ショッピングカート
ぼくはショッピングカートにひかれた。
大混雑のスーパーで。
売り出しの日に。
ショッピングカートを片づける人はたくさんの買い物客をよけながら。
たくさんの人が散らかしていくショッピングカートを集めて。
スーパーマーケットの入り口にショッピングカートを運んでいく。
その時ぼくはショッピングカートにひかれた。
のだ。
ぼくはもちろん文句を言った。
ぼくの足は痛い。
ショッピングカートにひかれた。
と。
サービスカウンターに。
サービスカウンターの人は言った。
誰がやりましたか?
申し訳ございません。
と。
ぼくは
誰だっていい。
これだけ人がいるのんに運べるだけ運べば誰かにぶつかる。
ぼくは痛いだけで怪我はしていない。
個人を特定すればその人だけを注意する。
特定された人以外は注意されない。
それではおかしくないのか?
と。
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