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人形師のお話

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真面目な話。
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#職人

職人目線で、買ってよかったもの

職人目線で、買ってよかったもの

 前回は郷土玩具に関する本を紹介しました。

次にご紹介したいのが、職人をしていて、「これを買って生産性が上がった、買ってよかった」と言えるものです。

 私の仕事は基本的に手仕事なので、基本的にガジェットなどでは生産性は上がりません。
しかし、仕事用に買ったもので、違いが生まれて生産性が上がって、気持ちよく仕事ができる道具がありました。

職人ではない人(サラリーマン、フリーランス、主婦、学生等

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職人だけど商標の出願をしてみた

職人だけど商標の出願をしてみた

攻撃力と守備力仕事には2つの力が必要であると思います。

あたらしいものや価値を生み出し、お金に変える。
=攻撃力

生み出したものを守り、管理する。
=守備力

大企業では、
研究開発部・製造部・営業部=攻撃力。
法務部・総務部=守備力
となります。

個人事業主や小さな会社はそのような人員配置ができませんよね。

その代わりに個人がある程度の幅広い知識を持つ必要があります。

大企業は攻撃力3

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職人が新たなチャレンジをするにはどうしたらいいのか

職人が新たなチャレンジをするにはどうしたらいいのか

先日、「RANGE」という本を読んだのですが、ざっくり言うと、「知識や経験の幅がこれからの時代は必要ですよ」という本でした。

そこで、これからの時代の職人がどうしたらいいのかかんがえてみました。

一週間に一回、チャレンジをする時間を作るこれがいいと思います。

例えば私の場合、火曜日の午後に、新たな人形を作ってみたり、絵を描いてみたり、技術的な実験をしてみたりを習慣にしてます。

仕事をしてい

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職人こそネットストアを運営すべき3つの理由

職人こそネットストアを運営すべき3つの理由

 作ることができる能力と、売ることができる能力があれば、世界中どこでもどの時代でも生きていけます。

だから職人こそネットストア(ECサイト) を運営すべきだと思い、3つのストーリーをまとめました。

ものづくりをする人に参考にしていただけたら幸いです。

①売れるための努力をするようになった。 僕が人形のネットストア運営を始めたとき、まったくアクセスは無く、商品も売れませんでした。

悔しくて、

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私は文章を書く仕事がしたい

私は文章を書く仕事がしたい

コロナウィルスの影響で、奈良で郷土玩具についてのトークをするという仕事がなくなったため、代わりにnoteに書いておきます。

私は仕事として、240年続く家業である郷土玩具を作っています。

・そもそも郷土玩具って何なのか
・どのように作るのか
・人形のモチーフや模様にどのような意味があるのかetc

上記のようなことを発信する必要を感じています。

なぜなら、物の価値はストーリーと発信力で高まる

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職人の健康管理について

職人の健康管理について

まさにいま雛人形作りが佳境です。

人形の絵付けは様々な塗料を使います。顔料のみならず、金箔を貼ったりニスを引いたりします。

そのとき有機溶剤のうすめ液を使ったりします。

狭い部屋で大人三人が溶剤を使うと、すぐに部屋中に匂いが充満します。しかし金箔なども使うため、風を起こさないように窓は開けられません。

率直に言うと僕はその状況がとても苦手で、すぐに吐き気や頭痛がしてきます。

対策として、

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