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人形師のお話

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真面目な話。
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2020年2月の記事一覧

我サイコパスに学ぶ

サイコパスって犯罪者のイメージですが、実はCEOや医師や弁護士など、強いメンタルを求められる仕事人に多く、鬱や不安症にならないという傾向があるのです。

このようなサイコパスの特性を学び、サイコパスの良い面だけを取り入れることができれば、自分の豆腐メンタルがタフになるのでは?ということで本を読んでみました。

一冊目は、まずサイコパスを知ろうということで、いかにサイコパスに関わることがやばいのかを

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職人の健康管理について

職人の健康管理について

まさにいま雛人形作りが佳境です。

人形の絵付けは様々な塗料を使います。顔料のみならず、金箔を貼ったりニスを引いたりします。

そのとき有機溶剤のうすめ液を使ったりします。

狭い部屋で大人三人が溶剤を使うと、すぐに部屋中に匂いが充満します。しかし金箔なども使うため、風を起こさないように窓は開けられません。

率直に言うと僕はその状況がとても苦手で、すぐに吐き気や頭痛がしてきます。

対策として、

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疳の虫と脱フュージョン

疳の虫と脱フュージョン

江戸時代のころ、日本には疳の虫(かんのむし)と呼ばれる考えがあった。

これは、主に子供の疳(ひきつけ、かんしゃく、夜泣き)を起こす原因と考えられていた虫のことである。

その治療法は様々あった。
一つに素焼きの土人形を咥えさせるということがあった。

論理はさておき、おしゃぶりとして土人形は機能していたということだ。

疳の虫以外にも、様々な虫が人体に対して悪さを働いていると考えられてきた。

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伝統工芸における競合とは?

伝統工芸における競合とは?

郷土玩具の競合(ライバル)のことをよく考える。
土人形やこけし、張子が互いに競合しているかと言われると、そうではないと思う。

なぜなら、例えば土人形を一つ買うと、連鎖的にこけしや張子を集めたくなるからだ。
郷土玩具は全国に散らばるポケモンのようなもので、きっかけの1匹が土人形でもこけしでも構わない、そこからポケモン集めの旅に出てもらえば良いのだ。

これは、郷土玩具を置いた空間は、他の郷土玩具が

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商談会のススメ

商談会のススメ

この時期、展示会や商談会の季節である。

私は2年前の東京で中川政七商店主催の展示会「大日本市」に参加したことがある。

2日目の出展者朝礼で、中川社長が、「展示会では、商品のアピールも大事だが、バイヤーの話を聞くことも大事」だと言っていた。

要は、バイヤーにもそれぞれニーズがあり、そこを聞いた上での商品アピールが必要だということ。
全てのバイヤーに、まるで機械仕掛けの人形のように同じ商品アピー

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小学生がモチベーションをくれた話

小学生がモチベーションをくれた話

一年くらい前、平日16時ごろ、小学4年生くらいの男の子が1人でうちのお店に来た。

キョロキョロしながら入店してきたので、どうかしましたー?っと聞いたら、

「モマ笛ください!」という。
※モマ笛はうちで作っているフクロウの笛。吹くとホーホーと音がする。

ちょうど在庫があったので、それを包んであげている途中、「お母さんに頼まれたとー?」と聞いたら、

「いや違うんです、友達がモマ笛を学校に持って

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無印良品の福缶のご紹介

ムツゴロウ 佐賀県 神埼市 尾崎人形は13世紀末の元寇の役よりこの地に住み始めた大陸の捕虜が 、 故郷 を偲びつくりはじめたと言い伝えられてきました 。
この土笛のモデルとなるムツゴロウは有明海のシンボル的な存在で 、 日本では有明海と八代海の一部の 干潟にしかいない愛らしい魚です 。