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『すべて、狂った水槽』第一話
【あらすじ】
主人公はクラスメイトの腕に痣を見つける。加虐性に悩むクラスメイト自身が付けているものだと悟ると、自分が身代わりになることを申し出る。主人公の提案を跳ね除けるクラスメイトだったが、煽られて一度だけ手を出し、通りがかりの先生にいじめを疑われる。クラスメイトの疑いを晴らすため、主人公は黒ずんだ肌を見せ、これまで義父から受けてきた虐待を打ち明ける。被虐待児だった主人公に慄くクラスメイトだった
「すべて、狂った水槽」について
素敵なご感想をいただきました!
ありがとうございました🌱
https://note.com/rin_14225/n/n619196d0e20c
漫画原作部門用にすでに投稿していた「すべて、狂った水槽」ですが、規定が3話まで提出マストだったのを見落としており、区切りを変えて再度投稿しています💡(内容に変更はありません。)
『すべて、狂った水槽』第三話(最終話)
僕は一時的に保護されたのち、高校を卒業するまでの間、児童養護施設が家となった。だがそれもすぐに終わった。児童養護施設は18歳までと決まっていたのだ。
高校卒業とともに自立を求められた僕は、大学受験を諦めることにした。別に特別行きたかったわけではない。持っているものが少ないので、学歴をつけて安心したかっただけだ。
不安をかき消すように、本を片っ端から読み漁るようになった。受験勉強をやめて空い
『すべて、狂った水槽』第二話
誰にも話すつもりはなかった。哀れみの目を向けられたいわけでも、話を聞かされた相手を困らせたいわけでもなかったからだ。むしろ自分が欠けた人間であると明らかにするような、恥の告白に似ていた。
物心ついたときには、すでに父親が変わっていた。義父になったひとは導火線の短い男だったので、失敗を繰り返す子どもの僕を嫌った。温厚だと思っていた母親を事なかれ主義の愚かな女だと知ったのは、少し大きくなってから
自己紹介・ポートフォリオ
筆名月越 瑠璃/ Tsukikoshi Ruri
◎ネオページさまにて商業連載が始まりました🎈
執筆歴【小説】
・モノコン2023「文藝」×monogatary.comコラボ賞(応募総数879作)にて、短編小説が一次選考通過59作に選出。(旧名義)
・「言葉の舟」刊行記念140字小説コンテスト(応募総数460編)にて、予選通過作66編に選出。
・ウミネコ文庫『ウミネコ童話集(一)』に掌