見出し画像

【SLAM DUNK GI】47話「希望を紡ぐ者たち」


「私の夢は流川楓君と花ちゃんとオリンピックに一緒に出場することでした。」



「オリンピック!? なんか話がぶっとんでるな。」宮城

「オリンピックってのは日本国民の代表なんだぞ。こいつが国民の模範等、、、、。」赤木




「流川と桜木!? お前らどういう関係だ?」三井



「インターハイの後のリハビリ中の病院で会ったんだ。」桜木


紡希は桜木との出会い、そしてその時交わした約束のことを話した。




「楓君は花ちゃんの補欠で選ばれたって言ってました。嘘だったけど。ひどくないですか?私まだその時、小学生ですよ!!」紡希

「流川が花道の補欠!? はは そんなことあるわけねーよ(笑)」宮城

「ないわ。」赤木

「うるせーーーー!」桜木



それから目標が明確になった紡希は中学に入って、順調に選手として成長していった。


全国中学バスケット大会にも出場する全国でも有数の選手にステップアップしていたのである。



「全中の決勝戦の時でした、、、、」紡希

「全中の決勝!?」三井

「すげーな。」宮城



「それまでの決勝戦までの試合で両チームともに披露はピークでした。それでも決勝戦にふさわしい白熱した試合になり、、、、」


「残り3分をきった所でルーズボールが来賓席にとんでいきました。」紡希



「ぬっ どっかで聞いた話??」桜木

「・・・・・まさか!?」三井



「安西先生か?」赤木


「そうです。」紡希



~回想~




「素晴らしい。まさに決勝戦にふさわしい好ゲームだ。」
「残り3分で一進一退の同点。」
「どちらが勝ちますかね?」




来賓席では称賛の声、会場は両チームの応援で沸いていた。

ルーズボールが来賓席の安西の所へ飛びこむ。

マイボールの中道紡希が取りに行った。


その時、安西は言葉を告げた。




「いいプレーだ。みんなの希望を紡いで下さいね。」

「えっ!?」紡希
「何で?? 私の 名前知ってるの!? みんなの希望って!? 日本代表ってこと!?」紡希



安西の言葉の真意はわからなかったがこの言葉で

紡希は、疲労を忘れ、超集中状態、ゾーンに入った。


残り3分で均衡を破り、突き放し全中優勝を飾ったのである。


そして高校では神奈川を離れ、東京の名門校に進学する。

流川楓と同じく高校1年で全日本ユースに選出され、中道紡希のオリンピック出場の夢の扉は順調に開かれていると信じてやまなかった。

しかし突如として夢の扉は閉まるのであった。



「高校2年の時でした。試合中、突然胸が苦しくなって倒れた。タンカで運ばれ病院に、、。心臓病でした。入院をして検査の結果、もうバスケは出来ない。激しい運動は出来なくなりました。」紡希



「・・・・心臓病」



「もうバスケがはできないと言われ、私は放心状態で、仲間がお見舞いに来てくれても心を閉ざしていました。」紡希



似たような経験をした三井、宮城だったが二人にバスケは取り上げられることはなかった。



「入院中、安西先生がお見舞いに来てくれたんです。その時は考える余裕はなかったんですが、今思うと安西先生も具合悪かったのかな、、、、、。」




安西がお見舞いに来た時の話。




「中道紡希君だね。体のことは聞いたよ。残念だ。」安西

「全中決勝戦の時の、、、、。」



「何で私なんですか!?
 よりによって     何で私が、、、。」


紡希は取り乱した。




「ふむ。前年、地区予選1回戦敗退のチームが翌年、全国大会連覇中のチームに勝てると思いますか?」安西

「えっ それは 無理でしょ。さすがに。」紡希




「ほっほっ 君にとっては真逆の話ですからね。でもね この快挙を成し遂げたチームが実際にあるのですよ。ほっほっ」安西



「快挙を成し遂げた選手は持てる力を全て発揮した。しかしこの勝利は選手だけのものではない。」

「私は選手、監督、ベンチメンバー、仲間、応援、ライバル、どの全ても欠けてはならない大切な要素と思っている。」


「そうそう、女子マネージャーがいてね。彼女なしでは成し遂げられませんでしたよ。ほっほっ」安西

「!?」



「あきらめたら試合終了、、、、、。」

「また選手としてはもうコートに立てないのかもしれない。しかしバスケット人生は違う。試合はまだ終わってませんよ。ほっほっ」安西




「バスケ人生は終わってない、、、、、。私に何ができる、、、、、、?」紡希



「希望を捨てちゃいかん、、、、、。
希望を紡ぐのでしょう? ほっほっ」安西



退院後、選手生命がつきた中道紡希は、

学費の問題や病気がちな親の都合、何より安西の下で学べるものを求め、湘北高校へ転校し第2の人生のスタートをきったのである。



「だから皆さんのことは安西先生から聞いているんです!結局安西先生とは半年くらいだったけど、感謝しています!」紡希



「安西先生はいろんなところで尊敬されているんだな。」三井



「はい! 今は明確にバスケの何になればいいのかわからないので勉強中です!」

「監督になっちゃうかもしれませんよーー(笑)」紡希




「ここにも 希望を紡ぐ者たち がいるってことだな。」赤木




それぞれの恩師への思い、
それぞれの夢に向かって、希望を紡ぐ者たちが集結した。


バスケフェスティバル「Desaflante」デサフィアンテ開催日まで


後20日。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?