「歩く」というのは最高の趣味なのだ♪18
歩く人はカゼをひかない
しっかりと歩いていれば、雨にも風にも、カゼのウイルスにも負けない丈夫な体が手に入る。
最近、運動とNK細胞(ナチュラル・キラー細胞)の研究が進み、ウォーキングなどの適度な運動を行なっている人は、そうでない人に比べてNK細胞の活性が高まっているということが明らかになってきた。
NK細胞とはリンパ球の一つで、私たちの体に進入してきたウイルスや、ガン細胞を攻撃し、これを殺してしまう文字通りのキラー細胞だ。
このNK細胞は、適度な運動によってわたしたちの体の免疫力が高まるにつれて、活性が高まっていく。
逆に、あまり運動をせずに免疫力が弱まるとNK細胞の働きは低下するのだ。
NK細胞の働きが低下しているときにウイルスなどの攻撃を受ければ、カゼはひどくなってしまう。
免疫力が弱まるのは運動をしていないときばかりではない。
ハードな運動を繰り返した直後も実は免疫力は弱まっている。
よく、プロ野球選手が春のキャンプでカゼをひき、高熱を出したりする。
こんなニュースがスポーツ新聞などに載ると、カゼなんか流行ってないのにどうしたんだろう?と不思議に思う人も多いはずだ。
ハードな練習で免疫力が低下して、NK細胞の動きが低下しているときにカゼにかかり、高熱を出してしまったのだ。
免疫力をつねに高めておこうとすれば、ハードすぎない適度な運動を心がけておく必要がある。
免疫力を高め、NK細胞を活性化させておくためには、実はもう一つの条件がある。
それは、楽しんで運動するということなのだ。
NK細胞は、ベーターエンドルフィンという快楽をうながすホルモンと結合することによって、細胞活性が増加する性質をもつ。
楽しみながら適度な運動をすると、免疫機能が増加する。
ウイルスなどを寄せつけない抵抗力となる。
いやいや歩いても強い免疫力はつかないということになる。
気の合った人たちと笑いながら歩く、あるいは一人で歩くなら美しい風景に感動しながら歩く。
こんな歩き方をすれば、免疫力もつくはずである。
・・つづく・・
次の記事 『歩く人はボケ防止ができる』
【参考書籍】『歩くとなぜいいか』(PHP文庫)大島清著
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