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UJAキャリア

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#大学院

アメリカから香港へ

アメリカから香港へ

香港中文大学Assistant Professor
湯川将之

はじめまして、湯川将之と申します。2020年9月から香港中文大学でアシスタントプロフェッサーをしています。私は人よりも失敗している数が多いと思います。非常に反省点の多い人生だと自覚していますが、たくさんの人に助けられ、いまがあります。大学生からポスドクの方までをメインに想定して、経験から得られたことをここでいくつか述べさせていただきた

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『血液1滴でがん診断』をめざして

『血液1滴でがん診断』をめざして

慶應義塾大学薬学部
松﨑 潤太郎

今のご職業に就くと決めた時期は?
小学生のころからサイエンスが好きで、それに加えて人のお役に立てる仕事ということで高校生のときに医師を志しました。

今のご職業に就くためにどう動きましたか?就職に成功した秘訣は?
医学部学生および初期臨床研修医の間は、臨床医として働くことしか考えていませんでしたが、大学院での研究生活が大変充実感があったため、大学院修了後も研究を

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生命科学分野におけるキャリア形成の一事例:前編

生命科学分野におけるキャリア形成の一事例:前編

成川 礼
東京都立大学大学院理学研究科生命科学専攻

はじめに
このたび縁があって、私のキャリア形成の話を寄稿させていただくことになった。私は現在、東京都立大学にて准教授として研究と教育に携わっている。独立した研究室を運営する所謂PI(研究室主催者)という身分である。前任校である静岡大学でも講師として7年間、研究室を運営してきた。これまでに教員として3つの大学に所属し、それらの職を得るために合計5

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無限に広がる可能性を探そう

無限に広がる可能性を探そう

 海外日本人研究者ネットワークUJAは、様々な分野のアカデミア研究者、企業研究者、医者、会社員、政府関係者など豊富な人材を持つ一般社団法人です。https://en.uja-info.org/about

 日本人研究者のキャリアにおける相互支援の場として、留学を検討する方への情報提供や支援、教育・科学技術行政機関との情報交換や連携を行っています。

 我々は科学を通して日本の発展を応援しています

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一歩踏み出してみませんか?

一歩踏み出してみませんか?

保田 朋波流(やすだ ともはる)
広島大学大学院医系科学研究科 免疫学 教授

職業の紹介
私は現在広島大学で医学部の学部生や大学院の学生に免疫学を教えながら、研究室では免疫学の研究を行っています。免疫学というのは免疫細胞を中心とした生体防御の仕組みについて研究する学問ですが、免疫系は感染症やワクチンだけでなく自己免疫疾患やアレルギーに分類される多くの病気を引き起こします。さらには、がん、精神疾患

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海外でPIになる

海外でPIになる

ケンタッキー大学・植物土壌学科(アメリカ)
河島 友和

はじめに
米国ケンタッキー大学で植物の生殖ダイナミクスを研究しているしています河島友和です。自身の研究室を主宰する研究者(PI)としてはまだ4年目の新米ですが、研究生活、海外在住ともに20年になろうとしています。この20年、アメリカ以外にシンガポールやオーストリアでも研究生活をしてきました。私の経験が海外でPIを目指されている方のお役に少し

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私のキャリアパス

私のキャリアパス

福岡工業大学工学部 生命環境化学科 教授
赤木紀之

中高等学校での出会い
 横浜市緑区に県立四季の森公園という大きな公園があります。そのすぐ隣に神奈川大学附属中・高等学校が開校したのは1985年のことです。自然豊かなこの学校に、私は第三期生として入学しました。神大附属では私は2人の理科の先生に出会いました。森脇美武先生と青柳昌宏先生です。森脇先生は理科室でウーパールーパーを飼育し、青柳先生はペン

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医療の現場で多様性の重要性を学び、ヒトゲノム研究をするに至るまで

医療の現場で多様性の重要性を学び、ヒトゲノム研究をするに至るまで

東京大学大学院新領域創成科学研究科
鎌谷洋一郎

医師から研究へ 鎌谷洋一郎と言います。東京大学大学院新領域創成科学研究科にて教授をしています。DNAと、病気や身長など人の特徴の関わりを研究しています。2002年に千葉大学医学部を卒業し、医師になりました。2006年に東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程に入学して研究について学びました。学んだ知識をもとに、大学院を出たあとは現場の医師に戻るつ

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