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41/100『ウマし』伊藤比呂美



「食べる」を語る伊藤比呂美さんのエッセイ。

お初の伊藤比呂美さん。
こちらはインスタを
見て気になってポチった作品。

最近もっぱらインスタで見て気になった本を
ポチるという日々が続いている。
以前は本屋で吟味して買うのが好きだったんだけど
自分では探し当てられないような本が
ホイホイと出てくるから インスタって素晴らしい!

「あたしはカリフォルニア在住のおばさんである。」
から始まるのが なんかすんごく味があっていい。私もインスタとかnoteとかで
文章書くとき そういう枕詞的なの欲しいななどと思った。
考えよ。

「ポテトチップスの正しい食べ方」という章で 伊藤さんがオススメしているポテトチップスの食べ方に度肝を抜かれた。卵かけご飯にポテトチップスを
砕き入れて食べるのだそうだ。
度肝を抜かれつつも
「何味のポテトチップスが合うかなぁ?」などと試そうとしている自分がいる。

そういえば 『ムンバイなう』で
U-zhaanさんが 
インドカレーに塩味の
ポテトチップスを大量にかけると美味しいと書いてたなぁと思い出す。
(のちに「やっぱり太るからやめたほうがいい」と書いてたっけ)
ポテトチップスは意外といろんなもんに合うのかもしれない。

この世に100人が100人
「美味しい!」と思う食べ物ってないよなとふと思う。
まぁ 当たり前っちゃ当たり前なんだけど。

私は 20代後半に「カレーライスが嫌い」という人に初めて出会って
カレーライスが嫌いな人なんているんだ!と
衝撃を受けた。
その後何人かカレー嫌いな人と出会い
その頃には「まぁ そういう人もいるよねぇ」と思えるようになったけど
初めて出会った時は
本当に驚いた!
そんな人が日本にいるの?!と
「嫌い」って言ってる人が目の前にいるのにもかかわらず信じられなかった。

私は私でホルモンが苦手で よく驚かれた。
10年近く前だったかホルモンブームみたいなのがあって
それまでホルモン屋に連れて行かれるなんてことはなかったのに
友達に店を任せたら
ホルモン焼き屋だったり モツ鍋屋だったりして 気まずい思いをした。

大阪の友人に会いに行った際
人気でなかなか予約がとれないという
ホルモン屋に連れて行ってもらったが
食べられず
注文したホルモンをすべて友人が
食べるハメになり
「アゴしんどいわ!」と怒っていた。

そんなことが何度か続き
誰かに店を任せるときは
必ず「私はホルモンが食べられません」と言うようになった。

でも こういうことのほうが記憶には
残ったりする。

どれだけ美味しいモノを食べたかより
どれだけ思い出に残る食事をしたかの
ほうが大切なことなのかもしれない。

そして食べることは生きることであり
食べたもので自分が作られる。
だからって体にいいとされるものを
無理くり食べるんじゃなく その時食べたいものを食べ それを気持ち良く自分の血肉にしていきたいと思う。ポテトチップスでもなんでも。



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