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【短編小説】バーマリモ
「マリモには男女とかないの。暗い湖の底でも、太陽の光を受けて成長する不思議な生き物なんだって。」とマリモちゃんは言った。
マリモちゃんの本名を私は知らないが、昔からの常連さんが「とおる」と話しかけているのを見たことがある。
古ぼけた黒い錆色の街頭が並ぶ商店街。
ふわふわと大きな粒の雪が地面に落ちては消えていく跡をなんとなく追いながら、ポツンポツンとひとつ飛ばしくらいに、シャッターの閉まった店た
1/15メモ日記_じゅうちんのようでいて
七三分けでうっすらと頭頂部の薄いメガネをかけた眉間にしわのある赤と紺のストライプのネクタイをつけたスーツ姿のじゅうちん(後頭部左側が絶妙に寝ぐせではねている)は、なんだかもしかしたら普通にバイトさんであるのかもしれない、重鎮にみせかけた。
りっぱにみせかけるそういうバイトなのかもしれない
・人間の鼻はにおいをかぎわけることができるのわからない
・渡り鳥は何を頼りに目的地に向かって正確に飛んで行
1/14メモ日記_ねこもしゃくしも
ねこも私も太ったことが発覚。義理のお姉さんと写真を見返していて。
夜ご飯はズッキーニとゆずのパスタ、蒸し野菜、タイの和風カルパッチョ、マッシュルームとカリフラワーのアヒージョなどを食べた。白ワインぐびぐび。
明日から明日から。
1/13メモ日記_まとまるようでぼー
今日もちょっと風邪っぽい。熱はなし。薬が効いてる気がするので、ただの風邪なのかな。
吉祥寺の古本屋さん、百年と一日で、バーマリモを取り扱ってもらえることになった。うれしい。
一日ボーとして過ごした、仕事はあまり進まなかった。夜ご飯は、カツオ、野菜のミルクスープ、サンチュ、キンパ、参鶏湯。
明日は元気になってたらいいな。
1/12メモ日記_大西ライオン1キログラム
納豆をたべる、甘辛いしょうゆ、ふつうでないことかとつぶやく。ふつうを求めている、ふつう、じぶんが否定していたことか、ぎゅ。
・一面からしか見たことがない、家のなかでしか会ったことがない。
・ねこに世界征服される。
・ひとの感情、ある一点で、いいきる。
・大西ライオン1キログラム。
夜ご飯は、タラとほっけの煮付け、カブとゆずの浅漬け、ゆずこんにゃく、チャプチェ、野菜のお味噌汁、白ごはんを食べた。