ねむみ すや

好きなものを自由に書いて(描いて)います!楽しければなんでもありです!いぇーい✌️

ねむみ すや

好きなものを自由に書いて(描いて)います!楽しければなんでもありです!いぇーい✌️

記事一覧

元彼に言われて意味不明だった台詞

元彼に言われて意味不明だったけど当時は何故か傷ついてた台詞がある。元彼が彼の自宅にて無言でゲームやってる横でぼーっとしてたら急に 「俺、身内に数えるのは血縁者だ…

ねむみ すや
2か月前
2

REMEMBER

そして一年が過ぎた。 あれほど駆け回ってきた小路で君はもうはしゃいだりしない。 青ざめた、光を失った顔。 大人になるより先に老人のような表情を浮かべている。 しかし…

ねむみ すや
5か月前
3

僕の天使さん

※この作品には暴力、暴言等の表現が含まれます。 そのとき、僕は見たのです。隣の部屋のベランダから飛び立つ天使を。飛び降りなんかじゃないのです。羽のはえた天使が…

ねむみ すや
7か月前
2

ほよ漫画まとめ

ツイッターにあげていた、ほよたちの漫画のまとめです。まとめきれていないものもあります。順番もばらばらです。

ねむみ すや
7か月前
2

わすれさられたもの

わたしは わすれられている ちいさなころ まいにち わるぐちをいわれた 「ふくの いろが きらい!」 「へんな しゃべりかた。」 ナイフで さされたみたいに うご…

ねむみ すや
8か月前
2

たいよう

どうしてもファミチキが食べたかったけど こごえたつま先は、歩くと割れてしまうから 今日も塔の上にいた ラプンツェルってはなしを知っている? たいように向かって話しか…

1

ブランコとマーテおばさん

よく晴れた土曜日の朝は、なんと気持ちが良いのでしょう。マーテおばさんは温かい紅茶を水筒に入れると、お家から出て五回か六回曲がった場所にある公園まで出かけました…

どんぐり強盗

ニュースです。 今日の午前10時、お山の真ん中公園にどんぐり強盗が出ました。 どんぐり強盗は、凶器に真っ赤な枯葉を持ち 「金木犀の花をありったけ出せ!」 と公園に住む…

7

アストルムとアエテルニタス①

アストルムは空に浮かぶ小さな小さな光のつぶ。 あまりにも小さな子供のようなつぶ。 夜ごと空に浮かんでは、ちらちらとまたたき銀色の透明な涙をこぼしていた。 アストル…

2

ベッドの下にいる誰かに向かって毎晩「おやすみ」と言うために心臓の反対へデッドスペースを作っておく。

夜明け以前

気流に引き伸ばされた飛行機雲の境界線 その向こうのオリオン座の小さな光 夜通し歌い続けた虫たちを ようやく眠りつける朝が昇る 言葉を前にして言葉を持てない僕が 語れ…

1

HOME

深海の揺らぎになびいて眠る 厚い海藻のカーテンに仕切られた海の底では 光が届かない国の住人がいる 色は無い、形は無い、言葉も無い 黒潮に結び付けられたそれぞれが 互…

5

スーパーボール

ぶりきを叩く音がする 丁度、人に殴られた時と 同じくらいの軽いメロディー 星が散り散り、目が回って 最近は呼吸さえ難しくなった いつの間にかはね回ってるの ぶりきの中…

2

花言葉は知らない

あなたの心を少しでも 動かせたときがあったかな ねえ、何を考えているの きっと途方もないことなんだろうけど 理解できたらいいのに きっと漫画の中の人みたく 「ハロウィ…

4

とびはねる

あなぐらうさぎが走る 小さな足で大きなジャンプ 夏の野原は暑いけど とびはねて止まらない 森の仲間は驚いて あなぐらうさぎを噂する どうしてあの、あなぐらのお子さんが…

4

こころ

壊したくないのに、壊したくなる 何を? 例えば、大切にしているものを、とか 僕を操る影が、こころをしくしくさせる そんな、おまじないをかけてくる そのおまじないは、…

