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「腎機能低下の真因は何か?」問題


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腎機能低下による再検査?!

深いところまで踏みこむ時は、検査の数字を(ある程度)読めるようにしましょう。
これを習慣にしていれば大事な情報は割とサクッと手に入ります。

僕はこのあいだ(23/10月)会社の健康診断で人間ドックに行ってきましたが、腎機能が低下している可能性があると分かりました。

「腎機能・痛風」という項目で、
クレアチニンの値が1.16mg/dlで、正常値の上限(1.09)を上回っています。
また、eGFRという値も正常値の下限を下回っています。

その時点の治療経過としては、重金属のデトックス過程で「キレート剤」という、脂肪組織に入りこんだ金属を血中に出し尿から排泄させる薬剤(剤名:DMSA)を使用して3か月目ごろのことでした。

これを主治医に相談したところ、再検査(血液検査)の結果が出るまでキレート剤の服用は控えるように言われました。

しかし、無意味に治療を停滞させたくないので、「この異常値は腎疾患がない限り絶対に出ないのか?」
と疑いました。
(僕は自分に都合の悪い事実は徹底的に疑います。)

検査項目の意味を知る

まず、eGFRという値は何なのか知りたくて、ググります。すると、

eGFR = 194× [クレアチニン値]^(-1.094) × [年齢]^(-0.287)

という計算式が出てきます。

これの細かい意味は分からなくてかまいません。
要は、クレアチニンの値から自動的に計算されるものにすぎない、ということです。
よく見ると、検査結果の欄に単位が書いてありませんでした。

高校数学の範囲なので、できれば、「クレアチニン値が上がるほどeGFRの値は下がる」ことまで理解できるといいのですが、大事なことは、

考えるべきはクレアチニンの値が上がっている理由のみ。と分かればいいのです。

原因が絞れたので、「クレアチニンって何?」を突き止めます。

似た言葉に「クレアチン」というのがあります。
筋トレの時に飲むサプリです。

僕はこれを毎日服用していたので、何か関係があるのじゃないかと気になっていました。

キーワードを何回か変え、「クレアチニン 代謝経路」でググった時、以下のような図が出てきました。

まったく専門外ではありますが、理系の大学を出たのである程度意味は分かります。
これは、クレアチニンが体内でどう作られ、どう使われ、どう排出されるかの図です。

が、そんな教養あろうがなかろうが、どうでもいいんです。

真ん中にある「クレアチン」の文字に気づくためには、まず、「これは自分でも理解できるものだ」と思い込むことが大事です。

そうでないと、難しそうに見えるけど実は必要な情報がサクッととれる説明文や図解の前で尻込みしてしまいます。

図の正確な意味はつかめなくても、クレアチニンはクレアチンが変化してできる物、となんとなく分かります。

というか、分からなくても、この図が載っているサイトをのぞくと、求める答えが書いてありました。

筋肉内に貯蔵できるクレアチン酸の量には限界があり、多量のクレアチンを摂取しても、分解されたクレアチニンの血中濃度が上昇し、結果的に腎臓や心臓に負担をかけることも考えられます。

http://www3.fctv.ne.jp/~judo/gakujyutu/jyouhou/energy/tani/criachin.html


仮説を立てて検証する

クレアチニン値上昇の原因としてやはり「クレアチンの飲みすぎ」が考えられるようです。

最初に掲げた1.16mg/dlという値は血液検査によるものなので、
「腎機能の低下によって尿として排出できてない」ではなく
「単に余った分が腎臓に向かうため、血中にたくさんある」
可能性がありますね。

(もちろん、摂りすぎの影響で腎機能が低下してる可能性もあります。)

ここにたどり着いて、僕は再検査までキレート剤だけでなくクレアチンもやめることにしました。

恥ずかしい話ですが、最近は筋トレをサボっていました。が、それでもクレアチンの摂取だけは続けていました。

(あれはただ飲んでるだけでも筋肉が締まって見えるので、おすすめのサプリです。しかも格安。あくまで筋トレ・美容系ですが。)

結果として、筋肉での貯蔵量がまったく減らず、毎日とっていた大半が無意味にクレアチニンに変わってこの事態になったのかもしれません。

…このケースの推論も100%確実かと言われると、そうではありません。

ですが、調査と情報収集に100%など元々ありません。

それを分かったうえで試行錯誤してください。

【追記】

目論見は当たっていました。
10日ほど間を開けた再検査でクレアチニンおよびeGFRの値は正常値に戻っていました。
現在はキレート剤の服用を再開しております。



頂いたお金は新しい治療法の実験費用として記事で還元させていただいております。 昔の自分のようにお金がない人が多いと思いますので、無理はしなくて結構です。