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企画に参加した作品など

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公募、施設賞、アンソロジーなど企画に参加した際の作品やそのあとがきなどを置いています。 👑作家・岸田奈美さん主催 キナリ杯2020 準優勝 受賞 「違うと思っていることは思い…
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記事一覧

しばらくお休みするので呑み書きでご挨拶

しばらくお休みするので呑み書きでご挨拶

※2021/10/24追記※
呑み書きの企画は9/30が締め切りのため、この記事を公開している時点でギリギリどころか大遅刻なのですが、書き始めた時のまま、書き直さずに進めます。書き直すと、もう永遠に公開できなさそう 笑
>マリナさん、あきらとさん
 明らかに大幅遅刻なので、呑み書きマガジンに追加しなくてOKです〜!

ギリギリスライディングののみ書き!
お久しぶりです、寅三奈です。

本祭間に合わ

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山下英治さんの第四詩集「小川のせせらぎのように」から溢れる音楽のこと

山下英治さんの第四詩集「小川のせせらぎのように」から溢れる音楽のこと

 山下英治さんの第四詩集「小川のせせらぎのように」。彼の詩集の帯文を書くため、いただいた草稿を眺めているとあることに気づく。それはこれまでの詩集より、様々な音と音楽に溢れているということ。
 特に音楽については、具体的な曲が引用されている詩が三つも存在しているのだが、こういった作風は第四詩集から初めて見ることができる。

 私はこの三つの詩に出てくるそれぞれの曲が、第四詩集を大きく形つくる要素とな

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【日記】お絵描きしながら後夜祭

【日記】お絵描きしながら後夜祭

今日は午後休いたらだいたので、遅ればせながら呑み書き参加します!こうや!後夜祭!ギリギリチョップスライディング(ずざーー

マリナさん、あきらとさん、いつもありがとうございます╰(*´︶`*)╯

可愛い猫さんサムネイルは、旅野そよかぜさんのお写真。可愛い。

今月も、そよかぜさんの画像に合わせて俳句や短歌をつくろうかなと思っていたのだけれど、間に合わなかった。ねこさんにまつわる作品。

でも、こ

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まよなか短歌◇夏の妖精

まよなか短歌◇夏の妖精

丹念に周りを綴じてしまいこむ 
君との記憶こぼさぬように

何度でも会えると思ってなどないし
だからこそ「また明日ね」と言うよ

真っ白な妖精が夏に纏うよな
儚なく淡い香り覚える

消えそうで怖くて掴むシャツの裾
困ったように微笑まないでよ

真っ直ぐな飛行機雲は空高く
僕の目の届かぬところまで

⌘こちらの企画に参加しました⌘

旅野そよかぜさんの #画像で創作5月分

あずきさんの #あず企画

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KUMAGORONnと飲むレモンネギ胡椒タレ

KUMAGORONnと飲むレモンネギ胡椒タレ

こんばんは、寅三奈です。
今日はこちらの企画に参加します。

きゆかさん、はじめまして。美味しそうで楽しそうな企画に、思わず飛び入り参加させていただきました😊

晩御飯も一段落したので、お夜食でカロ書き♪

今日のお供は、こちら!

