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読み返したいnoteたち

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「はたらく」の先には、物語がある。

「はたらく」の先には、物語がある。

「はたらく」との最初の出会いは、小学生の頃、休日の実家にあった。

父は小さな設計会社に勤めていた。会社は実家からほど近い場所にあり、地元の企業や団体に設計機器を卸していた。

母は専業主婦だった。料理が上手で、本をよく読んでいた。実家には小説から哲学書まで、たくさんの本があった。

ある日、休日出勤していた父が、お昼を食べるために家に戻ってきた。学校が休みで手持ち無沙汰だった自分も、一緒に母のつ

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変化を生きるわたしたちに必要な6つの考え方

変化を生きるわたしたちに必要な6つの考え方

2020年、コロナを経て社会の価値観と仕組みが大きく変わるなか、たくさんの希望とともに苦しみが生まれた一年だったように思います。

変化は、それ自体がストレスです。今まで安定していた身体的・心理的・社会的システムを、新しい条件に適応させようとする。その中で生まれてくる次のようなストレスを処理しきれずに苦しんだ人もいるのではないでしょうか。

「できない」ストレス
今までやっていたやり方ではうまくい

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これからの「生き方」の話をしよう

これからの「生き方」の話をしよう

ずっと前から「生き方」というものに興味がありました。

高校生のときから答えのない問いをずっと考えていて、「どんな風に生きたいか」と聞かれたら、「明日死んでもいいように生きたい」と答えられるようになりたいと思っていました。

自分は当時その言葉の意味を以下のように捉えていました。

でも最近になって、「違う意味なのかもしれない」と思うようになりました。

その言葉の意味は、もっと生々しくて、不完全

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人の形をした偶然を愛したい

人の形をした偶然を愛したい

いまあなたの目の前に誰かいるだろうか。その人とはどういう関係だろうか。どこで出会い、なぜ一緒にいるのか。

出会いの不思議さを丁寧に考えていくと、最終的には偶然に落ち着いてしまう。

あの日飲みに行ったから、仲良し。
あのときを乗り越えたから、親友。
その家に生まれきたから、家族。

あらゆることにおいて、あなたがその場所にいて、そのときの行動をすることは、必然性はほとんどない。

自分には、確か

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ひらやまさんへの手紙

ひらやまさんへの手紙

あれは、昨年の暮れ。

一通のDMが届いた。相手はcotreeのひらやまさん。

これって、どうしてなんでしょうね、嶋津さんから見た景色がとても気になり、教えていただきたく!

その話は、長くなりそうだ。僕は年内に、手紙を書くと言って少しだけ返事を待ってもらった。

***

話の流れを整理しよう。そのDMの前に、僕はあるnoteを読んだ。

ひらやまさんという人柄や言葉に、人がどんどん集まってい

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粛々と、粛々と

粛々と、粛々と

昔から、ヘンなこだわりの強い性格であった。

周りの人が当たり前にやっていることでも、やる理由が納得できないと、身体が動かないことがよくある。

逆に、なんとかこの場のルールを理解しようとして、「よーし、こういうことだな?」と思って自信満々にやってみたら、大外しした、という経験もよくあった。一番思い出すのは、小学五年生の時に東京に引っ越してきた時の自己紹介である。あれが、「転校先に馴染じめない」と

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"心を表現すること"に寄せる思索メモ

この前、何度かcotreeユーザ会で会ううちに仲良くなった五十嵐さんと、オフィス近くの餃子屋で飲んだ時に、「表現すること」について話した。

上の五十嵐さんの記事とは直接関係ないかもしれないが、「表現」は、「心のケア」の極めて根本的な構成要素だと、私は思う。

「表現」というものに対する想いを、まだちゃんと伝わる言葉にはなっていないかもしれないが、ポエム的に書いてみた。



私は大学生の時に、

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