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花いろ

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新しく立ち上げました。懐かしい気持ちのするところです。回顧録など。
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五月の風

五月の風

五月の風は 
ゆるくて 

眠気を感じて 
立ち止まり
僕の体が
あなたを探す

それも季節の音の中にいて

眩しそうに 空を見上げて 笑う仕草が 
風に似合う人なの

ゆるやかな花びらも 煌めく木の葉も 恋しくなって 麗しい季節なのに

でも それでもあなたには 及ばない

時が 止まり

陽の光と 輝きだけが 増していき
光の中に残される あなたの影まで
慕わしく 過ぎてきた年月が 鮮やかな色

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採光

採光

不思議な空だった

昨日歩いていたら
携帯の画面に光って 映った

不思議な空の光

いつからか 分からないけど
朝から 晩まで 
晩から 朝まで
夜中でも お風呂でも どこでも かしこでも

あなたのことが 頭から離れなくて
多分 もう 一生涯 無理で

僕は病んで
きっと
終わりそう

どんなに 季節が変わろうともね

あなた以上に 素敵なものを 見つけない限り
変われない事が 分かったんだ

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回顧録:雨で蘇るのは記憶

回顧録:雨で蘇るのは記憶

君 永遠

慕う




匂い

少しの陽光に あなたが 現れて
昨日の 僕を 抱きしめた

淋しさで硬まった 
見えない薄曇り
空はもう 
友達で無いと
僕に 知らないふりをする

今日の降り始めはいつか 知らないけれど

雨が降ると
空気が 凛として
地面が 光り 
植物は 水を弾いて 艶やかになる

こんな素敵な 始まりに
誰に向かって言うか 知らないけど
心から ありがとう

僕の心

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秘密

秘密

さっき手紙を書いた
読み返すと 嫌になって

破いてしまった

こんなやつは やめたほうがいい

心の声を 聞いていた

でも

本当は

人間には 抑えきれない衝動があり
隠してる 秘密がある

どうしようもない 情念を
こらえながら 自分を縛る

心の声は

あの人を 
あやめてしまう事を 望まない

だから

僕は
僕から
顔を背ける

その一瞬の 苦しみを
何とか やり過ごせば

平和が訪

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白い鳩 赤い薔薇

白い鳩 赤い薔薇

赤い薔薇に込める想い

真っ白な鳩が肩に止まり
僕に 君の朝を知らせる

遠い空
僕のため息

赤い薔薇

あなたの愛するあの人は すこぶる元気だと

白い鳩はそう告げた

それから

部屋中の白い壁が色鮮やかな 桃色になり 
春の陽光に包まれる 君の微笑みをうつしながら

僕には 会いたい人がいて
その人の居場所まで 空に道があり
時間も何もかも 超えて行けるのに

会いたくて

会えなくて

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回顧録:空と海に続く道

回顧録:空と海に続く道

悲しみを奏でるには
いくつ 方法があるのでしょうか
何かの音に変えて 人は それを
懐かしんでは 想い出すのです

あなたが 幼い頃 
流れる川に
そっと 解き放った ささ舟のように 
頼りなく 流れるままに

いつまでも川辺で 行方を見守った時
想いを込めて 見送る心に 
聞こえる音になりました

それでも 僕の ささ舟に 
のせて
流す悲しみには

忘れる事のできない温もりがあり 
これは 真

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雪解け一夜

雪解け一夜

風は包み
空は逝く

雪解け一夜

たった一つの
夜を越え

君に辿り着いた 春が

こんなにも遠くて近い

雪解け一夜
悩みの夜が 懐かしい

その爪痕は
何をか 語る

全て解けてしまった 僕の夜を越え

僕は君の
深い胸に



堕ちていく

一夜と雪を解かしてしまった

刻まれた 傷が消えなくても
そう

そんな傷跡をいくつも残して
