ねむみ すや

好きなものを自由に書いて(描いて)います!楽しければなんでもありです!いぇーい✌️

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最近の記事

元彼に言われて意味不明だった台詞

元彼に言われて意味不明だったけど当時は何故か傷ついてた台詞がある。元彼が彼の自宅にて無言でゲームやってる横でぼーっとしてたら急に 「俺、身内に数えるのは血縁者だけだからな。」 って喋りだして、二十歳を少し過ぎたくらいの私は意味不明だったけどその言葉のイントネーションでショックを受けていた。え?元彼くんの身内になれないの?元彼くんと結婚して赤ちゃんを産んでそのお母さんになっても私は他人なの?そう深読みしていた。そして私はたぶん泣いていた。昔のこと過ぎて思い出せないけどたぶん泣

    • REMEMBER

      そして一年が過ぎた。 あれほど駆け回ってきた小路で君はもうはしゃいだりしない。 青ざめた、光を失った顔。 大人になるより先に老人のような表情を浮かべている。 しかしそれは穏やかだった。 きいきいとロッキングチェアに腰掛けて湖を眺めているかのような瞳。 風が吹くと黄色い銀杏の葉が駆ける。 でも、もう君は必要外に走ったりしないんだろ? そう決めてしまったのだから。 目を閉じる。 十数回の夏の終わりが心臓を引っ掻く。 記憶の中の君はコテージから見える湖まで仔犬のように飛び跳ねていた

      • 僕の天使さん

        ※この作品には暴力、暴言等の表現が含まれます。 そのとき、僕は見たのです。隣の部屋のベランダから飛び立つ天使を。飛び降りなんかじゃないのです。羽のはえた天使が爪先を手すりから離したとき、ちゃんと空に向かって、昇っていったのです。天使は、神様が作っただろうなってわかるぴかぴかの姿をしていたのです。粗末なTシャツと半ズボンを着ていても、綺麗だってわかるくらいぴかぴかしていたのです。 僕がそう話し終えると、固い拳が飛んできたのです。昨日できた痣の上に重なって、拳は僕を殴るので

        • ほよ漫画まとめ

          ツイッターにあげていた、ほよたちの漫画のまとめです。まとめきれていないものもあります。順番もばらばらです。

        元彼に言われて意味不明だった台詞

          わすれさられたもの

          わたしは わすれられている ちいさなころ まいにち わるぐちをいわれた 「ふくの いろが きらい!」 「へんな しゃべりかた。」 ナイフで さされたみたいに うごけなくなった けど みんな わたしをわすれている ちゅうくらいのころ まいにち いじめられた 「おい うんこ!」 「まじで きもい。」 「ナルシスト。」 ひとが こわくなって そとに でられなくなった けど みんな わたしをわすれている おおきくなってからも かわらなかった 「はだ だけは まともだな! はだ 

          わすれさられたもの

          たいよう

          どうしてもファミチキが食べたかったけど こごえたつま先は、歩くと割れてしまうから 今日も塔の上にいた ラプンツェルってはなしを知っている? たいように向かって話しかける にっこり笑った顔をして見上げてきた小さなたいようは、穏やかに、あたたかな光を発して 「まだ知らないよ。」 と不思議そうにしている にんげんが一番怖い あいつらが持っている見えないナイフは 基本的には護身用なのだけれど たまにバーサーカーにんげんが無秩序に振り回す 乱暴なやつは刺さると痛いし傷も治りにくい たい

          ブランコとマーテおばさん

          よく晴れた土曜日の朝は、なんと気持ちが良いのでしょう。マーテおばさんは温かい紅茶を水筒に入れると、お家から出て五回か六回曲がった場所にある公園まで出かけました。 公園の木の上にはムクドリたちが集まってぴいぴい鳴いています。丁度、今は秋の終わり頃。木の実がたくさんなった枝にムクドリたちは夢中です。 マーテおばさんは、白黒の猫が横切ったので嬉しくなって目で追いかけていました。だって猫は可愛いのですから。マーテおばさんは猫を撫でたくて屈んでみましたが、もうそこには白黒毛皮の姿

          ブランコとマーテおばさん

          どんぐり強盗

          ニュースです。 今日の午前10時、お山の真ん中公園にどんぐり強盗が出ました。 どんぐり強盗は、凶器に真っ赤な枯葉を持ち 「金木犀の花をありったけ出せ!」 と公園に住む鳩や雀や猫やもぐらを脅迫したそうです。 脅された公園の住人は、恐怖のあまり金木犀の花を全てどんぐり強盗に渡してしまったそうです。 現場の犬さんに繋ぎます。 犬さん、辺りの様子はどうですか? 「はい、こちら現場の犬です。公園の住人たちは秋だと言うのに金木犀の香りがしない、とたいへん悲しんでおります。住人代表の鳩さん