4

元彼に言われて意味不明だった台詞

元彼に言われて意味不明だったけど当時は何故か傷ついてた台詞がある。元彼が彼の自宅にて無言でゲームやってる横でぼーっとしてたら急に
「俺、身内に数えるのは血縁者だけだからな。」
って喋りだして、二十歳を少し過ぎたくらいの私は意味不明だったけどその言葉のイントネーションでショックを受けていた。え?元彼くんの身内になれないの?元彼くんと結婚して赤ちゃんを産んでそのお母さんになっても私は他人なの?そう深

もっとみる

REMEMBER

そして一年が過ぎた。
あれほど駆け回ってきた小路で君はもうはしゃいだりしない。
青ざめた、光を失った顔。
大人になるより先に老人のような表情を浮かべている。
しかしそれは穏やかだった。
きいきいとロッキングチェアに腰掛けて湖を眺めているかのような瞳。
風が吹くと黄色い銀杏の葉が駆ける。
でも、もう君は必要外に走ったりしないんだろ?
そう決めてしまったのだから。
目を閉じる。
十数回の夏の終わりが心

もっとみる

僕の天使さん

※この作品には暴力、暴言等の表現が含まれます。

そのとき、僕は見たのです。隣の部屋のベランダから飛び立つ天使を。飛び降りなんかじゃないのです。羽のはえた天使が爪先を手すりから離したとき、ちゃんと空に向かって、昇っていったのです。天使は、神様が作っただろうなってわかるぴかぴかの姿をしていたのです。粗末なTシャツと半ズボンを着ていても、綺麗だってわかるくらいぴかぴかしていたのです。
僕がそう話し

もっとみる
ほよ漫画まとめ

ほよ漫画まとめ

ツイッターにあげていた、ほよたちの漫画のまとめです。まとめきれていないものもあります。順番もばらばらです。

わすれさられたもの

わたしは わすれられている

ちいさなころ まいにち わるぐちをいわれた
「ふくの いろが きらい!」
「へんな しゃべりかた。」
ナイフで さされたみたいに うごけなくなった
けど みんな わたしをわすれている

ちゅうくらいのころ まいにち いじめられた
「おい うんこ!」
「まじで きもい。」
「ナルシスト。」
ひとが こわくなって そとに でられなくなった
けど みんな わたしをわすれてい

もっとみる
たいよう

たいよう

どうしてもファミチキが食べたかったけど
こごえたつま先は、歩くと割れてしまうから
今日も塔の上にいた
ラプンツェルってはなしを知っている?
たいように向かって話しかける
にっこり笑った顔をして見上げてきた小さなたいようは、穏やかに、あたたかな光を発して
「まだ知らないよ。」
と不思議そうにしている
にんげんが一番怖い
あいつらが持っている見えないナイフは
基本的には護身用なのだけれど
たまにバーサ

もっとみる
ブランコとマーテおばさん

ブランコとマーテおばさん

よく晴れた土曜日の朝は、なんと気持ちが良いのでしょう。マーテおばさんは温かい紅茶を水筒に入れると、お家から出て五回か六回曲がった場所にある公園まで出かけました。
公園の木の上にはムクドリたちが集まってぴいぴい鳴いています。丁度、今は秋の終わり頃。木の実がたくさんなった枝にムクドリたちは夢中です。
マーテおばさんは、白黒の猫が横切ったので嬉しくなって目で追いかけていました。だって猫は可愛いので

もっとみる
どんぐり強盗

どんぐり強盗

ニュースです。
今日の午前10時、お山の真ん中公園にどんぐり強盗が出ました。
どんぐり強盗は、凶器に真っ赤な枯葉を持ち
「金木犀の花をありったけ出せ!」
と公園に住む鳩や雀や猫やもぐらを脅迫したそうです。
脅された公園の住人は、恐怖のあまり金木犀の花を全てどんぐり強盗に渡してしまったそうです。
現場の犬さんに繋ぎます。
犬さん、辺りの様子はどうですか?
「はい、こちら現場の犬です。公園の住人たちは

