記事一覧
川端康成『朝雲』を読んだはなし
文:wisteria
本稿は令和元年5月刊行の『Liliest vol.2』に収録された記事の再録版となります。あらかじめご承知おきください。
1. はじめに こんにちは。代表のwisteriaです。今回はターゲットを私と同じ初心者の方に絞って、軽く最近読んだ作品を紹介するという形で失礼させていただこうと思います。ということで本稿は、『朝雲』を文学的な側面から論ずる文章ではありませんし、百合文化
2024年春、少女と少女は百合グループ展『Look at』を観るために下北沢に行きました。
2024年春の5月16日、少女は下北沢で少女と出会いました。
百合グループ展『Look at』に行く前に、まずはお腹を満たすことにしました。
少女は、リョウ先輩がぼっちちゃんに奢らせたカレー屋『46ma』を選びました。
美味しいカレーを楽しみ、意中の百合について語り合った後、少女たちは百合グループ展に向かいました。
百合グループ展『Look at』は、少女たちを結びつける百合の花が咲き誇る
SCP財団の作品のうち百合要素のあるもののリスト
はじめにはじめまして。かんさいぼうです。初めてnoteを書くので自己紹介がてら好きな百合作品を5つ発表すると、『まちカドまぞく』、『不器用ビンボーダンス』、『ハーモニー』、『やがて君になる』、『ささやくように恋を唄う』です。よろしくお願いします。
ところで、みなさんはSCP財団というウェブサイトをご存じでしょうか。このサイトは超常の存在を収容し人々の目から遠ざける架空の秘密組織「SCP財団」(
『ガールズバンドクライ』川崎聖地巡礼 ― 矢向の歴史を辿る
文:Sunlight
ご存知の通り、アニメ『ガールズバンドクライ』の舞台は川崎です。川崎はストーリーの背景となっているだけではなく、アニメ全篇を通して強調されています。バンドの仮名「新川崎(仮)」、『雑踏、僕らの街』歌詞「嘘みたいな 馬鹿みたいな どうしようもない僕らの街」、仁菜と桃香のセリフ「東京えずかー」「川崎な」などから、川崎愛が感じられます。『ガールズバンドクライ』を観ていると、川崎を訪
蓮ノ空の百合は未来を語る
*この記事は「ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」のコンテンツ全般のネタバレを含みます。
前書き
この記事では、『ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ(以下、蓮ノ空という)』について、私が好きだと感じたところを中心に、紹介を兼ねて書いていきたいと思います。蓮ノ空は、ラブライブ!シリーズの最新作なだけあって優秀な「アイドルもの」でもありますが、「百合」の側面から見てもとて
恋より青葉区―『恋より青く』聖地巡礼記―
はじめにごきげんよう、しーしーです。
noteは結構久しぶりです(また聖地巡礼記事書いてるな? と思われた方、正解です)。
みなさん、深海紺先生の『恋より青く』は読んでいらっしゃるでしょうか?
私は読切版↓が非常に刺さり、そのまま連載も読んでいたのですが、3枚余った青春18きっぷとの睨めっこの末、「そうだ 東北、行こう」と思い立った際、「『恋より青く』って確か仙台周辺が聖地だったよな……。せっか
【2023年度版】東京大学百合愛好会 百合の履歴書まとめ Part1
百合のオタクと一口に言っても、辿ってきた作品や嗜好は十人十色である。今回、「百合の履歴書」と題して、「百合遍歴」、「好きな百合」、「今年(2023年度)の推し」、「入会理由」について会員に対しアンケートを行った。本記事では、会員の回答をその他の会員から寄せられたコメントを添えて紹介する。
ノーラ(@noradhi_nu)$$
\begin{array}{l}百合遍歴
東京大学百合愛好会 新歓note2024
ごきげんよう、東京大学百合愛好会(@UTokyo_yuri)です。
新入生の皆さん、合格おめでとうございます。
このnoteは本格的な新歓に先駆け、東京大学百合愛好会に興味がある新入生(や在学生、卒業生など)の方々に向けて、本会の簡単な説明と2024年度の新歓情報に加え、よくあるご質問をまとめたものです。
なお、活動日程や活動場所など、詳細な情報は東京大学教養学部オリエンテーション委員会の新歓
「関係性のクオリアを描く」佐野大監督に聞く! 映画『まどろみの彼女たち』 【インタビュー企画#4】
取材: ノーラ、ひがしのねこ、ホドウ、真鯛
構成: ノーラ、ひがしのねこ、yuzati、shin
2月9日、オムニバス映画『まどろみの彼女たち』がシネマート新宿にて公開される。
『まどろみの彼女たち』は「Perfect・Nervous」、「動物園のふたり」の二編からなる。
病に世を儚み、不治の病を患った最上綾香(演: 藤寺美徳)が、数奇な運命を背負った吉野樹里(演: 髙石あかり)に誘われ
なぜ私は百合作品を読むのか
文責: ヒャッホイ太郎
本稿は2018年11月23日刊行の『Liliest vol.1』に収録された記事の再録版となります。あらかじめご承知おきください。
過去には「エス」と言われ限定されたシチュエーションしか描写されなかったジャンルも、「百合」という名前がついてから多様化した。しかしそうは言っても作品に出てくる百合描写には何らかの共通点があるように思う。これを分析することによってより百合への
「くもりガラスの銀曜日」を読む―他者と美的経験―
文:shin
※この記事は『アイドルマスター シャイニーカラーズ』(以下、シャニマス)より「くもりガラスの銀曜日」のネタバレを含みます。
ABSTRACT
いわゆる「考察」でこれまで盛んに指摘されてきた通り、「くもりガラスの銀曜日」は、自分と隔てられた存在としての他者を肯定的に受け止め、他者を愛おしく思う感性を描いている。
このnoteでは、そのような「他者」へと向かい合うという灯織たちの
健全な百合初等教育のため『子供のための世界文学の森 吸血鬼カーミラ』を小学生に読んでほしいというお話
文責: うどん脳
本稿は2022年11月18日刊行の『Liliest vol.6』に収録された記事の再録版となります。あらかじめご承知おきください。
百合初等教育に関する提言 皆さんは子どもの頃、好きな本はありましたか?
おばあちゃんの家にあった絵本、病院の待合室に置いてあったマンガ、小学校の図書室に並べられていた小説……人それぞれ、思い出の一冊があるかと思います。
人格形成において、幼少期