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2021年8月の記事一覧
ひとコマに命を吹き込む
憧れがそこにあったことを覚えている。
このひとコマを作っている人がいて、受け取っているわたしがいる。
たったひとりの子供に対して、大人の人達が本気で作り上げた作品。
なぜそう思ったのかは覚えていないが、ただ「かっこいい」と思った。
そのままわたしは熱に浮かされたように、この業界の門をたたいた。
学生のころから携わり、しごかれながらよくここまでやってきたなと思う。
憧れの場所にたどり着くまでに時
だらしのないひとびと
なにかに打込めることは、とても素敵なことだと思う。
部活帰りで汚れた制服の学生を見送りながらしみじみ感じさせられた。晩飯前だろうに、肉まんふたつを食べながら家に帰っていった。あれが若さなのか。
そう気づかされるのは、何回目だろうか。そう思わなければいけなくなったのは、いつからだろうか。もうずいぶんと年を取ったような気がする。たったひとつやふたつの年齢の差しかないのに、制服を着ている彼らを見るのは