2023年 12月15日 金曜日 徒然日記 著書「クラウドガール」(金原ひとみ)とうつ病とアルコール依存症…

皆さん、おはよございます。徒然日記のお時間です。今日も徒然と綴っていこうと思います。最後までお付き合い下さると嬉しいです。

今日は少し曇り気味みたいですね、気温は昨日と同じくらいみたいですが。

さて、今日はまた昨日読み終えた本の紹介と感想。
タイトルは

クラウドガール
金原ひとみ

クラウドガール

という本になります。
金原ひとみは「蛇にピアス」という作品で、芥川賞をとったこともあるので、知っている人もいるのではないでしょうか。因みに自分は「蛇にピアス」は本屋で立ち読みして、読破したことがあります。結構きつい内容でした。

という訳で、「クラウドガール」は作者も知っているし、どんなものだろうと思って図書館で手に取りました。
そもそも「クラウドガール」とは何か、興味をそそらました。

「cloud」雲…雲のように捉えどころがあるようで、何かにさえぎられている、靄がかかっている「女の子」といったところでしょうか。

物語は、刹那的に生きる妹「杏」と、規律正しく行動し合理的に生きる姉「理有」、器用な「理有」と不器用な「杏」とでも言いましょうか、その二人が共有している家族をめぐる秘密と真実を描いたものです。

曇りがかった彼女たちの意識や思考がラストには、ぱっと晴れるといった印象、「謎」が解けるといった感じでした。

そこそこ読み易く、スタートからラストまで突っ走る感じの物語でした。

表現は中々リアルで生々しいものがありました、特に母親の死の描写…ダメな人にはダメかもしれません…

終始、「死」をリアルに描くことで、「生」を感じさせてくれる、そんな印象でした。

実際に杏と理有の言葉の節々に「死」(特に母親)を匂わせるものがあり、生きることを強く感じさせてくれます。
自分はうつで「死にたい」としょっちゅう思っていた事もあり、リンクするものがあって、すんなり受け入れられました。

あとは、杏は16才ですが、酒を飲みます。なのでアルコール依存症のワタクシにとっては、ピクッとするものがありました。飲みませんでしたが…

「蛇にピアス」もそうでしたが、人間の死が主に取り上げられます。それだけ「死」というものは「生」と相反するものでありながら、密接な関係があるのだと、再度認識させられました。
「生きる」ことを語るには、「死ぬ」ことにも触れなくてはいけません…

そして、「死」を強く意識している自分に再度気づきました。それだけ自分は生きていたいんだなぁって…「生」に関しても同じ事を感じていると…

あとは衝撃のラスト、大どんでん返しがあるのですが、ネタバレになってしまうので書けません…気になった方は手に取って読んでみて下さい、何て事を思う今日この頃でした。

追伸
今日の一曲…Chara きえる


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