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読書の記録

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2021年の目標に「本を100冊読む」というのを掲げてます。今まで目標なんか掲げたことなかったのに 急に2021年は掲げてみました。 ってことで。
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#エッセイ

53/100『推しにも石油王にも出会えない私たちの幸福論』描き子

53/100『推しにも石油王にも出会えない私たちの幸福論』描き子

タイトルに惹かれて購入。
そして私は表紙がピンクの本に弱い。

平凡な私たちがどうしたら
幸せに暮らせるかが書かれた本。

結局は 心の在り方なんですよね。

どうしたら幸せになれるのかってことをいろんな方が発信してくれたり
本が出ていたりして
アプローチは違えど
結局
みんな同じことを言っていて
そのときは
「そっかそっか そうだよね」
って思うのに すぐに忘れてしまう。
そしてまた同じような発

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52/100『ボクたちはみんな大人になれなかった』燃え殼

52/100『ボクたちはみんな大人になれなかった』燃え殼

燃え殼さんのラブストーリー。

「始まってしまったボクたちは
いつか終わる運命にある」。

誰と付き合っても 
常に私の頭の片隅にあった
「いつか終わるんだね」
という気持ち。
そこに切ないとか悲しいという感情はなくただ漠然と思っていた。
むしろ「永遠に…」とかなんとか言われると冷ややかな目でその人を
眺めた。

そんな私が一度だけ
「終わらせたくない」と思った人がいた。
真夜中の高速をドライブ中

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51/100『嚙み合わない会話と、ある過去について』辻村深月

51/100『嚙み合わない会話と、ある過去について』辻村深月

辻村深月さんの短編集。

最初のお話『ナベちゃんのヨメ』から
思いっきり引き込まれた。

「ナベちゃんの嫁がヤバイらしいという噂が立つ」

という1文から始まる物語。
マジでナベちゃんの嫁にイライラした。
読み始めてわずか数ページで
私はもう物語の中にいた。
そしてそのあとぎゅっと胸を締め付けられた。

その後も
「もう勘弁してくれ!」というくらい
苦しくなるほど胸をえぐられ
恐怖を感じた。
だけ

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50/100『つつがない生活』INA

50/100『つつがない生活』INA

20代・新婚・自営業・パンクスの著者が
描く暮らしの記録。

「つつがない」とは平穏無事であること。

「平穏無事」とは
変わったこともなく穏やかなさま。

「つつがない」のはとても退屈だ。
でもそんな退屈な日々が
とても尊いものだと何か起こるたびに
気付かされる。

この退屈で当たり前のような生活は
当たり前ではないのだと。

気付いてまた忘れて
「つまらない」とか「しにたい」
とか思ってしまっ

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48/100『あたしだけ何も起こらない』ハン・ソルヒ

48/100『あたしだけ何も起こらない』ハン・ソルヒ

今年何冊目かの
韓国の作家さんのエッセイ。

今まで読んだ韓国の作家さんの
作品しかり この作品しかり
タイトルが抜群。
翻訳の方のセンスが素晴らしいんだと思う。

そして毎回感じるんだけど
国に関係なく悩みは一緒なんだなということ。

こちらは40代独身女性のエッセイで
共感しかなかった。

実年齢と精神年齢が一致している人ってこの世に存在するんだろうか?

歳を重ねても
変わらない自分に悩みも

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47/100『とにかく死なないためのしょぼい投資の話』えらいてんちょう

47/100『とにかく死なないためのしょぼい投資の話』えらいてんちょう

えらいてんちょうさんの存在は
以前読んだ『しょぼい喫茶店の本』
で知り以来 Twitterを
フォローさせていただいていますが 
本を読むのはこちらが初めて。
最近 投資に興味を持っていたので
なんとなく本屋で投資のコーナーを
物色していたら
こちらを発見。

「お金がなくても生き抜こう」

「働けない 企業もできない 
投資しようにも元手がない…」

「それでも生きていくための
働く以外の方法」

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46/100『甘いお酒でうがい』川嶋佳子(シソンヌじろう)

46/100『甘いお酒でうがい』川嶋佳子(シソンヌじろう)