ドーナツの穴に、ドーナツが。この中心の子は、クマゴロンというらしい。
催事出店しているところを偶然通りかかり、一目惚れして購入。チョコチップ味。

夫に見せたら、「

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呑んでないはずがほろよってるなあ

呑んでないはずがほろよってるなあ

こんばんは、寅三奈です。
今日はこちらの企画に参加します。

ぱちぱち👏

マリナ油森さん、あきらとさん、いつも楽しい企画を開催してくださりありがとうございます♪

では早速、今呑んでいるものをご紹介します。

え…。

こちらは、本日の晩御飯で用意した牛タン用レモンネギ塩タレ。

どうして、こうなった…



時は遡ること約三十分前…

おふたりの企画の本祭が今日なので、
まずは、何か飲みも

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ゆらり車窓から緑◇自由律

ゆらり車窓から緑◇自由律

そこで立ち止まった人だけが知る空に虹

文庫本の栞として四つ葉

手提げ袋に懐かしの戦士のストラップ揺れる

結末は知らぬまま熟睡  

ゆらり車窓から緑

きっとあれは私のために 待っていてくれているバス



 旅野そよかぜさんの企画に参加しました。

 過去につくった自由律俳句の中から、そよかぜさんの画像のイメージに合いそうなものを五句選びました。

 タイトルにもなっている緑の句について

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今になって思えば、無理して学校に行かなくてもよかった

今になって思えば、無理して学校に行かなくてもよかった

 不登校を選んだ方が、私にとって良い選択だったかもしれなかったな、というお話。



 振り返れば小学生から大学生まで、病欠以外で休んだことがなかった。中学に上がる前までは何かと病弱で、誕生日あたりになると決まって風邪で寝込んでいたが、中学に上がると寝込むことも少なくなり、高校では一年皆勤賞目当てにせっせと学校に通っていた。

 ここまで書いた文章を読むと、まるで私が学校大好きだった人のように思

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ゆうがた短歌◇橙

ゆうがた短歌◇橙

カーテンのない窓からの真四角の光は蒼さを残す橙

両目閉じまどろんでみる夕方の鐘の響きを忘れるように

ゆっくりと沈む夕日を永遠に浴びてきらめきそうな湖



 サムネイルは、旅野そよかぜさんのお写真から。2月分も間に合ってよかった。まんまるな夕日がとても綺麗です。
#画像で創作2月分

現実から取り残される面影 -ボウキョウによせて- 第八話

現実から取り残される面影 -ボウキョウによせて- 第八話

 この文章は、南葦ミトさんが連載されている長編小説「ボウキョウ」第八話から発想を得て書いた二次創作物(ファンアート)です。

 ボウキョウとは:
「故郷と家族」をテーマにした長編小説。
 読む度に、私たちが忘れてはならない東日本大震災で発生した地震による津波や原発の被害について深く考えるきっかけを与えてくれます。


 
6.9

「充希……充希が幸せになれる場所は、もうあの家じゃない。だから、

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そのつながりはやがて花をかたどる

そのつながりはやがて花をかたどる

 先日、百瀬七海さんが主催されているポエムバトン企画に参加したところ、

 百瀬さんご自身がバトンを受け取ってくださいました。ああ、嬉しい。

 そのポエムを鑑賞しながらふと、この百瀬さんが考案された企画の醍醐味に気づきました。その醍醐味とは、バトンは誰もが繋げられること。そして、主催者の百瀬さんご自身が、企画に参加された方のバトンを積極的に繋いでいらっしゃること。

 参加してくれた方のポエムを

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そっと撫でた背中から伝わる悲しみ -ボウキョウによせて- 第七話

そっと撫でた背中から伝わる悲しみ -ボウキョウによせて- 第七話

1.3 

 俺がもっと慎重に決断していれば。もっと麗愛に寄り添っていれば――

「土地の話をしてる時……『跡継ぎもまだ生まれてないのに』って言ったのが、嫌でした、我慢できませんでした。あたし達の苦労なんて知らないくせに……って」

 小刻みに震えながら、目に溜めた涙をこぼさないようにしながら、お袋に向かってゆっくり言葉を選ぶ麗愛を目の当たりにして、ハッとした。麗愛が抱いてきた苦しみは、俺のものと

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ここではないどこかへ

ここではないどこかへ

ここではないどこかへ
親しみをこめて手を振ってみせる

返事はない

そうだね
誰もいないから仕方ないね

どこかではないここへ
願いをこめて花を添える

返事はない

そうだね
君もいないから仕方ないね

あの丘に太陽の色をした蜜柑がまだ実っていた頃
ここはとてもあたたかい場所だった

気が緩んでいたんだなあきっと

ここ最近は月も見えないんだ

僕はせめてここで

誰かがいた証を

君がいた証

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終活をしているひとときが楽しいと思う私は変ですか

終活をしているひとときが楽しいと思う私は変ですか

 今日、部屋の隅で書類の整理をしていた。

 これはいるもの、これはいらないもの。はたから見ればなんの変哲もない掃除にみえるだろう。でも私にとって、これは終活の一部である。

 終活。最近何かと『〇活』という言葉が増えている。就活、婚活、朝活、終活。Wikipediaを覗くと、終活とは『人生の終わりのための活動』であると定義されている。人間が自らの死を意識して、人生の最期を迎えるための様々な準備や

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