もっとみる
アストルムとアエテルニタス①

アストルムとアエテルニタス①

アストルムは空に浮かぶ小さな小さな光のつぶ。
あまりにも小さな子供のようなつぶ。
夜ごと空に浮かんでは、ちらちらとまたたき銀色の透明な涙をこぼしていた。
アストルムには心を渡した相手がいた。
それは空に浮かぶ大きな大きなルーナと言う名の光だった。
ルーナは美しく、白く輝いていた。
アストルムはルーナのことを想うといつも泣いてしまう。
その理由は物知りのソルに聞いても、わからないと言う。
ソルはアス

もっとみる

ベッドの下にいる誰かに向かって毎晩「おやすみ」と言うために心臓の反対へデッドスペースを作っておく。

夜明け以前

夜明け以前

気流に引き伸ばされた飛行機雲の境界線
その向こうのオリオン座の小さな光
夜通し歌い続けた虫たちを
ようやく眠りつける朝が昇る
言葉を前にして言葉を持てない僕が
語れるのは目や口や体の僅かなリズムで
それでも伝わりきらないものばかりだから
夜明け以前の空を吸い込む
一気に飲んだ牛乳が呼吸する度
ちゃぽちゃぽ揺れて星と混じる
空を吸い込み、吐き出しを繰り返すと
夜が胃の中で重たく消化された
朝焼けがベ

もっとみる
HOME

HOME

深海の揺らぎになびいて眠る
厚い海藻のカーテンに仕切られた海の底では
光が届かない国の住人がいる
色は無い、形は無い、言葉も無い
黒潮に結び付けられたそれぞれが
互いを干渉するわけも無く
ただ、音楽が流れるのを聴いている
たまにそこへ真っ白な灰が降り積もるとき
それぞれが祈りの為に海面を見あげようとするが
それぞれは目が無いのを思い出して
それぞれに嘆く
しかし言葉も無いので悲しみは声にならず

もっとみる
スーパーボール

スーパーボール

ぶりきを叩く音がする
丁度、人に殴られた時と
同じくらいの軽いメロディー
星が散り散り、目が回って
最近は呼吸さえ難しくなった
いつの間にかはね回ってるの
ぶりきの中、止まらない早さで
勢いづいたスーパーボール
あたると痛いけど自分で投げたの
誰かにとって意味の無いおもちゃでも
私にとっては銀河系を煮つめた宝石だ
光にかざすと星が死んで
そのきらきらがすごく好きなの
空中で息継ぎをする
景色が意味

もっとみる
花言葉は知らない

花言葉は知らない

あなたの心を少しでも
動かせたときがあったかな
ねえ、何を考えているの
きっと途方もないことなんだろうけど
理解できたらいいのに
きっと漫画の中の人みたく
「ハロウィン」しか言えなくなっちゃう
だってわからないもの
どうしてわからないんだろう
私のことは筒抜けなのに
あなたは真っ暗闇の向こう
正直になんでも伝えたいのも
嘘をつきたくないって思ったのも
本当のことなのに
月日が経っておばさんになった

もっとみる
とびはねる

とびはねる

あなぐらうさぎが走る
小さな足で大きなジャンプ
夏の野原は暑いけど
とびはねて止まらない
森の仲間は驚いて
あなぐらうさぎを噂する
どうしてあの、あなぐらのお子さんが
あんなふうに外に出ているの?
しかも、のろまな両足が
今日にかぎって豹のよう!
あなぐらうさぎ、早すぎて
仲間の声も聞こえない
ただただ嬉しくて
ただただ幸せで
うさぎは駆けるよ草木をこえて
空に浮かぶよ小さな影が
そして森が夕暮れ

もっとみる
こころ

こころ

壊したくないのに、壊したくなる
何を?
例えば、大切にしているものを、とか
僕を操る影が、こころをしくしくさせる
そんな、おまじないをかけてくる
そのおまじないは、恐ろしくて
みんなを悲しませるまでとけない
どうして僕につきまとうの?
影は答えてくれないけど
注射針より鋭く、正確に
僕の一番壊れたところを突き刺して
ますますひびを深くする
そうか、これが君の返事なんだ
つらぬかれた痛みで気づく

もっとみる