トラウマ回復のプロセス
こんにちは。
日本初のIAOTRC認定*トラウマ回復コーチのEri Blueです。
(プロフィールはこちらから)
これから色々書き足したり、改訂する予定だけど、思いついたものをとりあえず文書にしてみました。
また個別に記事にした場合は、リンク貼りたいと思います。
走り書き&羅列的な文章だけど少しでもプロセスの全体像を掴む参考になれば幸いです!
1) 先ずは、命の安全を確保できる場所に
今現在も、命の安全が脅かされていると感じるような環境でトラウマに取り組むのは非常に危険です。先ずは、その危険な場所から物理的に距離を置くことが大切です。
2) 自分には〇〇があるかもって気づく。
生きづらさ
エネルギー枯渇問題(朝起きれない、ベットから出れない 等)
どうもうまくいかない人間関係
気持ちの浮き沈み
周りの人の目が気になること
気づいたら自己否定していること
完璧主義
強い承認欲求(認められないと安心できない/不安になる 等)
感情が遅れてくること
全て自分の責任と思う癖
3) 〇〇は症状であって、根本的なところは別にあるって気づく。
色々調べて、毒親、機能不全家族、アダルトチルドレン、トラウマという言葉がもしかしたら今の生きづらさに関係あるのかもって気づき、本とかYouTube等を見たりして、自分が感じているのは自分だけじゃないって気づく。
4) 身体とのつながりを取り戻す。
本や専門家から学び、身体に安心・安全というものを感じてもらえるようソマティックなアプローチを取り入れる(呼吸、タッピング、身体タッチ等)。
5) 感情とのつながりを取り戻す。
自分の感情の解析度をあげ、自分の感情に良い悪いのラベルをつけるのではなく、寄り添うという練習をしていく。
内的家族システム療法(IFS)や自我状態療法等のパーツワーク
4、5と同時進行でアナタの中にあるパーツたちとの関係を再構築する。
すべてのパーツは良い意図を持っていて、実はアナタを守ろうとしている。
6) 今のあなたが感じている「生きづらさ」の部分に取り組む。
それは、アナタが抱えているトラウマなのか、世代間(養育者、社会、戦争等)で引き継がれているトラウマが表面に出てきているものか。
7) 【オプション】専門家の伴走の元、過去の傷つき体験を振り返る。
ここの部分はあくまでもオプション。必須ではない。むしろ、過去から自由になりたいと思い「過去を振り返り、過去を語ること」でより過去に囚われてしまう可能性もある。だからこそ、4や5で身体とのつながり、そして感情とのつながりの土台をしっかり作っておくことが何よりも大切。
土台があれば、過去に氷漬けされた感情や身体感覚が戻ってきてもなんとか対処できるけど、その土台がない状態で解凍しようとすると洪水が起こってしまう。
トラウマによって失ってきたものに対してのグリーフ
許し
(子どもの頃に)実は気づいていた真実を真実として認識。
8) 「自分の人生」を取り戻す。
傷跡(過去に起こった傷付きそのもの)は消えないけど、よっぽどのことがない限り昔みたいに圧倒される感覚だったり、逆に何も感じないような解離状態になることはなくなる。だからこそ、これからどうやって『自分の』人生を生きていくか考えれるようになる。
では、また!
Eri Blue (エリ ブルー)
自分はぐくみ塾 塾長/Dr Blue Coaching 代表
1983年生まれ。イタリア・ミラノ大学大学院卒(生化学博士)。管理栄養士。日本初IAOTRC認定トラウマ回復コーチ。外資系企業勤務を経て独立。ACE*スコア7のACEサバイバー。(詳しいプロフィールはこちらから)
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