          どんぐり強盗

          アストルムとアエテルニタス①

          アストルムは空に浮かぶ小さな小さな光のつぶ。 あまりにも小さな子供のようなつぶ。 夜ごと空に浮かんでは、ちらちらとまたたき銀色の透明な涙をこぼしていた。 アストルムには心を渡した相手がいた。 それは空に浮かぶ大きな大きなルーナと言う名の光だった。 ルーナは美しく、白く輝いていた。 アストルムはルーナのことを想うといつも泣いてしまう。 その理由は物知りのソルに聞いても、わからないと言う。 ソルはアストルムに問うた。 「アストルムよ、どうしてお前はルーナに心を渡してしまったのだ。

          アストルムとアエテルニタス①

          ベッドの下にいる誰かに向かって毎晩「おやすみ」と言うために心臓の反対へデッドスペースを作っておく。

          ベッドの下にいる誰かに向かって毎晩「おやすみ」と言うために心臓の反対へデッドスペースを作っておく。

          夜明け以前

          気流に引き伸ばされた飛行機雲の境界線 その向こうのオリオン座の小さな光 夜通し歌い続けた虫たちを ようやく眠りつける朝が昇る 言葉を前にして言葉を持てない僕が 語れるのは目や口や体の僅かなリズムで それでも伝わりきらないものばかりだから 夜明け以前の空を吸い込む 一気に飲んだ牛乳が呼吸する度 ちゃぽちゃぽ揺れて星と混じる 空を吸い込み、吐き出しを繰り返すと 夜が胃の中で重たく消化された 朝焼けがベランダの向こうまで迫っていた 白み始めた月を残して オリオン座たちは次の夜まで帰

          夜明け以前

          HOME

          深海の揺らぎになびいて眠る 厚い海藻のカーテンに仕切られた海の底では 光が届かない国の住人がいる 色は無い、形は無い、言葉も無い 黒潮に結び付けられたそれぞれが 互いを干渉するわけも無く ただ、音楽が流れるのを聴いている たまにそこへ真っ白な灰が降り積もるとき それぞれが祈りの為に海面を見あげようとするが それぞれは目が無いのを思い出して それぞれに嘆く しかし言葉も無いので悲しみは声にならず 何も無かったかのように海流が続く 七キロの早さで四散していった灰は 生まれ変わって

          スーパーボール

          ぶりきを叩く音がする 丁度、人に殴られた時と 同じくらいの軽いメロディー 星が散り散り、目が回って 最近は呼吸さえ難しくなった いつの間にかはね回ってるの ぶりきの中、止まらない早さで 勢いづいたスーパーボール あたると痛いけど自分で投げたの 誰かにとって意味の無いおもちゃでも 私にとっては銀河系を煮つめた宝石だ 光にかざすと星が死んで そのきらきらがすごく好きなの 空中で息継ぎをする 景色が意味の無い情報に変わる ノックダウンした重たい脂肪を スーパーボールがぐちゃぐちゃに

          スーパーボール

          花言葉は知らない

          あなたの心を少しでも 動かせたときがあったかな ねえ、何を考えているの きっと途方もないことなんだろうけど 理解できたらいいのに きっと漫画の中の人みたく 「ハロウィン」しか言えなくなっちゃう だってわからないもの どうしてわからないんだろう 私のことは筒抜けなのに あなたは真っ暗闇の向こう 正直になんでも伝えたいのも 嘘をつきたくないって思ったのも 本当のことなのに 月日が経っておばさんになった 女の子からムーミンに変わって もう今さら会いたいとか そんなこと口にできなくな

          花言葉は知らない

          とびはねる

          あなぐらうさぎが走る 小さな足で大きなジャンプ 夏の野原は暑いけど とびはねて止まらない 森の仲間は驚いて あなぐらうさぎを噂する どうしてあの、あなぐらのお子さんが あんなふうに外に出ているの? しかも、のろまな両足が 今日にかぎって豹のよう! あなぐらうさぎ、早すぎて 仲間の声も聞こえない ただただ嬉しくて ただただ幸せで うさぎは駆けるよ草木をこえて 空に浮かぶよ小さな影が そして森が夕暮れに包まれる頃 やっとあなぐらに帰ったうさぎは チモシーの葉を喰んでから 明日もい

          とびはねる

          こころ

          壊したくないのに、壊したくなる 何を? 例えば、大切にしているものを、とか 僕を操る影が、こころをしくしくさせる そんな、おまじないをかけてくる そのおまじないは、恐ろしくて みんなを悲しませるまでとけない どうして僕につきまとうの? 影は答えてくれないけど 注射針より鋭く、正確に 僕の一番壊れたところを突き刺して ますますひびを深くする そうか、これが君の返事なんだ つらぬかれた痛みで気づく 影は僕の傷が好きなんだ 怖くて逃げたくなるけど 迷路の中に閉じ込められた僕は 歩き