う。

5歳児の長女は今は「使う」という事を学習するため、自分が欲しいものは通常このお小遣いから買ってもらっている。以前の記事5歳児の長女、とうとう自分のお小遣いで1,900円の〇〇を買うでも書いた通り、おもちゃや欲しい靴も彼女のお小遣いから買うことになる。

金融教育として取り組んでいるので我が家ではこれらの金額は妥当であると感じている。これ以上金額設定を下げてしまうと、他の学習テーマへの取り組みに支障が出てくると感じている。なぜならばお小遣いを「稼ぐ」という取り組みが金融教育の土台を形成するからだ。

話はそれたが、一見すると子供にとっては高額なお小遣いを作り出しているが、実は5歳児の長女は10円~50円/一回、中学2年生の長男は10円~100円/一回と設定されていた作業タスクなのである。

お小遣いを「稼ぐ」ということに取り組み始めた当初は、10円や30円という金額だけを見れば確かに少額であり、実際のところ子供たちも「ちょっと少なくない?」と感じていたと思う。

しかし、このお小遣いを「稼ぐ」という学習テーマに取り組み、4カ月、さらには1年経った子供たちにとって、作業タスクで手に入れられる50円が実は高額であり、塵も積もれば1500円/月になることを体験的に理解するようになってきたのである。

当初子供たちにとって少額に見えた作業タスクも、日々繰り返し取り組み、毎日お小遣いを受け取ることで、ある一定期間が過ぎれば、電子マネーの金額が数千円になっているという体験を繰り返すことが出来たからだ。

そして現在、子供たちにとって50円は高額であり、金額が一気に増えるようなボーナスであるという実感が伴うようになってきたのである。

金融教育に取り組み始めた頃から比べると、明確に金銭感覚の成長が現れてきたのである。

【50円の価値に気づいた】

そしてついこの間、兄妹喧嘩をしないと50円という作業タスクについて、中学生のお兄ちゃんが「喧嘩をしなければ50円ももらえるんだよ!だから一緒に頑張ろう!」と5歳児の妹と一緒に協力しあって50円のお小遣いを一緒に「稼ごう」とするような事が現実となったのである。中学生と保育園児が喧嘩するのかというそもそも論はあるが、我が家では残念ながらその二人の喧嘩が日常なのである。。。

それはおいておいて、中学2年生の口から「50円も」という言葉が発せられたことに驚き、さらにこの金銭感覚の成長が「50円を二人でゲットするためにともに協力しようじゃないか」という発想に繋がったことに少々驚いた。

確かに兄妹喧嘩とはどちらかが頑張るだけでは駄目で、喧嘩する二人がそれぞれ協力して喧嘩しないように取り組む必要があるが、それに気づくきっかけを作ってくれたのが半年~1年かけて養われた金銭感覚となったわけである。

彼らが50円の価値に気が付いたという事は金融教育が進んだという事であり、それ自体が成長の証であるが、50円の価値に気が付く事で、「協力して」喧嘩を止めようと取り組んでくれたことは金融教育がもたらしてくれた副産物となった。

【稼ぐことに兄妹で取り組む】

金融教育は我々家族にとっても試行錯誤している部分はある。しかしもっと分からないのは金融教育に取り組むことで子供たちがどのような変化や成長を手に入れることが出来るのか、という事である。

こればかりはやってみるしかないわけだが、今回は50円という金額の価値に気づき始めた事で、兄妹が協力しあって、50円の作業タスクを双方が手に入れることが出来るように力を合わせられるように成長したという事が我が家が手に入れた成長となるであろう。

金融教育は文字通りお金の教育であるが、お小遣いを「稼ぐ」という取り組みを通し、兄妹が協力することを学習出来たのであれば取り組んで良かったと思うことが出来る。さらにはお金を「稼ぐ」という事は他者との関わりや協力は必須条件となる。この事を自宅で兄妹や家族を通じて学習する機会が得られるのであれば、確かに家庭で取り組む金融教育は有意義な教育だと感じるのである。

金融教育のサービスGAZKID$
2022年6月までにローンチの予定です!
事前登録、絶賛受け付け中!

GAZKID$事前登録サイト

筆者のYouTubeチャンネルが出来ました!

内容を気に入っていただけた方はぜひ
「フォロー」、「スキ」、「コメント」
をお願いします!


この記事が参加している募集

習慣にしていること

学問への愛を語ろう

お金について考える

子供の金融教育アプリ開発にむけて取り組んでおります。 ご支援頂けましたら幸いです。 頂いたサポートは全てアプリ開発に使わせて頂きます。