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“劇団鹿殺し”は永遠の愛を追い求める気高き狩人。真田佑馬(7ORDER)&梅津瑞樹らを招いた音楽劇『キルミーアゲイン'21』が傑作な理由。
“劇団鹿殺し”の活動20周年の記念作品として上演される『キルミーアゲイン'21』。本作は、2016年に活動15周年記念公演として上演された同作を大幅にリライトした音楽劇。ダム建設の問題に揺れる人魚伝説が根づく村を舞台にした物語だ。作を丸尾丸一郎、演出を菜月チョビという劇団鉄壁の布陣に、音楽劇には欠かせない音楽をシンガーソングライターのタテタカコが担当。出演者には、劇団メンバーのほか、真田佑馬(
森山未來らが死を幻視させ七尾旅人の魂の歌が生の高揚へとつなげる。人間の本質が刻印された傑作。『未練の幽霊と怪物―「挫波(ザハ)」「敦賀(つるが)」―』上演中。
岡田利規が能をモチーフに、ドイツのミュンヘン・カンマーシュピーレで発表した『NŌ THEATER』のアップデートバージョンとなる、『未練の幽霊と怪物―「挫波(ザハ)」「敦賀(つるが)」―』が、6月5日(土)から、KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>を皮切りに上演中だ。
本作は昨年、コロナウイルスの影響により、配信作品として届けられ多くの反響を呼んだが、舞台版として蘇る。
この舞台は、“夢幻能”
劇団桟敷童子に惜しみない拍手を。舞台『獣唄2021改訂版』はあなたの心と魂を熱くする感動作。
2019年に初演され、劇団桟敷童子の創設20周年の作品として上演された舞台『獣唄』。その改訂版にあたる舞台『獣唄2021改訂版』が、2021年5月25日(火)から6月7日(月)まで、すみだパークシアター倉にて上演中だ。本作は、初演版を改訂し、新演出と新美術で届ける。初演では第54回紀伊國屋演劇賞にて劇団として団体賞を獲得、出演者の村井國夫が個人賞、また劇団員の原口健太郎が第2回すみだパーク演劇
松岡昌宏&マキタスポーツ&夏子らが起こす奇跡が世界を変える。舞台『東京ゴッドファーザーズ』上演中!
2003年に公開され、今なお世界中で愛されている今敏監督の長編アニメーション映画『東京ゴッドファーザーズ』を原作とした舞台が、2021年5月12日(水)から30日(日)まで、新国立劇場 小劇場にて上演中だ。
本作は、新国立劇場による新シリーズ「人を思うちから 其の弐」と銘打たれ、クリスマスの夜の東京を舞台に、性別も年齢も違う3人のホームレスが巡り合う“奇跡”のお話。また2003年の設定を202
草彅剛&小西真奈美らが高らかに謳う人が生きる喜びと幸せ。舞台『家族のはなしPART1 2021』が描く家族の真実
2019年に京都劇場で上演された舞台『家族のはなしPARTⅠ』の再演にあたる『家族のはなしPART1 2021』が、2021年5月14日(金)から5月30日(日)までKAAT 神奈川芸術劇場<ホール>にて上演中だ。
本作は、関西の劇団「満員劇場御礼座」(満劇)のメンバー、中治信博(淀川フーヨーハイ)と武尾秀幸(あべの金欠)が1話ずつ作・演出を手がける2話構成の舞台。夫婦と愛犬のチグハグなやりと
恋愛はビターでスウィートなシンフォニー。文学座有志による自主企画公演『岸田國士恋愛短編集』上演中
2020年に新型コロナウイルスの影響で上演が叶わなかった岸田國士フェスティバル『岸田國士恋愛短編集』が、リベンジ公演と銘打ち2021年4月9日(金)から16日(金)まで文学座アトリエにて上演中だ。近代演劇の礎を築いた岸田國士の初期の短編戯曲3本を一挙上演という試み。小原まどかが演出する「恋愛恐怖病」には下池沙知、相川春樹、杉宮匡紀が出演。生田みゆきが演出を担当する「チロルの秋」では渋谷はるか、
見える世界を見えない世界にするために。牛腸茂雄『SELF AND OTHERS』。
牛腸茂雄。何を隠そう、いや、ちっとも隠すことでない。牛腸茂雄、写真家であり、美術家、デザイナー、あるいは呼び方なんてなんでもいいのかも知れない。詩も短歌もたしなんでいる。大方がそうであるように、団塊世代の時代は彼らにあらゆるものを要求した。だからなんでもよかった。そう、肩書きなど。1946年に生まれ、1983年に逝った。享年36歳。それを若いと言葉にすれば、それだけの写真家になってしまう。なら
生田斗真&趣里らが生み出す巧まざるファルス。舞台『ほんとうのハウンド警部』
舞台『ほんとうのハウンド警部』が、3月5日(金)よりBunkamuraシアターコクーンにて上演中だ。脚本は英国演劇界の至宝ことトム・ストッパード。一家言ある劇評家たちが眺めている舞台(劇中劇)を観客が観劇する……いわゆる演劇についての演劇(メタシアター)だけれど、そんな複雑な手法よりも深い思索が心を撃ち抜いてくれた。演出はもはや日本の演劇界になくてはならない存在の小川絵梨子。ふたりのタッグがどんな
もっとみる「WHAT’s IN? tokyo」が閉鎖されます。
WHAT’s IN? tokyoとはなんぞやと。エンタメサイトなるもの、3月末をもって閉鎖と相成り。まずはそこはかとなく、なんとなくの感謝を。最大限の感謝で割り勘しましょう。
人生真っ暗闇でございます。
あらゆるものが終わりを迎え、何も始まることなく、ただ黙々と、花が咲くこともある。ほら、そこに桜が咲いている。そして終わるのだ。見頃は散っていくためにある。VIVO……すなわち生きるためにこそ。
そんなときばかり頼りにするから、あとで痛い目を見るんだ。https://soundcloud.com/tsutomu-takeshita-1/i9h2vqlbknwy
連休最終日。風邪気味。海は遠い。さびしくはないけど。
連休3日目。曇り。海に行きたいのは相変わらず。雨が降る前に行きたいものだ。誘っているの?
夕闇にヘッドライトが明日を照らす。さびしいの? なんてね。