僕が 幾筋も 涙の後をたどるなら

永遠に
君だけに

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花いろ:今日の花 抱きしめる思い 他

花いろ:今日の花 抱きしめる思い 他

沢山歩いて体力つける、と決めたから毎日ウォーキング🚶🚶‍♀️🚶‍♂️
今朝は気温が下がった。
昨日、フルーツのロールケーキを作った。ごめん🙏生クリームの砂糖の分量 加減して、甘くなかった。お菓子は、分量が命。その為に、気に入ったレシピ保存してる、それがいいから、美味しいから、昨日は何故かやっちまった。
今度はきっと、間違わずにやる。stand.fmで喋ったことがあるのにな、お菓子は材料にこ

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回顧録:君の隣に

回顧録:君の隣に

今朝の
空気 綺麗すぎていた
好きだなと 感じた

時計の音が 強くて
刺さった その瞬間に

僕の隣に 君がいる
この朝は 異次元で
会いたいを 叶えてくださった

君の隣に

穴があくほど
みとれている僕は
このまま
固まりたいと思った

(こんなふうに サンヨウチュウも 化石になった)

昨日の雨が全部を洗い
僕の心も 静かになってく
心臓も  落ち着いてた

君の隣に
僕の隣に

窓から差

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空に写せば

空に写せば

暗闇で何も見えず 怖かった扉
僕の握っているこの鍵であけるなら
なにが見えるのか

知らなかったんだ なにも
分からなかったんだ ほんとに

一つのことに執着をしてしまって
周りが見えなかったから
そこから 動けずにいたんだ

大親友からははっきり言われてた
お前はバカだと

昨日 街は復活祭で賑わった
何故か 僕は一人 真ん中に立っていた

でも
心はそこにはいなかった

いつも君を求め 再会を

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この子に一目惚れした散歩道

この子に一目惚れした散歩道

この子に一目惚れした
出会ってすぐに 恋に落ちた
この子に一目惚れした 可愛すぎた

erlanghen エアランゲンの街で

本当に 用事がないと行かないのだけれど
イースターだし 
エアランゲンに行きたい気持ちになった

エアランゲンの駅の周辺 街を散策し
帰り道にかわいい蕾を見つけてしまった

この子をもっと見たい そう
だから早く帰ろう と思った
今日は S BAHN 普通電車

ニュルン

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名前も知らない

名前も知らない

いい匂いのする美しい人
名前も知らない

太陽に光る髪 風に香る
黙って そばにいたかった

僕は 隣で
あなたに 惹かれながらも
目をそらし そっと 空を見た

その隙に

見失う

心に 穴が空いていたから
何かをつかみたくなって
街をウロウロ

今日のお日様は 優しく僕を叱った

ごらん
お前のあの人は
秋の風の様に 去ったんだよって

つらいや

こんな春のまっさきの 朝の光の中にいて

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風の流れる時間に

風の流れる時間に

風に酔いしれる春が好き
君と戯れる風の流れる時間に

優しい朝 君の匂い フリージアが香る

鮮やか色の空と 雲
肌に冷たい 春の風に
僕は ときめき 君を感じて 目が覚める

この朝は とても素敵な 旋律で 
耳に流れるカリオンのせい

もう
好きで 好きでたまらなく
好きすぎて 壊れそうになるんだ けれども 
溢れる思いは 止められない

ねぇ
やっぱり ここにいて ずっと
僕が君に 触れてい

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風と 空と

風と 空と

春の風はまだ 幼くて
あやふやに 少しだけ 頬をかすめたりする

春の

小さな芽吹きを 包みこんだ

優しい手の あなたこそ
どこかの空の下で また 誰かを
温めている

透明な 澄んだ心で 陽だまりのように

あなたは
誰が
なんと云おうと

僕の
真実

春は
優しい季節だけれど

思い出の多すぎる 胸には 嗚咽に変わる

あなたが 初めて 僕の詩を 
褒めてくれたのは五月だった 

あなた

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