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旅のスタイルから見る人生の質。

今日もフランスからボンジューR!(巻き舌かつ、ほぼ発音しないル)

フランスのパリ地方はやっと今日からようやく子供達の2週間という長い冬バカンスが終わり学校が再開します。

フランスは年に4回、1回に2週間ずつあるバカンス(学校のお休み・夏休みはまた別)が長すぎるのは有名な話かも知れません。

またすぐに春休みのバカンスがやってくるので親も計画を立てるのが大変・・と思うのは多分日本人だけで、フランス人の親は手慣れたテンポで1週間、子供だけを山や海などの体験教室に送りこんだり、祖父母にお世話を頼んだり、市のアクティビティを利用したりと色々なものを有効に活用することには長けているようです。

さて、我が家の今回の冬バカンスはフランスとスイスの国境辺りに滞在してきました。

この地方は毎年雪が多いので、普段雪を見ることのない子供達が喜ぶし、わたし自身も雪にまみれることを密かに楽しみにしていましたが、今年はなんと!暖冬で雪がありませんでした。

わたし的にはそれもまた良しで(寒がりです)現地に住んでいる夫の友人家族と合流して、毎日森や湖に連れていってもらったり、ワインを片手にお喋りをしながらお料理を作ったり作ってもらったり。とにかく空気がすこぶる綺麗で自然が美しく、フォーカスを自然の本来の輝きや色彩、細かい部分に向けることで不思議と自分と関わる人や自分自身と向き合う内容などがはっきりと見えてきて、インスタにも少し書きましたが環境ってすごく大切だなと実感しました。それによって自分の感性や感覚も上書きされた気がしています。

そのような流れから今回は旅のスタイルから見る人生の質について書いてみたいと思います。

毎年、定期的に出版されるパリ特集の雑誌はいつも大人気ですが(男性の方は分からないかも知れないですが人気なのです) あれはなぜでしょう?

それはやはり『ただの観光本』という内容ではなく、『暮らすように過ごすパリ』という見出しに惹かれている方が多いからではないかと思います。

その背景には観光本にある観光地をただなぞっただけの薄っぺらいものではなく、そこに暮らす人と同じ目線と息遣いを感じたいという人が一定数いるからではないでしょうか。

確かにわたしもフランスに住む前に頻繁に旅行で来ていた時は暮らしているかのような滞在を好んでいました。観光地巡りの記憶よりも、街角にある小さなバーから漂うエスプレッソの香りと隣在するコインランドリーの洗剤の匂いが入り混じり、それを心地よく感じていた記憶が鮮明に残っていて、それは今でも自分の中にあるフランスの代名詞として変わっていません。

とはいえ、旅のスタイルは人それぞれです。有名スポットや観光地、人気のレストランやお店に行き写真だけを撮って『行ってきました♪食べました♪』というのも、もちろんその人のスタイルで何ら悪いことはありませんし、それが自分にとって楽しいのであればそれはその人の最高の旅のスタイルになります。

ただ、人に見せるためや人に話すための旅というのは、本人はそんな気はなかったとしても、楽しそうに映る写真の裏のその中身はとても味気ないものだと自分で気付き始めている人が多くなってきているのではないでしょうか。

美しい風景が見える列車に乗りながら携帯と始終にらめっこをして他人がアップしたSNS投稿を閲覧しているとか、普段と変わらず日常のメールのチェックをしているとか、最近自分に起こったショックな出来事を無意識にリフレインしているとか・・それをもったいない瞬間だなと思えるか思えないか。そこに気付けるか気付けないか。
なんだかローランド氏みたいになってしまいましたが 笑

今このあたりの感覚がそれぞれの選択によって大きく分かれてきているなと感じます。

それは人生でも同じで、毎日を詰め込んだスケジュールにして充実感に浸ってみたり、溢れんばかりのタスクをこなして達成感を感じるとか、お友達と連日ディナーやお茶をするも、その中身が他愛もない話の連続だったとしても「今日も楽しかった~♪」と自分を偽る日々を続けるのか(左脳はそれを空虚感だと感じさせる隙を与えないのがミソ)

もしくは今自分がどんなことを感じていて、何をみてどう思うのかとか、友達と会う約束に二つ返事をするのではなく、そもそもその人に会いたいと心から思っているのかを自分に改めて問うことなど、展開される現実を他の誰かではなく自分という己と正面から向き合うことに使っていると今という瞬間に『深さ』が生まれてきます。

この深さが俗にいう次元の違いで、選択の違いです。

この深さは今までは特定の人にしかありませんでしたが、今はこの深さの度合いにものすごく個人差が生まれてきているのが特徴です。

自分はどのスタイルを選ぶか=どの次元をこれから生きていくか

ということになり、後者のスタイルを深めていくことで意識がどんどんと拡大していき、体験する人生の次元が3次元→4次元→5次元へと知らぬ間に変わっていくのです。
つまり、物事を深く知りたい・掘り下げたいという探求心とそこからくる行動は知らない間にわたしたちの意識を上げて人生をより濃厚に面白くしていくのです。

最後は小難しい話になってしまいましたが、旅に出掛けるとしたら何を重要視したいのか、何を見たいのか、何を優先したいのか、自分はいつも何に気を取られてしまうのか、そんなことも合わせて考えてみると旅のスタイルから自分の人生の質をあげるヒントをいくつか見つけられそうです。
そして自分は本当はどんな旅のスタイルを希望しているのかということを認識できているかできていないかによっても今後の人生が大きく変わってきますのでこの機会にぜひ振り返ってみてくださいね。

今後は外国に暮らすように滞在する人々が今よりもっと増えていく世の中になるかも知れません。

それでは素晴らしい1週間をBonne semaine !

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