Sayomiさんのnoteで知り
https://note.com/gwc627/n/n49ded2ffe380

気になって購入したこちらの本。

Amazonで売り切れていて
メルカリでは若干高く売られていたけど
普通に買えないなら仕方ないかと思い
購入したら そのあとすぐ普通に
Amazonで定価で売られてて
「やられた!」と思った。

それはさておき(うん 置いておこう。
そして忘れよ

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44/100『木曜日にはココアを』青山美智子

44/100『木曜日にはココアを』青山美智子

私は学生時代 ドトールでバイトをしていた。

休憩中 好きな飲み物が
タダで飲めたんだけど
当時の私はコーヒーもカフェラテも飲めなかったし
メニューも今みたいに多くなかったから
私は いつもオレンジジュースかグレープフルーツジュースを飲んでいた。
ある日 たまには違うものをと選んだのがココア。
上にクリームがのっていて
甘くて濃くて
ココアってこんなに美味しいんだ!
と衝撃を受けたのを今でも覚えて

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43/100『ときどき意味もなくずんずん歩く』宮田珠己

43/100『ときどき意味もなくずんずん歩く』宮田珠己

旅と日常を綴った宮田珠己さんのエッセイ。

お初の宮田珠己さん。
こちらもまたインスタで知り
タイトルに惹かれてポチり。

私は以前
毎日歩いていたことがあった。
2016年に仕事を辞めてニートだった頃
暇と不安を持て余し歩いていた。

当時近所だった 
都庁や新宿中央公園の周辺を
グルっとまわって 
西新宿駅のタリーズに行くのが日課だった。

今の家に越してきて4年。
あまり歩かなくなった。

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42/100『ふたりぐらし』桜木紫乃

42/100『ふたりぐらし』桜木紫乃

夫と妻交互の視点で描かれた連作短編集。
 
こちらもインスタで発見して
気になってポチッた作品。

本音を言いあわない関係はよくないと
言う人がいる。

私はその言葉に ずっと違和感を感じていた。
もちろんそれを自然にできる人はいいと思う。
でも なんでもかんでも相手にぶつける必要があるんだろうか?

相手のことを想い言い出せない言葉がある。
そしてその言い出せない言葉というのは
自分を護るための

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41/100『ウマし』伊藤比呂美

41/100『ウマし』伊藤比呂美

「食べる」を語る伊藤比呂美さんのエッセイ。

お初の伊藤比呂美さん。
こちらはインスタを
見て気になってポチった作品。

最近もっぱらインスタで見て気になった本を
ポチるという日々が続いている。
以前は本屋で吟味して買うのが好きだったんだけど
自分では探し当てられないような本が
ホイホイと出てくるから インスタって素晴らしい!

「あたしはカリフォルニア在住のおばさんである。」
から始まるのが な

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40/100『この世にたやすい仕事はない』津村記久子

40/100『この世にたやすい仕事はない』津村記久子

読みはじめて数ページで
テンションがあがったのは
『NCIS』の話が出てきたからだ。
私が大好きな海外ドラマ。
しかも今ちょうど Amazonプライムに
早くシーズン18が入らないかなぁ。
などとワクワクしながら
シーズン17を見返していたところだった。
こういう偶然にテンションがあがるのは
私だけだろうか?

まぁそれはさておき
(「それはさておき」以外に
いい話の切り替え台詞があったら
誰か教

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38/100 『最強の神様100』八木龍平

38/100 『最強の神様100』八木龍平

あなたは神を信じますか? 
この本を読めば
信じないと思っている方でも
 えっ?それも神様?あれも神様?
神って結構身近な存在なんだ
と感じるんじゃないかなと思います。

私の場合は
清正の井戸を待ち受けにしたり
おじさんの妖精が出る神社に行ったりと持って生まれたミーハー精神の隣に
神が存在しているといった感じでした。

そんな私が神社に足繁く通うように
なったのは 2016年に適応障害で
仕事を

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37/100『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』若林正恭

37/100『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』若林正恭

オードリー 若林さんの旅行記。

この本がすごいのは
ただの旅行記ではないということだ。

「やりがいのある仕事をして、
手に入れたお金で人生を楽しみましょう!」

ニューヨークに仕事で訪れた時
ここから発信されている価値観が太平洋を渡って自身の耳まで届いたのではないかと若林さんは直感したそうだ。

私は2016年に適応障害で仕事を辞めた。
それから約3年間引きこもりニートをしていた。
その時の私

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